旅して »
旅紀行 »旅日記 »
2019 陸路でミャンマー経由タイからインドへ
»
日記»
陸路でバンコクからコルカタ+アルナチャルプラデシュ
25日目 ジロ(ビイリイ→ホン→ビイリイ)
朝は部屋でコーヒー飲み、ゆったりと過ごす。
10時過ぎに出かけ、まずは近くのワインショップをのぞく。酒税がないアルナーチャルプラデシュ州にはワインショップが多いが、品揃えは大体同じ。外国産のものでもラベルに州内販売であることを明示し、定価も印刷されていることから、管理はしっかりしているものと思われる。そんな中、目に付いたのがキウイワイン。シイロ村のホームステイ先ではキウイの木を持っており、庭に収穫したキウイが置いてあったし、昨日の散歩でも何ヶ所かでキウイの木を見ている。もしやと思ってラベルを見ると、ブリュワリーの住所はホン村だ。まさにこの地域の特産品! 今夜はこれに決まりかなと思って値段を見ると1200ルピー(2000円)もする。予想外に高い。酒税の高い日本でも2000円出せば十分においしいワインが飲める。キウイワインは甘ったるい記憶があり、それほど良いイメージはない。でもおいしいものなら出せる値段だし、気に入ったアパタニ族の村で作ったものなので、やはり迷う。いずれにしても買うのは宿に戻る時なので、決めずに店を出た。
昨日見つけた宿近くのレストランに行くつもりで歩いていたら、先ほどワインショップに来ていた兄ちゃんが車で追いついて来た。ワインショップの人に我々が日本人だと聞いたそうで、話がしたいので一緒に来てくれないという。家にでも行くのかなと思って車に乗ってみると、連れて行かれたのは真新しいレストラン。
食事をしたかったのもあってまずは注文し、そのあと兄ちゃんと話をしたり、庭やキッチンを見せてもらったりする。スタッフは大勢いるが、まだ客が来ることに慣れていない様子で、食事が出てくるまでに40分もかかる。食べたのはポークライス。実はメニューのランチから選んでいたが、後からメニューの裏側にローカルメニューがあることに気づいた。どうせならアパタニ族特有の食事をしたかった~。
食事の後でメニュー裏面にあるローカルフードについて妻が色々質問していたこともあり、結局このレストランに90分近くいた。
食後は散歩。ビイリイ村のはずれにキャンプ場があり、その奥には公園や川があり、何ヶ所かで若者が楽しそうに遊んでいる。昨日会った女の子たちが卒業試験が終わったと話していたので、彼らもそれで楽しんでいたのかもしれない。森を抜けるとホン村の最奥部分に出た。この辺りには竹林やキウイ農園がある。田んぼの隅には大きな魔除けがあった。
道は一応車道だが、酷い状態である。乾期のうちに直さないと雨期に入ると大変なことになりそうだが、どこも放置状態である。
昨日、ノーズプラグのおばさん達に会った田んぼが見えてきた。日曜日のためか、今日は田に出ている人は見えない。
牛糞を集めている少女とすれ違う。この辺りは森林が多く残っており、主な燃料は薪のようだが、牛糞も燃料に使っているのだ。
キウイの多くは細く若い樹だが、我が家にあるのと同じような老木もあった。剪定の参考にもなると思い何枚か写真に収める。
一回りの散歩を終え、ワインショップに戻る。キウイの木を見たばかりなので、この時点では結構キウイワインに気持ちは傾いていたが、店が閉まっていた。入り口に鍵をしているが、電気はつけっぱなしなのでしばらく待つが誰も来ない。キウイワインに呼ばれていない気分になり、宿に戻る。
夕食前に妻がもう一度ワインショップを見てくるという。キウイワインの気分でなくなっており、酒はお任せにしたら昨夜と同じビールとウイスキーを買ってきた。帰りが遅いと思ったら少し遠い食堂まで行っており、つまみも一品買っていた。今夜もレストランの薪ストーブに当たりながら酒を飲む。昨日つまみに注文したチキンパコーラが非常においしかったので、今日も注文し、妻は作り方を学びにキッチンへ。
このチキンパコーラ、味付けが良くて本当においしい。ソースを2種も付けてくれるが、ソースなしで食べるべきおいしさ。
昨日と違ってお腹が空いていたので、チョウメンも注文。こちらは普通の味で、外で売っている安いもので十分だった。メニューは色々あったので高級レストランでしかないような料理を頼めばよかった。
明日の出発が早いが、薪ストーブに当たれるのは最後なので、薪がなくなるまで十分に楽しんだ。