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■フィッツロイトレッキング・2日目
夏の終わりのパタゴニア・・・トレッキングシーズンも終わりに近い頃では、朝は本当に寒いです。冬かと思う寒さです。旅の荷物は軽いのが良いに決まっているのに、こういうときは冬用のごっつい厚いシュラフ(寝袋)が欲しくなります。
さて、今いるポインセノットPoince notは、朝焼けに、燃えるような色で染まる名峰フィッツロイがきれいに見える場所です。ガイドブックか何かの写真でそれを見て、あまりにきれいだったので、是非その朝焼けを見たいと思っています。でもあまりに寒いのと、夜明け前の時点で雲が広がっているので、あづさはテントに残って和人が丘を登りに行きました。和人の報告によると、丘に登る前、朝7時4分に下界から一瞬真っ赤に染まる、燃えるような赤さのフィッツロイ山を見たそうです。
和人がテントを出た1時間くらいあとに、あづさはテントから外に出ました。朝8時半、雲から姿を現すフィッツロイ山を見ました。和人も丘の上から同じものを見たそうです。でも太陽の方角に雲が出ていて、山を照らす光はすぐに雲に隠れてしまいました。
2人で朝食を摂ったあと、寒いので、もう一度2人でテントに入って、お昼寝をしました。朝10時くらいだとやっと暖かくなってくるので、熟睡できました。
昼食をテントの中で食べて(暖かくなったとはいってもまだ寒いのです・・・)、テントの外にでると、「うわー」とびっくり! だって、青空が広がっているんだもの! 昨日の天気予報では今日は雨。朝も曇りだったから、こんな晴天全然期待していなかった・・・。「すごいよ、快晴だよ!」とあづさが和人に言うと、和人はすぐ「すぐ山登ろう!」と言ってくれました。そして、和人は今朝も登ったあの丘を、今度は2人で登りました。1時間強の山登りです。
この丘は、フィッツロイ山の展望の丘です。キャンプサイトよりも高いところにある丘は、上を見上げればせせり立つ名峰が、見下ろせば翡翠色の湖面が息を呑む美しさの湖が見えます。昨日の天気予報は何!? 今日は雨天予報の月曜日よ!? 信じられないくらいに澄み切った青空が広がり、私たちは快晴の青空に白く輝くようなフィッツロイ山を心底堪能しっぱなしでした。
そして翡翠色の湖の水が、ものすごく美味しくて・・・。キャンプサイトの近くを流れる小川の水も美味しいと思ったのですが、この湖の水は別世界の味がするんですよね。「水の味」だけに、甘・塩・苦・酸という基本味覚のどれを使っても表現できないのですが・・・。甘いんじゃない、しょっぱくも苦くも酸っぱくもない。なのに究極の美味、だと思ったわけです。
このフィッツロイトレッキングの良さの1つは、どこを歩いても美味しい水が流れていて、それはすなわち重たい水を背負わなくて良い点にあると思います。美味しい水がいつでも手に入って、荷物にそれなりの量の食糧を持っていれば、キャンプ代は無料だし、いつまでもいられる本当に良いところ!
今朝寒い思いをしたので、今夜はもっと工夫していろいろ敷いて、あったかくして寝なくちゃね。
今日がこれだけ良い天気だったので(朝焼け時を除く)、明日は、是非、燃えるように赤く染まるフィッツロイ山を見てみたいと思います。
本日の旅
行動 :フィッツロイトレッキング2日目
朝食 :バゲット、キャベツ、にんじん、コーヒー、サラミ、マヨネーズ/ポインセノットキャンプサイト
昼食 :パン、ゆで卵、マヨネーズ、キャベツ、にんじん、サラミ/ポインセノットキャンプサイト
夕食 :ゆずドリンク、ゆで卵マヨネーズサンド、ツナマヨバゲットパン、キャベツ、にんじん、オリーブ/ポインセノットキャンプサイト
宿泊 :ポインセノットキャンプサイト
旅情報
1ペソ=24.6円
*フィッツロイトレッキング・ポインセノットからロストレス湖往復の概要
ポインセノットキャンプサイトから見るフィッツロイよりも、断然美しい景観が広がるのが、更にそこから1時間丘を登ったところにあるロストレス湖から見るフィッツロイだ。初心者でも歩けるような山登りで、そんなに心配は要らないと思う。丘の上の湖の水が、丘の下の川のとは比較にならないくらい美味。