2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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マダガスカル>2008年10月28日(Tue)
★ベレンティー→アンボシャリ→アンブブンベ
:: 旅537日め : 世界旅82ヶ国め : 和人216ヶ国め : あづさ103ヶ国め ::

■ベレンティーの朝
今、憧れのベレンティーBerentyに来ています。可愛い可愛いワオキツネザルは朝早くから活動するので、私たちは朝5時、まだ薄暗い時間に起床しました。朝5時半になると明るくなってくるので、カメラを持っておサルに会いにいきましょう♪ もちろんワオキツネザルのしっぽとお揃いの手編みマフラーを巻いて♪

今日はワオキツネザルの社会についても、少しお話しできるでしょうか。ワオキツネザルは10~20頭のファミリーごとに縄張りをもって生息しています。ベレンティー全体では500頭とか700頭かといった規模になるそうです。

実は、観光客が一番集まるカフェテリアの前を縄張りとする群は、かなり毛も落ち、痩せています。病的な印象すらもちます。観光客用のゴミ箱などがあり、そういったものをあさって食べているのも、生体が変化した一因ではないかと思いました。

でも今日の朝の散歩は本当に良かった。運も良く、20頭くらいで群れを作る、ベレンティーでは最大規模のファミリーに出会えたのです! そしてその群れは、毛並みも良く、生き生きとしているのです。彼らは逃げるのも速いので、そーっとそーっと近づいて、彼らの可愛らしい姿を見ていました。朝日の方向にみんなで向き、ガバーっとお腹丸出しにして、お腹に朝日を浴びているんですよ。なんかユーモラスで、本当に可愛いのです。シッポがいつ見てもラブリーだしね♪

ワオキツネザル

朝食を摂り、次は森へ行きました。昨日はあまり見られなかったチャイロキツネザルの群れに出会えました。ベローシファカにもたくさん出会えたし、これでもうベレンティー大満喫は間違いありません!

朝、従業員の買出しの車に乗せてもらえ、アンボシャリAmboasaryの町に戻ってきました。ベレンティーに来る前は40℃の熱でベッドから出られなかった町です。そうそう、今はもう熱は下がっています。昨日出会った京都大学研究者の方が、アスピリンを分けてくれたのです。先日懸念していたライ症候群の危険も承知しているけれど、せっかくの好意なのだからと、えいやっとアスピリンを飲んでみたわけです。ちなみにライ症候群は大人には滅多に引き起こされず、致命症にもならないからという背景も知っての上で、です。

体はかなり楽になりましたが無理は禁物です・・・のはずなのに、南部マダガスカルでやりたいことをやり終えた私たちが次に目指すのは当然西部、バオバブの宝庫。

町中の砂の上で、待って待って待って待って、トゥリアラ行きのカミオンが通りがかりました。体に無理はしていますが、アンボシャリに滞在する必要もありません。

私たちはカミオンに乗り込みました。そして、ここから先、ツーリストが通らない道を進みます。
また、2日がかり、何十時間もの悪路との戦いを覚悟して、秘境の道を進んでいきましょう。

■悪路を走るカミオンにて
実はその後、大変なことがありました。夕方にトゥリアラ行きカミオン(トラック)を拾い、乗車したのですが、その車は大変に悪い乗り心地です。例えば座席の前後間隔。背もたれから背もたれ、1人分の長さに必要なものは、「背もたれの厚み+人間の膝からお尻までの長さ+少々のゆとり」ですよね? なのに、トラック改造バスはそれに全く満たず、座面に座っても、膝が入りません。「背もたれから背もたれの長さ<人間の膝からお尻までの長さ」となっているからです。私たちを含め、乗客は、腰をひねったまま乗車している、そんな状態です。

トゥリアラまでは丸2日かかります。しかもマダガスカルの長距離移動は夜もずっと走り続けるので、乗車時間の間は横になることができません。他の国なら、夜になったら運転手も寝るので、座席なり屋外なり宿なりに寝られるものなのですけど。

ところでカミオンはたった1時間走っただけで運行を中止してしまいました。なんということでしょう、何の説明もなく、夜通し走り続けるはずだったのに、今日はもう走らないというのです。「部品が壊れたんだ」と、割れた鉄パイプを見せ付けられますが、どう見ても新しい切断面はありません。でも仕方ないですね。明日は7時に出発することを確認し、今日は近くの安宿に入りました。

あまりの虫の多さに、数分寝ているだけで数十箇所の虫喰われ・・・、仕方なくテントを荷物から出し、テントを布団の上に敷いて(組み立ててはいません)、テントの中に入って寝ました。
本日の旅
行動 :ベレンティー観光、ベレンティーからアンブブンベまで移動
朝食 :コーヒー、パウンドケーキ、バゲット、ヨーグルト/宿
昼食 :プティケーニャ(肉そぼろ煮)、ファーリ(ごはん)、コンコンブル(スライスきゅうりのサラダ)、ルマザーバ(葉入り苦茶のようなものでごはんをゆるめるためにかける)、ラヌフラ(おこげ茶)、ヤウール(ヨーグルト)/アンボシャリの食堂
夕食 :パウンドケーキ、バゲット、レモン炭酸ジュース/カミオンの中
宿泊 :オテルフィカサーナHotel Fikasana

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旅情報
1アリアリ=0.056円

*ベレンティー保護区での注意
日本語のガイドブックには「おサルに喜ばれるからバナナなどを持っていくとよい」などと書かれているが、ベレンティーには「エサを与えないでください」の看板があります。絶対おサルにあげないでね。