2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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アゼルバイジャン>2009年02月26日(Thu)
バクー→スラハニ→バクー
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■ゾロアスター教寺院
むかーしむかし、高校に入学したときの、ちょっとした記憶です。あづさは神奈川の県立高校に進学したのですが、2年次には、理科と社会科の選択でクラス分けがなされました。理科は化学&生物、社会は世界史を選択しましたっけ。

世界史を学び始めてすぐの頃、授業でゾロアスター教について学びました。ゾロアスター教は世界最古の宗教の1つで、紀元前15世紀ごろより西アジア地域で興隆。その後興隆する世界宗教(キリスト教、イスラム教、ユダヤ教など)の思想に影響を与えたものです。善と悪の二元論、光と闇の二元論より、その教徒は、光(善)の象徴として火を崇拝するため、拝火教とも言われます。

そんなゾロアスター教のことを知ったとき、なんででしょうか、ちょっとときめきを覚えたんですよね。火を崇め、火を拝む人々、日本から離れたところに、今もそうして生きる人がいるのだと教わり、高校生ながらに異文化への憧れを抱いていたわけです。

で、またまた前置きが長くなりましたが(笑)、今いるバクー(英:Baku、ア:Baki)から日帰りで行けるところに、ゾロアスター教寺院があるので、今日は是非足を運びたいと思いました。

さて、この日の手書き日記メモには、「 さ む い 」という3文字が普段の4倍の大きさ(笑)で書いてあります。つまり、本当に寒いのです。カスピ海沿岸のバクーは標高-23m、「低いところにあるから暖かいかも」なんていう淡い期待は一切叶わず、真冬の気温に凍えそうでした。更に困ったことに、ツーリストインフォメーションが教えてくれたゾロアスター寺院への行き方が間違えていたため、マルシュ(バス)に乗り直したりして、目的のスラハニSuraxani村に着くのに時間がかかってしまいました。

スラハニ駅のすぐ近くにゾロアスター寺院があるのですが、そのゲート近くの壁に描かれた絵が素晴らしかった。まじで感動しました! 真剣に!

拝火教寺院

人々が火に向かって手を合わせて祈る姿、ラクダのキャラバン、生命のように燃え上がる炎、その絵を見たとき、高校生のときに抱いた拝火教の存在への憧れの気持ちが叶った喜びが湧き上がってきました。なんたって20年近くも昔に覚えた憧れが叶ったのですから、時間の長さの分だけ感動も大きいのです。

今回訪問したゾロアスター寺院は「アテシュギャフAtashgav」といいます。中に入ると、敷地中心には、火が焚かれていました。きっと、滅多なことでは消火せず、恒久的に炎を上げ続けているのだと思います。

アテシュギャフを出ると周囲には、古いスタイルの石油掘削機が無数に見られました。近くまで寄って写真を撮ったりもしました。今日一日で、拝火教寺院と石油掘削機という、“アゼルバイジャンらしさ”を2つも見ることができ、とっても満足です。

ついでに、物価の高いアゼルバイジャンで、嬉しいことに古着屋を見つけることができ、簡単なものですが防寒着を買うことができました。更に嬉しいことに、1ヶ月以上もいたイスラム圏を抜けたので、今日の晩ごはんには超~久しぶりの豚さん登場です!
アゼルバイジャンワインが美味しく飲めました♪(*^-^*)
本日の旅
行動 :アテシュギャフ観光
朝食 :なし(朝から忙しかった)
昼食 :Donar(ドナー、ドナル、パンに羊肉炙り焼き削りと香菜きゅうりトマト玉ねぎトマトソースマヨネーズを挟んだもの)/バクーのパン屋
夕食 :チョレーチ(パン)、カスピ海ヨーグルト、豚のレバーペースト、はちみつ/バクーのカフェ
宿泊 :ジャヌブホテルCanub Hotel

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旅情報
1マナト=134円

*拝火教寺院(アテシュギャフ)への行き方
28May駅からメトロでアズベコーAzizbeyovへ行き、84番マルシュでスラハニ終点。しかしこの方法だと、プリペイド制のメトロカードを買わなければならないため、アゼルバイジャン滞在中にプリペイド残高をゼロにできない限り不経済である。私たちは帰りはスラハニから84番マルシュに乗ってネリマノフNerimanov下車、15番マルシュで28Mayに戻ったので、この逆ルートでスラハニへ行くのがいい。スラハニ駅から寺院はすぐのところにあるので、その辺の人に「アテシュギャフ」と聞けば方向を教えてもらえる。
アテシュギャフは入場1人2マナト、カメラ1台2マナト。