2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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パラグアイ>2010年02月09日(Tue)
ピラポ→オブリガード→トリニダー遺跡→エンカルナシオン
:: 旅1006日め : 世界旅178国め : 和人235ヶ国め : あづさ191ヶ国め ::

■ピラポからエンカルナシオンへ
今日は園田さんのお宅を出る日です。本当はもっと長くいたいのですが、この先の旅日程が詰まっているので、動かなければね。園田さんは私たちを世界遺産のトリニダーの遺跡まで車で送ってくれました。観光は園田さんと記念撮影をしてお別れしたあと、2人で。

ここはスペインのイエズス会がキリスト教の布教活動を南米で行うにあたり拠点の1つとした場所です。そうそう、以前ボリビアのポトシPotosiの旅日記でヨーロッパ中世史を書いたとき(≫こちら)、そこに「近代化を迎えるヨーロッパは宗教改革という新たな火種を抱え、保守側のスペインはプロテスタントが浸透したスペイン領オランダに対し過酷な徴税と新教と弾圧、その結果オランダの独立戦争が泥沼化」という文言が登場していますが、イエズス会はそれにも一部関連した、「対抗宗教」(プロテスタントへの対抗ということ)、またはカトリック教会刷新運動を行う団体です。

イエズス会は17世紀に先住民族アルゼンチン北部~パラグアイ~ブラジル南部の主要民族であるグアラニー族への伝道を始めました。各地に作られた伝道所は「カトリック理想郷」を目途とし、神の王国となるべく、自給自足体制、学校、住居群、集会所、もちろん大教会をもと、すべてを備えた「理想郷」だったのです。でもそれも約100年の短い存続のみ。跡地として残るトリニダー遺跡は、まさに、まさに、「イエズス会士の夢の跡」なのです。

そんな歴史をもとに、写真館の写真も是非見てください。トリニダー遺跡の建築美の素晴らしさから、当時のカトリック布教と理想郷作りの執着が感じられるかもしれません。特に教会跡の建物の壁画彫刻も美しく、これは一見の価値ある遺跡だと思いました。

パラグアイ

その後、久しぶりに2人きりになった私たちは、アルゼンチンとの国境の町エンカルナシオンEncarnacionへ移動したのでした。
本日の旅
行動 :ピラポからエンカルナシオンへ移動、トリニダー遺跡観光
朝食 :ビスケット、昨日のと同じミックスフルーツジュース、チーパ(キャッサバデンプンとチーズのパン)/園田さんのお宅
昼食 :チーパ、グレープフルーツ炭酸ジュース/トリニダー遺跡内
夕食 :Pollo con ensalada(ポジョコンエンサラダ、チキン炙り焼きとレタストマト)、パン、mandioca(マンディオカ、ゆでキャッサバ芋)/エンカルナシオンの食堂
宿泊 :オテルヘルマノHOTEL GERMANO
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旅情報
1グアラニー=0.02円

*トリニダー遺跡
エンカルナシオンとシウダーデルエステを結ぶ幹線を走るバスで遺跡への分岐で途中下車すれば、途中下車地点から1km弱で遺跡に到着。入場券はもう一箇所の世界遺産登録地とトリニダー遺跡ライトアップ鑑賞券の3つセットで25000グアラニー(約500円)。