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■異常気象の被害
ウユニUyuniでビジャソンVillazon行き夜行バスの最後の4席をゲットしたのは、私たち2人と、じゅんちゃん、たかちゃん。ウユニ塩湖の塩のホテルでもご一緒したメンバーです。アルゼンチンの夏休みシーズンで、バス車内は見事に全員アルゼンチン人という中、私たちはバスの座席も近いところに座れて、いざ気持ちはアルゼンチンに向けて出発ー。
朝3時半頃、皆が眠っている頃、乗務員からスペイン語でアナウンスが入りました。そのスペイン語が完璧に分かるアルゼンチン人たちがざわざわとしていました。とりあえず私たちのレベルで聞き取れたのは、豪雨のため落石があって、バスが通行できなくなったということ。でもみんなバスの中で大人しくしていたので、私たちもとりあえず朝まで寝ました。
朝6時くらいになると、バスは依然止まったままですが、ポツポツとアルゼンチン人が下車していきます。私たちも落石の様子を見に行きました。大きな崖崩れ、これはひどい・・・。「これは待っていても通過できないだろう」と踏んで、全区間80ボリに対し20ボリを返金してもらい、私たちは歩いて落石を越え、全部の荷物を持って歩いて進むことにしました。
それにしてもしんどいねー。途中サンミゲルという村に着いたら、開いてもいない商店の前で、4人で持っている食糧をシェアしあって朝食を摂りました。そして幸運にも、お金なしでトゥピサTupisaの村まで送ってくれる車をヒッチハイクすることができました。トゥピサ近郊はトレッキングでも有名なところのようで、赤い奇岩で作られた山が見応えありました。
トゥピサでバスに乗り換え、ボリビア南端のビジャソンにちょうどお昼に到着しました。落石事故の影響で到着がどのくらい遅れるかと思っていましたが、心配していたよりは早く着くことができました。残ったボリビアペソを処理するために両替にも行き、私たちは4人揃って、思い出いっぱいのボリビアからアルゼンチンへと国境を越えたのでした。
アルゼンチンで、ボリビア側のビジャソンと接している町は、ラキアカLa quiacaと言います。ここまで一緒だったじゅんちゃんはこのまま夜行バスで移動を続けるとのことで早速バスチケットを購入していました。残った3人でトリプルの部屋を借りることにし、最後は4人で美味しい夕食を食べました。落石を歩いて越える稀な体験は、良い会話の種になっていたようです。部屋のほうはというと3人でトリプル75ペソの部屋が取れたので安くあがりました♪ ちなみにウユニ塩湖の塩のホテルはシャワーがなく、続いて夜行バスだったので、久々のシャワーが気持ち良かったです。
明日から本格的にアルゼンチンの旅が始まります。・・・とはいえ、アルゼンチンは少なくとも3回は訪問することになります。何故って、
1)ボリビアを出てからパラグアイに入るまではアルゼンチン北部の旅
2)パラグアイを出てからウルグアイに入るまではアルゼンチン北東部の旅
3)ウルグアイを出てからチリに入るまではアルゼンチン中南部の旅
という計画を立てているからです。
アルゼンチンは、ビザも要らないし、出国税や入国税といったものがないので、何度も気軽に出入りできるのが嬉しいですね。
本日の旅
行動 :夜行バスを途中で下車、ラキアカまで移動、ボリビア出国、アルゼンチン入国
朝食 :ビスケット、マンゴージュース/サンミゲルの商店の前
昼食 :Saice(ひき肉トマト豆のピリ辛煮)、arroz(アロース、ごはん)、chuno(チューニョ、脱水じゃがいもをゆでたもの)、Fresco de Pelon(桃ジュース)/ビジャソンの食堂
夕食 :Vino(ビノ、赤ワイン)、パン、マタンブレ(牛バラ肉のやわらかステーキ)、papafrito(パパフリット、フライドポテト)、ensalada(エンサラダ、トマト玉ねぎレタスのサラダ)、sopita(ソピータ、チキンスープポテトのクルトン乗せ)/ラキアカのレストラン
宿泊 :レシデンシアルエルアミーゴResidencial El Amigo
旅情報
1ボリビアボリビアーノ=13.5円
1アルゼンチンペソ=24.6円
*ビジャソン-ラキアカ国境
ボリビアからアルゼンチンへ陸路で越える国境の1つ。ボリビア出国時は出入国カードとパスポートスタンプのどちらか1つでも欠けていると罰金モノだが、アルゼンチン入国手続きでは出入国カードの記載の必要は無い。あと、アルゼンチン入国側で大きな荷物(バックパックなど)は開封検査があるため、コカ茶を持っている場合はボリビア内で処理しておくと良い。アルゼンチン側からラキアカ中心部(バスターミナルなどがある)までは徒歩10分ほど。