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■ニューグレンジ観光へ
スレインSlaneは、アイルランドの誇る世界遺産ニューグレンジNewgrange近くの田舎町です。ニューグレンジは、私たちのアイルランドの旅のハイライトの1つとして、楽しみにしているところです。
朝はとーっても早く起きました。川沿いの遊歩道の上に張ったテントをたたみ、おかげで遊歩道の上の野テントを誰にも気付かれずに済みました。そして早朝のうちにお目当てのホステルにチェックインしました。ホステルとはいっても部屋泊ではありません。ホステルのガーデンにテントを張って、ホステルのユーティリティー(インターネットやキッチン等)を使いながらも宿泊費を抑えられる、そんな好都合の宿です。
テントを張って荷物を置いたら、歩いてニューグレンジまで行くことにしました。片道約10kmはあるけれど、アイルランドの田舎道歩きだし、歩くことも楽しめそうですよ。
ボイン渓谷Boyne Valleyのほとりの遊歩道を歩いていると、自生のブラックベリーBlackberryがぷっくりと熟れていて、何て美味しそう♪ 私たちは2人でブラックベリーを摘みながら歩き、のどかなアイルランドの一端を楽しみました。あとでジャムにするのがとーっても楽しみです。
でも遊歩道は立ち入り禁止の私有地で終わってしまったので、バラ線(有刺鉄線)を越え、農家を突っ切って車道に出ました(ごめんなさい、汗)
朝から合計で15km以上歩いた頃、マン島でくじいていたあづさの足が捻挫のように痛みはじめ・・・、和人に荷物を全部持ってもらっても歩く速度はよちよち速度(;_;)
でも頑張って、予定以上に時間がかかって目的地ニューグレンジに何とか到着しました。
ニューグレンジは、ナウスKnowthやダウスDowthといった墳丘墓と合わせてブルー・ナ・ボーニャ観光センターBru Na Boinne Visitor Centreが管理している世界遺産の墳丘墓です。自分で観光できるのはダウス(入場不可、外観のみ)だけですが、ここはビジターセンターから歩いて片道3kmもあり、内部入場もできないのでパス。
ナウスとニューグレンジの観光は、バスに乗ってガイド付きツアーに参加しなければならないので、まず私たちはナウスのツアーに参加、そしてビジターセンターに戻って次にニューグレンジのツアーに参加することにしました。
どちらの墳丘墓も、ぐるぐる渦巻きの石の紋様が特徴的で、可愛らしささえ覚えます。でも5000年以上前から長期間にわたって人々の定住および儀式の場であり墳墓であり、そしてアイルランド地域において最初に人類が存在した場所であると推定されているこれらは、見る価値が十分にあるものと思いました。個人的には、どーんと1つの大きな見所をもつニューグレンジより、小さな見所を幾つももつナウスのほうが気に入りました。
足が痛いので、帰りはできればヒッチハイクしたいな・・・。運良く声をかけた最初の車が私たちをスレインの町に連れて行ってくれ、無事にホステルに戻ることができました。
マン島3泊+昨夜の遊歩道の上と、合計4泊も野テントをしたあとだったので、シャワーが気持ちよく浴びられました。
「これだけは急がなくちゃ」と、あづさが足が痛くてもキッチンに立った理由はジャム作り。朝2人で摘んだたくさんのブラックベリーを新鮮なうちに火にかけ、とろとろと煮込んでたくさんのジャムが出来ました。
更に嬉しいことに、キッチンでは美味しい美味しいカレーライスを作ることに大成功! 3色ピーマンを使い甘みが出たカレー、そして手持ちのカレースパイスが香りを引き締めるカレーは、一流ホテルカレーのように仕上げてくれます。
(※今回旅した国では一般的なスーパーでカレールウがなかなか売られていないので、肉用カレーソースの素を使って調理にトライしました)
美味しいカレーライスを食べながら、「明日からのんびり過ごそうねー」と2人で語り合います。ここはファーム敷地内の柵の向こうには可愛らしい羊がいっぱい。今日は歩いたから、ぐっすりと就寝することができました。
のんびり滞在と決めていたときに足をくじいたのは、本当、幸いなタイミング。こちらもしっかり治していきたいです。
本日の旅
行動 :世界遺産ニューグレンジ観光、ナウス観光
朝食 :Black Pudding(ブラックプリン、豚肉玉ねぎ血の粉のソーセージ)とWhite Pudding(ホワイトプリン、豚肉玉ねぎのソーセージ)のホットサンドイッチ、リブロースとたまねぎマッシュルームのホットサンド/スレイン城の脇
昼食 :ローストビーフ、パン、チーズ、ラズベリージャム/ニューグレンジに行く途中の芝生の上
夕食 :摘みたてブラックベリージャムとパン、コーヒー、美味しくできたカレーライス(赤ピーマン緑ピーマン黄ピーマンかぶにんじんセロリ生ソーセージ入り)/ホステル
宿泊 :スレインファームホステル&コテージSlane Farm Hostel & Cottages
http://www.slanefarm.ie
旅情報
1ユーロ=170円
*ニューグレンジへの行き方
1)首都ダブリンからの日帰りツアーバスが数社出している。一番有名なニューグレンジに行くものばかりで、他の2ヶ所(ナウス、ダウス)にも立ち寄るものは見当たらなかった。
2)最寄の都市ドロヘダまでバスか列車(多数あり)。ニューグレンジのビジターセンターまでバスが1日数本。
【簡単位置関係】 スレイン--(10km)--ニューグレンジ--(8km)--ドロヘダ
3)私たちはスレイン村から行った。公共交通はないので、行きは歩いて、帰りはヒッチハイク。
http://www.heritageireland.ie