2人の世界旅 日々の記録

■南米のパリ、ブエノスアイレス
ブエノスアイレスBuenos Airesに着きました。ここは南米大陸屈指の大都会です。大都会ゆえ、その「ブエノ＝goodな」「アイレ＝空気」、つまり、「いい空気」という名前はまったく違うところでもあります。この名前は、ずっと昔に、多分ど田舎だった頃にこの地に来た人の言葉なのだとか。

さて、ブエノスアイレスに着いたものの時刻はまだ朝４時台で、外も真っ暗です。だからしばらく、バス車内で出てきた甘い甘いおやつをかじりながら、バスターミナルで待機していました。

夜が明け、バス会社窓口が開く時刻になりました。ブエノスアイレスの次はパタゴニア地方の旅。でも今はアルゼンチン人の休暇シーズンでバスチケットが即完売になりやすい時期なんです。だから到着早々ですが移動の決心をつけてリオガジェゴスRio gallegos行きのバスチケットを買ったのです。

お昼ごはんは、宿で肉じゃが作ったよー(^_^)V　白いごはんに合うんだ！　ガウチョ（カウボーイのこと）の国アルゼンチンですから、お肉がすっごく安いんです。５００ｇのローストビーフ用部位も２００円くらいでした。ただ、最低１人５００ｇは食べる国だからみんなｋｇ単位で牛肉を買っていくのが普通だそう。、あづさがお肉屋さんに行って「３００ｇくらい頂戴」と言ったら、お肉屋の店主はびっくりして「そんな肉ちょっとじゃぁ元気な赤ん坊生めねえぜ」って言うの（笑）　「肉＝元気の基本」がアルヘンティーナ（アルゼンチン人のスペイン語）の気質なのかしらね！

さて、和人には悲報が１つ。体力を落としている中、更に今持っているメインＰＣの無線ランドライバーがおかしいことが発覚したんです。ｗｉｆｉつきの宿で、このＰＣだけｗｉｆｉできない・・・、今この宿にいるうちに、サブＰＣでネットつないで原因調べながら直すしかない（Ｔ_Ｔ）　ということです。

同じ部屋でとなりのベッドになったみほちゃんが、今から観光に行くみたいです。和人は「ブエノスは危険だけどあづさ１人じゃないんだったら観光行ってきなよ」と言ってくれたこともあって、みほちゃんとはあっという間に意気投合して一緒にボカ地区へ行くことになりました（*^-^*）　ついでに降りるエレベーターの中でバッタリ出会ったタカくんも一緒に行くことになりました。

ボカ地区には、古き佳き港町の名残りがいっぱいあります。今でこそブエノスアイレスには巨大タンカーが就航する大貿易港がありますが、かつてはここが唯一のブエノスの港でした。古い船が放置されているのも、今は開いていないだろう廃墟のバー（酒呑み処）も、昔の姿を偲ぶ良い素材に見えます。水夫が、長い船旅から地上に降りて、長い夜を酒と共に過ごした一時が伝わってくるみたいに・・・

観光客に人気のエリアはそういう侘び寂びとは一転してとってもにぎやかです。カラフルな家並みが並ぶカミニート（小道）は画家によるレイアウトが反映された芸術性を持って造られたところ。観光客が集まるレストランでは、通行人にも見えるような屋外で男女が麗しくタンゴを踊っています。



文字や写真では伝えられないけれど、タンゴは、あの情熱的な音楽（ダンゴ３兄弟のようなやつｗ）と一緒になると、見ていて心が躍ります。わくわくします。お天気は今ひとつだったけれど、３人で歩く「ブエノス一番の観光地」散策は楽しかったです。そして市内中心部の見所を幾つか見て回って、宿に戻りました。楽しみにしていた世界３大劇場の１つ「コロン劇場」が大改装中で、ぜんっぜん見られなかったのがすごく悔しい～（^^;;

ブエノスアイレスは１泊だけ。もし明日お天気が良かったら、和人と一緒にまたここに来ようかな。でもそれよりも、和人の体調回復が、一番大事です。



和人の言う「今日一番大事なこと」とは？
結局、メインＰＣの無線ラン機能は治りませんでした（ＴoＴ）　かなりつきっきりで修復に徹していたのに、治したパソコンといえば、宿に飛び込みで来た大学卒業旅行の日本人の男の子の持っていたもの。観光にも出られず、人のパソコンは治せるのに自分のがダメというパラドックスな１日です（^^;