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2019 陸路でミャンマー経由タイからインドへ
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陸路でバンコクからコルカタ+アルナチャルプラデシュ
21日目 テズプール→イタナガル
テズプルから次の目的地であるイタナガルへの直行バスは昨日チェックした限りでは早朝と夜行のみ。せっかくのんびりした次の日に暗い時間に宿を出るのは嫌だし、夜行バス移動だとまた疲れがたまる。州境で乗り換えるローカルバスなら頻繁にあるということだったので、出発時間を優先することにした。
早朝出発が嫌だった理由の一つが、昨日も食べたホテルの朝食だ。せっかくおいしいと思ったものだったので今日も同じものを選択した。
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朝食後、少しのんびりしていたらあっという間に10時前になる。さすがにこの時間に出ては到着がかなり遅くなると急いで、チェックアウト。クレジットカードで宿代や昨夜のルームサービスの料金を払うつもりだったのに、ホテルのカード読み取り機がインド国内で発行されたカード専用で使えなかった。支払いに手間取った上に、街のATMでさらなるキャッシングをせねばならなくなり、さらに遅くなってしまった。バスターミナルに着いたのは11時過ぎ、さすがに明るいうちに着くことは難しそうな時間である。
バスは完全なローカルバス、乗客の乗り降りが頻繁でスピードは中々上がらない。明るい時間どころか、イタナガルまで行けないかもと少し心配になる。
日本では、セイロン(スリランカ)やダージリン(西ベンガル州)が紅茶の産地として有名だが、アッサム州が世界最大の紅茶生産地である。車窓からは紅茶のプランテーションが延々と見える。セイロンやダージリンの茶畑は、日本茶と同様に日当たりの良い斜面にあるが、アッサムの茶畑は平地にあり、しかも日除けの樹木が植えられているのが特徴的だ。
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途中の町でバスを乗り換えさせられた。途上国では良くあることで、まあ仕方ない。ローカルバスで食事休憩もなかったので、乗り換え時にサモサを買って、昼食にする。
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州境のバンデルデヴァに着いたのは日没時。歩いて州境を越える。
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待機していたアルナチャルプラデシュ側のローカルバスにすぐ乗車する。最後尾の座席に何とか座ることができた。かなりの立ち客も乗せてバスは出発する。
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州境からイタナガルへの道も予想外の悪路で時間がかかる。州都であるイタナガルに続く道は2本しかなく、南からの山越えは道が悪くトランスポートが少ないと聞いて大回りの東からの道を選んだというのに、道がこれほど酷いとは思わなかった。
遅くなってしまったし、宿もとっていなかったので手前のナハルラグンで降りてしまおうかと街を通過中は車窓からホテルを探した。にぎやかで面白そうな町だったし、そこから明日の目的地ジロへのSUMOが出ているのもチェック済みだった。しかし、良さ気な宿が見当たらず、そのままイタナガルへ。
イタナガルのメイン道路は東から西に延びており、中級以上の宿はバスターミナルよりも手前にある。予約サイトでチェックしていた宿は良さ気だったので、降りようかと迷ったが、ここでも下車タイミングを逃し、終着のバスターミナルへ。
たまには昔のように最安の宿に泊まろうと考え、ここにはホテル予約せずに到着した。しかし、到着時には停電しており、目星を付けていた宿は発電機もなく真っ暗。結局発電機で明るかった少し高めの宿にチェックイン。
夕食に外に出る。近くに市場があり、夜まで賑やかだったので足を踏み入れる。イタナガルはチベット系民族であるニシ族の土地。我々に良く似た顔立ちの人々が市場では夜遅くまで大勢働いている。売っているものも平地のテズプールとは違って興味深いものが多い。
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タケノコの保存食や味噌などの発酵食品も多い。中でも竹の皮に包まれた納豆が美味しくて、味見させてくれたこともあり、つい買ってしまった。
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アルナチャルプラデシュに入ってからビーフホテルという看板が多くあった。他の州やアルナチャルプラデシュのボンディラやタワンでは見かけなかった看板だ。きっとこの辺りの名物だろうと入ってみる。
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出している料理はビーフライスのみだという。牛肉たっぷりで非常に食べごたえがある。インドにしては非常に柔らかな肉で、また食べたいなと思う美味しさだった。
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市場がおもしろく、宿もまともなので早朝のSUMOに乗るのは止めて明日もう少しこの街を見ることにする。