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■東欧の未知なる国へ
日本人にはなかなか知られない国、アルバニアに来ました。イタリアの東の対岸に位置する比較的南北に長い国です。私たちはギリシャの首都アテネAthensからバスに乗り、南部都市ギロカストラGjirokastraへ行く予定でいましたが、午前2時の国境越え(パスポートチェックなどがあるのでバスから下車させられる)のため睡眠不足。3時ごろ休憩で停車した場所はギロカストラを少し過ぎたところだったので、そこで朝まで待ってミニバスに乗ってギロカストラに到着しました。
ギロカストラは石造りの家、石造りの路地、石造りの屋根など、中世の町っぽい雰囲気に溢れることで知られています。もちろん新しく建てられたコンクリート住宅などもありますよ、21世紀ですからね。でも、丘の上にあるお城に登ってみると、眼下にはその美しい住宅群が美しく見えました。
そのお城は、一応「Castle」と看板があるものの、むしろ軍事施設と言ったほうが良いですね。中に入ると軍事用品の展示もあり、ガーデンには大砲や軍用機が朽ちて残っています。ユーゴスラビアと断交、ソ連へ背を向け中国へ背を向け、国民皆兵政策、etc。常に、武器を持つことから離れられなかったアルバニアの姿が見えてきそうです。
ギロカストラ観光を終えたら首都ティラナTirana行きのバスに乗りました。道中、緑の平原が広がる車窓風景に、ポツンポツンとコンクリートの物体が顔を出しています。トーチカ(英語ではバンカー)と呼ばれる防御設備です。「縦穴式のコンクリート製防空壕」と言っていいかしら? これも常に攻撃の恐怖にさらされていたアルバニアの象徴?
さて今日は、アメリカ人ITエンジニアのラリーおじさんが、私たちを家に招いてくれています。教えてもらっていた行き方を頼りに家まで行ってみる・・・そして絶句! アルバニアの首都の、一番栄えているところの中心地にある高級マンションの最上階!? 日本で言ったら、えーとえーと、六本木ヒルズに住んでいたホリエモンの家みたいだ。いやーびっくりだ!!
夜、ラリーおじさんちの、部屋の明かりを消して、最高級マンションの最上階のベランダからティラナを見てみる。
その美しい灯りの数々に、もうこの国にとって、ねずみ講による経済破綻や鎖国政策による欧州後進国としての歴史は、昔話になりつつあるのかと思ったほど。21世紀のアルバニアは、発展の世紀になるような気がしました。
ねずみ講と鎖国については、明日の日記で。
それでは、おやすみなさい。
本日の旅
行動 :ギロカストラ到着、ギロカストラ観光、ティラナへ移動
朝食 :パン、オイルサーディン、チェリージャム、オレンジジャム/ギロカストラの城の下
昼食 :なし(移動していた)
夕食 :ナッツ3種(アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ)、アルバニア赤ワイン/ラリーおじさんの友人宅、ピツェリ(ピザのこと)、Pitet(ハムやオリーブを薄くて少し固いパンでサンドしたもの)、Rizoto(野菜リゾット)、赤ワイン、パンナコッタのストロベリーソースがけ、ガス入りウォーター/ティラナのバーレストラン
宿泊 :ラリーおじさんち
旅情報
1ユーロ=146.5円
1アルバニアレク=1円
*アルバニア入国
私たちはアテネからティラナへ走るバスに乗り、ギリシャ側カカビア国境-アルバニア側カカビエ国境を通過した。国境通過は午前2時で、バスから強制的に下車させられてのパスポートチェックとなるため、眠い。以前は徴収されていたという1人10ユーロの支払いは不要だった。もちろんビザなしで入国できる。