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 準備編・2000年12月 〜旅52ヶ月前〜 


2000年12月、私が2度目の南米の旅、ペルーへ行こうと思ったときでした。

そのとき買った地球の歩き方のペルーの隣国ボリビアの、ウユニのページに…
我を忘れる感覚を覚えました。

まるで冥王星のようなその写真の光景は地球らしからぬ様相で
『ああ、こここそ地球の秘境なのだろう』と、
そんな夢見心地を覚えました。

もちろんあと5ヵ月後に予定しているペルーへ向けて
心の準備は完全にペルーモード。

『冥王星』

ボリビアの旅をそのキーワードだけ胸に残し、
私はペルーの旅の準備を進めていきました。

そして、いつかボリビアに行こうと決め、
これから何年もの時間を過ごすことになります。


(※現在の地球の歩き方には、冥王星のような写真は掲載されていません)


*

また、このとき使っていたブラジル旅行社のカレンダーの写真が素晴らしい。
ボリビアのティワナク遺跡・・・あの遺跡の色と形と空の色!
すっかり魅力にとりつかれ、私は将来のボリビア行きを誓いました。

それを受け、ペルー旅行の日程からは、チチカカ湖を外す決意ができました。

「ウユニ」「ティワナク」「チチカカ湖」…
これが私のボリビアの旅のキーワードになりました。




 準備編・2001年4月 〜旅48ヶ月前〜 


フジテレビの『あいのり』が、丁度ボリビアに突入しました。

それまであいのりを見たことがなかったのですが、
たまたまチリから見始めてしまい、そしてボリビア編に突入。

ペルーの旅をあと数日!という間近に控え、
私の南米熱がとても高くなります。

南米の風土と気質は、何か他の土地にはない、特別なものがあります。

*

それから私は、ちょこちょことネットでボリビアの情報を探してはお気に入りに入れ、
探してはお気に入りに入れ・・・ボリビアフォルダは4年で超満タン(苦笑)

でも、南米は遠く、日程をどう組んでも、
10日、11日という長さになってしまうんですよね。
これは私には現実的ではない。

実行を伴わない憧れだけの日々が、何百日も続くことになります。



 準備編・2004年2月 〜旅14ヶ月前〜 


ペルーに行くまでは、北米と南米、あと南極大陸しか行ったことがない私です。

2002年はユーラシア大陸とアフリカ大陸
2003年はオーストラリア大陸とヨーロッパ
そうして、地球6大陸を制覇してきました。


…まだまだ物足りない。

今までの旅に足りないもの、経験のないものは3つ。
それは、

1.アフリカらしいアフリカの旅
2.5000m級の高度
3.陸路国境越え


当初はボリビア国内を巡る旅を考えていましたが
(ラパス、オルーロ、ポトシ、スクレ、ウユニなど)
上の2.と3.を叶えたい・・・それならラパスから入りアンデス越えをしよう。
そう思うと、ボリビア国内で、行くところ行かないところがすっぱり決まってきました。

そして、当初私の目的だった『冥王星』のごときウユニ塩湖の更にその先
私の旅の目的は、地球の果ての1つとも言える、標高5400mにものぼる、
『アンデス越えの荒れた大地』、そここそ目的地なのだと向けられました。


*

そう思ったら、旅行会社へイメージした日程を提示し、
必要な手配が可能かどうかを問い合わせます。

返ってきた答えはNO。

GWの9日間を擁しても、チチカカ湖を組み込んだあとにアンデス越えをするのは
どうしてもタイトスケジュールになり、
交通機能が停止しやすいボリビアの旅ではリスクが大きいとのことでした。

でも、ペルー旅行でチチカカ湖を訪れなかった私としては、
チチカカ湖に行き、そして、ティワナクの遺跡を見ることを
このボリビア旅行に組み込まないと、一生訪れる機会を失ってしまうのです。

*

結局この年のGWは、エアーの取りやすいメキシコへ行って来ることになりました。



 準備編・2005年3月 〜旅1ヶ月前〜 


2005年のGWはすごい。
2日休みを取るだけで、悠々の10連休が確保できます!

職場で4月上旬に与えられることになっていた春休みが
5月に移動させ10連休を確保できることになったのが、何と3月。

これならボリビアの旅も可能かもしれない・・・(涙)


そう思って、1年前に問い合わせをした会社に再度問い合わせをしました。

ウユニの先に行き、更にアンデス越えをして標高5000mを超え、
そして陸路国境越えをしてチリに抜けるルート。

一応これで成田成田10日間のルートができました!


そして、ちょっと悩みましたが、アンデス越えの手配は、日本語でもなく英語でもなく
今回は、あえてボリビア人スペイン語ガイドのドライバーと車を手配。
苦労しそうですが、南米を最も楽しむ作戦です(*^.^*)


*

アンデス越えの足を確保できれば、私の旅レベルなら大抵の移動は可能ですが、
例によってボリビアは交通機関が不安定な国。
最初に足止めをくらったりしたら、すべての日程がパーになってしまうのです。

そこでうんうんと毎晩うなり、旅行会社の担当者を通じて現地状況を確認し、
なかなか素晴らしい解決策を講じることにしました。

ボリビアの中で最も懸念があるのが、ラパスからウユニ間の移動なので、
ホテルからバスターミナルまで送ってくれるだけの「要らんガイド」を手配しました。
またオルーロでウユニ深夜着の列車に乗り換えるので(ここは普通に自力)、
ウユニ着後に駅からホテルまで送ってもらうだけの「要らんガイド」を手配しました。

2箇所とも、もし交通機関のストライキがあったときのための作戦なのですね。
ローカルバスが動いていなかったらラパスで代替案を用意してもらいたいし、
途中でウユニ到着が危ぶまれる事になったらウユニ側で対策を講じてもらいたいから、
現地のエージェントに私たちの名前を入れておき、
更に、私が現地エージェントの緊急連絡先を手に入れておくことが目的です。


*

こんな感じで3月後半は、毎日のように旅行会社とメールand電話のやり取り。

『ウユニ塩湖に行くなら絶対ゴールデンウィーク!』
それは、ウユニのベストシーズンだから。
まずはその夢が叶う今年のスーパーゴールデンな日程の並びに、本当に感謝します。



 準備編・2005年4月 〜いよいよ旅〜 


タイトながらの日程表をぽつぽつ見て調整していくと、
ひょっとしたら1日空白を取れるんじゃないかと思うようになってきました。

ビンゴ。

ということで日程調整。ラパスの空港に降りたときにそのままピックアップしてもらい、
ペルーで行きそびれたチチカカ湖とティワナク遺跡を
十分な時間をかけてめぐることにしました。

これも『裏の理由』が1つあるんです。

もし、ラパス到着の日にストライキなどで交通機関に異常事態が発生していた場合、
ウユニへの移動予定日は次の日ですが、その日から対策をしてもらえるよう、
ウユニへ移動を開始する前に現地エージェントとの接点をもっておきたかったんです。


そんなわけで、要らんガイドを3箇所もつけましたが、
1日も帰国の遅延が許されないサラリーマンには、
このくらいの保険策がないと、不安でたまりませんものね。


*

出発数日前

実家の父親(一応登山家です)からコンパクトなサイズの高度計が届きました。
標高が高いところに行くという話しをしたら、プレゼントしてくれたのです。

空気の薄さと荒れた光景と星の近さで
自分が地球の尖ったところにいることを感じ、
空の青さと地球の息吹と太陽の近さで
自分の心をからっぽにする


そんな贅沢な実感が出来るこの旅は、私の秘境の旅の集大成です。


5年間、愛し続けてきた夢を叶えに、
それでは『冥王星』と『地球の果て』に行ってきます!!!!







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