2人の世界旅 日々の記録

■今日も雑務な１日でした
朝からバスターミナルめぐり。複数あるバスターミナルからアクセス・料金などについて調べ回りました。

今日はあまりに時間が足りない。とても忙しいので、和人とあづさで別行動に入りました。

和人はアゼルバイジャン大使館へ行って昨日申請したビザの受領。テヘランTehranはとーっても広いので、中心部から離れたアゼルバイジャン大使館は、往復にとても時間がかかります。

あづさは今同じ家にステイしているオーストリー人のロベルトに借りた英語ガイドブックをコピーしました。コピー１枚２５トマン、３０トマン、５０トマンと、店によってコピー代が全然違うので、お店を何軒もまわって価格サーチをするため時間がかかりました。コピーはざっと２００枚。午後はこれに費やしちゃった。

忘れずにシリア大使館にも電話しました。事前に営業日やビザ代、そもそもテヘランでシリアビザが取れるかどうかの確認（これ重要）です。

それだけでもうすっかり夕方になりました。今夜は、ロベルトが腕をふるって夕食を作ってくれるというので、あづさはアシスタントに徹しました。鶏１羽をさばいたり、トマトの湯むきをしたりといった具合です。ロベルトは、小さいころから食べてきたというオーストリー郷土料理を作ってくれたんですよ。以前オーストリーには行きましたが、こういった料理を食べる機会がありませんでしたから、本当、嬉しかったです。

食事＆歓談の中で、私たちの明日からの予定についても聞かれますが、「ヤズドYazdやエスファハンEsfahan、シラーズShirazなどに行ってこようと思っています。でも１５日ビザしかないので、テヘランには来週半ばには戻ってくる予定です。」と答えました。

「イランは来週大型連休で、火曜日から金曜日までどこも休みだよ」

・・・と、とてもショックなことを聞いてしまった・・・。

火曜日から金曜日まで祝日ということは、大使館は休み・・・、それに続く土日も当然休み・・・、その次の月曜日にシリアビザを申請するのはイランビザが切れてしまうから無理・・・。

ひゃー大変！　私たちはすぐさま作戦会議に入り、大型連休前にシリアビザを申請できるよう、予定を変更しました。これにより、イラン観光日数は削減されてしまいます。でもビザも取らなければ旅が進みませんから、仕方ないことですね。

■イランのお茶
さて、しばしば訪れる「今日の写真がない」症候群（笑）。

それを打破するためにも、イラン一般家庭で見た、チャイの淹れ方について、ここに記しておくことにします。

中東全域でチャイ（シャイ、紅茶のこと）は普遍的に飲まれていますが、イエメンからガルフ諸国を伝ってイランへ上陸した私たちの旅ルートの中では、イランのお茶の淹れ方には独特のものがありました。

他国では、日本人の感覚同様、「お茶を丁度良い濃さに煮出してカップに注ぐ」のですが、
イランでは、「お茶を何時間でも煮出しておいて、カップに注ぐときにお湯で割る」のです。

だから、イランの湯沸かしは、家庭でもお店でも、上下二段式です。



下段でお湯を沸かし、その上にティーポットやヤカンをセットし、下段から出る水蒸気によって上部でお茶を煮出し続けるのです。ご存知水蒸気は１００℃よりも高温ですから、上段も非常に熱くなります。

「何時間も煮出したお茶って苦そう・・・」なんて、見慣れない私たちは思ってしまうかもしれませんが、むしろ渋みが少なく、美味しいチャイが淹れられるんです。これは驚きました。

イラン式のお茶の淹れ方を暮らしに取り入れれば、茶葉がより有効に使えそうですね！　いい勉強になりました♪