2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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モーリタニア>2007年10月27日(Sat)
シンゲッティ
:: 旅170日め : 世界旅39ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ60ヶ国め ::

■シンゲッティとは
シンゲッティは、セネガル川上流から産出される金とサハラ砂漠で採れる塩、その他の交易中継都市として繁栄しました。なおかつシンゲッティは、それよりも古くからシンゲッティ王国の首都で、12世紀頃になるとメッカの巡礼地の出発点となり、イスラムの学者や学生が集まる文化都市としても繁栄しました。その後、交易路が変わったために衰退することになりますが、現在はその歴史的価値から、世界遺産にも登録されているところです。

だから、シンゲッティの第一の見所といえば、数箇所に点在する古き図書館です。

あづさは朝起きたらもう声がでないほど風邪をこじらせていたのですが、朝一番からシンゲッティの旧市街へと観光に出ました。

お目当ての図書館に入ると、何百年前もの書物がそのまま残されています。5色のインクとペンを挿す特製容器も素晴らしく、また、複数の色で記された書物と、その色の未だ明るきことには、感激を覚えたものです。写真は図書館の入り口です。

図書館

また旧市街を歩きながら、当時の栄華を思い起こすのも楽しい。遠くからラクダに乗って塩を運んできた人々、コーランを手にサハラ砂漠を越えてここに辿り着いた人々、本当、いろいろな人々の姿が目に浮かびます。

・・・だから、ここシンゲッティは、そういった歴史背景を頭に入れて、目を瞑る(つむる)と昔の姿が見えるような気持ちと共に観光するほうが、絶対に意義があると思うのです。もし、当時の様子が見えなければ、ここは廃墟が多いだけの古い集落としてしか見れないから・・・。
(あ、もちろん、それはそれで見応えあるんですけどね)

■広大なサハラ砂漠
シンゲッティの旧市街を抜けると、もうそこは一面のサハラ砂漠!!

集落に近いところにはゴミも落ちているので、私たちはいくつも砂丘を登っては越え、登っては越え、一面のサハラ色が視界いっぱいに広がるところにまで歩きました。昨夜見たサハラ砂漠は月光の夜だけに、眩しい太陽の下、“これぞサハラ砂漠”と言わんばかりの絶景は、この世界旅でも白眉たる光景です。

あまりにその光景が気持ち良く、また砂もサラサラしていて気持ちよい。私たち以外誰も観光に来ていないのも気持ちよい。炎天下でしたが、砂丘にゴロンと横になって、そのままスーっとお昼寝してしまったほどです。

昼食を宿で食べたら、サハラ砂漠が最も暑い時間を宿のテント下で過ごしました。今日はモーリタニア式の美味しいミントティーの淹れ方を教えてもらい、私たちにも実演体験させてもらえ、こちらも楽しかった~(*^-^*)

■そして夕刻以降
暑い時間が過ぎた頃、夕方になったら散策再開です。今度は新市街を歩きました。市街地自体は特にこれといって見るものもないのですが、少し東へ移動したところにはオアシスがあり、砂漠の中の井戸を見ることもできました。

そして、さっき買ったビスケットを手に、もういちど昨夜と同じサハラの砂丘へと昇ります。夕暮れのサハラ砂漠はとってもきれい。そして昨日が満月だったため、今日は待望の“光のない真っ暗な空”を見ることができるのです。
(≫こちら

太陽が沈むと、あっという間に外は真っ暗。
月が昇るまでの間、外は満天の星でした。

これで、シンゲッティでは大満足を得ました。満天の星の下、「明日はここを出よう」と、次の旅へと気持ちを切り替えました。
本日の旅
行動 :シンゲッティ観光
朝食 :なし(風邪がひどかった)
昼食 :PNEVE(プナベ、モロッコのタジンをモーリタニアで呼ぶとこうなる。今日はラクダ肉(!)玉ねぎトマトじゃがいもの煮込み~)、パン/宿
夕食 :クスクス/宿
宿泊 :オーベルジュザルガAuberge Zarga

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旅情報
1ウギア=0.5円

*シンゲッティで見るサハラ砂漠
宿の多くは新市街(アタールからやってきて最初に到達するエリア)にある。新市街から南を向くと、数百mほど先に旧市街がある。その旧市街の先にサハラ砂丘群があり、私たちは昼間の観光に訪れた。しかしここは旧市街近くなだけにゴミが飛んできており、きれいなところに到達するには時間がかかる。

おすすめは新市街から東に1kmほど行ったところ。ゴミなど皆無で、お気に入りです。私たちは満月や満天の星をここで見ました。