2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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アルゼンチン>2010年02月21日(Sun)
★エルカラファテ→エルチャルテン→カプリ湖→ポインセノット
:: 旅1018日め : 世界旅179ヶ国め : 和人235ヶ国め : あづさ192ヶ国め ::

■フィッツロイトレッキング・1日目
お宿のマスターに、トレッキングに使わない荷物をダンボール箱ごと預かってもらって、エルチャルテンEl Calten(通称チャルテン)へ向かいました。エルカラファテEl Calafateからバスで2時間半はあっという間でした。日本から2人催行ツアーで来たおじさんおばさんや、一人旅の日本人男性も同じバスに乗っていました。ただこれからパタゴニア本番のトレッキングだというのに、曇天が気になります・・・。しかも新しいバスターミナルができていて(それまでだったら町中でバスを下車できたのに)下車したのは町の外れだったし、ちぇっ、ついてないなぁ。

今まで南米の旅が急ぎ気味だったのには訳がありまして、実に、このパタゴニアトレッキングのシーズン内にここに来たかった、というのが理由にあります。もう2月下旬でパタゴニアは夏の終わりですから、なんとかぎりぎりオンシーズンに間に合いました。

ここは昨日訪問したペリトモレノ氷河と同じ国立公園に属するのに、昨日の高額入場料とはうってかわって、入場無料です。どういうこっちゃ(^^ゞ 一応、町に入る前にビジターセンターのようなところで全員下車させられ、訪問者は国立公園保護のための諸注意事項の説明を受けなければなりません。具体的には、1)キャンプサイトの説明、2)川の水も湖の水も飲めることの説明、3)体や服や皿を洗うときは川や湖から所定の距離を離れなければいけないことの説明、などです。どこでも水がきれいで飲める分、他の人が安心して水を飲めるよう、汚水は流してはいけないということです。

ここビジターセンターでの説明で、ショックなことが1つありました。「明日月曜日はお天気が悪く雨が降るでしょう、明後日火曜日はお天気が良くなるということです」・・・だそうです。ううう、どうしよう。今日は日曜日。今からトレッキングを開始して、明日名峰フィッツロイに最も近づけるプランを考えていたのに、雲がかかったら山が見えないじゃないか・・・。

「2日間チャルテンの町で待機して、明後日から山に入ろうか?」という和人の意見もありましたが、あまり深く考えない脳みそしかないあづさは「山の天気は変わりやすいっていうから、今がトレッキングできる天気なら山に入っちゃおうよ、キャンプサイト無料だし!」と言いました。一応あづさなりに抱いていたのは、先日ウユニ塩湖にいたとき、向こう一週間雨続きの天気予報が覆って快晴の塩湖を堪能した経験、「また奇跡があるかもー」と思う発想です。あと宿代が2人で100ペソはかかってしまうのも、町にいたくない理由の1つだったかも。

それじゃあ、トレッキング、開始しましょうか!
町で最後の買出しをして(うふふ、ワインですよ~)、トレッキング開始時刻は午前11:28です。


フィッツロイトレッキングコースのうち、最もメジャーなものを超簡単に書くと、△のような、三角形のルートとなります。スタート地点は時計の4時の位置、フィッツロイを間近に見られるロストレスLos Tres湖が時計の12時の位置、もうひとつの名峰セロトーレCerro Torreを仰ぐトーレTorre湖が時計の8時の位置です。

町を出て山へ入り、最初の見所であるカプリCapri湖に到着しました。休憩込みで2時間のトレッキングでした。景勝地カプリ湖からはきれいなフィッツロイ山が見えるはずなのですが、雲がかかっていて、肝心の山頂が見えません。

アルゼンチン

「お願い晴れて~」と祈りながらトレッキング続行。そうしたら、途中の平原で、雲が切れて、白い空の中ではありますが、フィッツロイ山がきれいに全貌を見せてくれました。嬉しかったなあ。お祈りが効いたみたいです♪

途中の休憩を含めても。ロストレスLos Tres湖のふもと(先ほどの説明では時計の12時の位置)には午後3時半に到着しました。ポインセノットPoince notと呼ばれる場所にあるこのキャンプサイトにはすでに幾つもテントが張ってあって、私たちも水汲みに便利で、テントからフィッツロイ山が見える場所を選んでテントを張りました。ついでに、落ちている木で簡単な食卓テーブルも作りました(*^o^*)

明日は、天気予報では雨が降るということですから、一日テントに閉じ込められることも覚悟しています。

でもこのフィッツロイトレッキングの場、パタゴニアの大自然が素晴らしいことは今日のトレッキングからも分かりましたし、もしそうなってしまっても、今自分たちがその素晴らしいパタゴニアにいるわけですから、きっと楽しい一日になるような気がします。

晩ごはんは、火を使わないものしか食べられませんが、良い汗をかいたあとのワインと一緒ですから、山の中であってもどれも素晴らしい御馳走でした♪
本日の旅
行動 :エルカラファテからエルチャルテンへ移動、フィッツロイトレッキング1日目、ポインセノットまで。
朝食 :ゆで卵サンド/宿
昼食 :ゆで卵マヨサンド/トレッキング中
夕食 :パン、キャベツ、マヨネーズ、ソーセージ、オリーブ、赤ワイン、サラミソーセージ、バニラクッキー/ポインセノットキャンプサイト
宿泊 :ポインセノットキャンプサイト
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旅情報
1ペソ=24.6円

*フィッツロイトレッキング・チャルテンからポインセノットまで概要
全員強制立ち寄りのビジターセンターで地図がもらえるが、1人1つではなくて1組1つ。その地図に従ってエルチャルテンの町を北から出て、山へ入る。最初1時間くらいは登り坂、その後平坦になってきて、カプリ湖到着。ここにはトイレもキャンプサイトもある。カプリ湖までは水を汲む場所がないので、最初の1時間半~2時間くらいの分は飲み水を持参するべき。カプリ湖の水は飲用。カプリ湖からポインセノットまでは1時間半。ほぼ平坦な道、途中川が流れていて水の補給ができる。ポインセノットにはトイレもキャンプサイトもある。