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 チチカカ湖とティワナク遺跡 
(US$から両替したら、1ボリ=13.5円でした)


私が、ボリビアへの旅を夢見てから52ヶ月が経ち、ボリビアへの夢と憧れはもう最大限!
4月30日、朝5時半、成田から3つの飛行機を乗り継いで
私はとうとう憧れのボリビアの首都
ラパスの空港に降り立ちました。
(憲法上の首都は別の都市ですが、実質の首都は
ラパスです。)

ラパスの
エルアルト国際空港は、標高4200m

世界最高所の首都である
ラパスよりも標高が500mも高いのです。


『いきなり行ったら死にますよ』

と、南米経験者の言う話を1割くらいしか耳を貸さず、
突然成田から標高4200mのところにやってきました。


東京の気圧を、仮に1000hPaくらいとしても、
空港に降り立ったときに手元のアネロイド高度計で測定した気圧は・・・

なんと
630hPa!!

これって
日常生活の4割引です。

しかも、高度4200mは、想像通り、寒い。

無事にイミグレを通過したとき、私たちを待っていてくれたのは、
ガイドのフリアさん(英語&スペイン語)とドライバーのファンさん(スペイン語)でした。


*

さて、フリアさんから、早速次の報告がありました。

『明日、あなたはローカルバスで
オルーロへ向かうはずでしたが、
明日は、
労働省の命令でバスターミナルが封鎖されることになったので、
あなたはバスに乗ることができません』


・・・。

まあ、ボリビアらしいったら。
でも私は、日程の都合上、明日のうちに
オルーロへ行き、ウユニ行きの列車に乗らなくちゃならない。

そこで車1台とドライバー1人(ファンさん)をチャーターして、
日程に影響することなく
オルーロ、そしてウユニへと向かうことにしました。


*

明日のメドがついたら、今日は、ペルーで行かずじまいだった、
チチカカ湖への観光です♪
高山病の前兆のような症状が出て、苦しいし、頭も痛いけれど、空港を出発しました。




アンデス山脈から昇る美しい夜明け



空港を出てからしばらくして昇ってきた太陽。
とってもとっても美しいアンデスの夜明け。

標高が高いだけあって、空気のすがすがしさは満点です!!


*

8:00、
チチカカ湖畔の町、ワタハタに到着しました。

まずは、
チチカカ湖が見えるレストランで、朝食。

でも・・・もう・・・かなり頭痛は限界(><)
ここは標高3900m


頭いたーーーーい

こればっかり叫んでいました。

ちなみに、ペルー旅行のときの反省を活かし、
旅開始1週間前から高山病予防の服薬をしていたので、
肺水腫の予兆などはなく、そういった意味でペルーのクスコより格段マシ。

でも、頭痛だけは、どうにもなりません(><)



現在も気圧630hPa、心拍数は123です。

何もしていないのに、心拍数が日常の2倍!!
いかに空気が薄いか、を、実際の恐ろしい数値として実感します。


*

朝食はレストランに卵しか備蓄がないということで、スクランブルエッグのみ。
あとは、ホットチョコレートを飲んで、頭痛薬アスピリンを飲みました。


今日の目的は、
チチカカ湖の島。スリキ島に行くことです。
アイマラ族というインディヘナの血を受け継ぐ人びとが住んでいます。


9:15、
ワタハタを出て、スリキ島へ、しゅっぱーつ♪♪


船乗り場の近くでは、インディヘナのおばちゃんが、織物を織っていました。
なんだかボリビアらしい感じです♪







気持ちよい風と湖と波と、南米の太陽!



ボートは、チチカカ湖に水しぶきを上げて、進みます。
チチカカ湖は、標高3900m、舟が通る湖としては世界最高所にある湖です。

不思議と水面が盛り上がっていて、
陸の水地の境界が見えない、不思議な湖でした。



スリキ島に到着しました。



急斜面ばかりの島で、現在心拍数は126

アイマラ族の血を受け継ぐインディヘナの子供たちがやってきてくれました。

一緒にパチリ☆



私が気に入っている写真の1つです。 インディヘナの子供たちも、かわいーの♪

でも、実際は、苦しくて体中が悲鳴をあげていて、立っていられないんですよ。
走っているわけでもないのに心拍数126・・・
経験した人でないと、この、心臓がポンプ機能を失っていそうな、
息苦しさともうろう感は分からないんだろうなぁ…。



この島の子供たちが作った、葦の舟(トトラ)の置物をお土産に買い、
また再び
チチカカ湖を渡ってワタハタに戻りました。



*



ワタハタに戻ったら、次にやることは、実際の葦舟(トトラ)に乗ることです♪

1人10ボリ(135円)。
のんびりとゆっくりと、長い間チチカカ湖の上をゆらゆらとしていました。



このときに見た空の青さ、すごいです。
湖の青さもすごいです。

今回のボリビアの旅の中で、最も印象的だったことの1つが、この空と水の青さです。

私は、このトトラに揺られながら、こう言っています。


『チチカカ湖が青すぎて、気持ちよい』


でも、ホント、そうなんです(*^-^*)

この豊かな水と共に、古代の人びとはどのような暮らしをしてきたんだろうと、
青い水と青い空を見ながら、昔の人びとに想いを馳せていました。


*


さて、朝と同じレストランの、チチカカ湖上の『水上レストラン』でランチです♪
(朝食と同じところですが、水上にコテージがあって、
チチカカ湖の水の上で食事がとれるのです♪)
朝は卵しかなかったレストランも、お昼になると準備万端♪


左が、ペヘレイ(チチカカ湖の古代魚)のソテー
右が、トルーチャ(チチカカ湖のマス)のソテー
そして、水とコカ茶をいただきました。

 

チチカカ湖に来たからには、チチカカ湖の魚を絶対に食べる!と決めていただけに、
嬉しい美味しいお魚料理でした♪


*

13:15、
ワタハタのレストランを出て、そのままラパスに戻ります。
標高3700m
ラパスを経由して、ティワナク遺跡へと向かいます。

(チチカカ湖からティワナクへ地図上は便利な道が伸びているのですが未舗装路なので時間がかかるそうです)



だいたい2時間車に乗って、15:15、
ティワナク遺跡に到着しました。
標高3800m

う〜〜〜〜〜〜〜(ーー;;;;

あたまがいたーいー

ラパスから、標高が100mあがったため、もう、ダメ。。。



でも、この
ティワナク遺跡も旅計画のなかでどうしても外せないほど
憧れていた場所だったから、なんとか頑張って自分を騙して歩きました。


はい。有名な太陽の門



空は、変わらず青く、きれいです。
高地だから、日差しが強いんですよね。


そして、
ティワナク遺跡の最大の目的、半地下の神殿にやっとたどり着きました。

半地下の間からは、カラササーヤの門(ゲート部分)を通じて、遠くのポンセの石像が見える、
そんな神秘的な造りになっています。




また、半地下部分の壁からは、180個の石の首が出ています。
私がカレンダーの写真を見て憧れを膨らませてきたものと、同じ場所からの写真・・・。



私は、まず、声が出なくなりました。
空と一緒に遺跡を見上げて、大きく胸に息をためてしまいました。
この遺跡が作られ、使われたときのことを、そこにいた人のことを考えながら…。

3000年前のプレインカの歴史…。








どのくらいの時間が経ったでしょう。
私は、ほかに誰もいない
ティワナク遺跡で、180個の首に囲まれながら、
この光景をずぅっと眺めていました。



このあと首都
ラパスに戻ります。
そして、いよいよ、私の南米ドラマが始まります。




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