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■イリアンジャヤ国境越え
パプアニューギニアからインドネシアへは、北部海岸沿いを通る国境越え。
今日は「インドネシアの独立記念日だから国境は閉まってるよ」と昨日教えられた日です。でも国境が開いているという情報も得られているので、不安半分、「行ける」と思った自分の直感を信じること半分、ともあれ突入してみようと思います。
バニモの中心部広場からは23番ミニバスが国境行きです。でも、車はあっても誰も乗せてくれません。国境の町で行われるマーケットが今日はおやすみで、行く人がいないから車も出ないんです。それでも少し待ったら国境へ行くミニバスがようやく見つかったので、乗りました。第一関門クリア。
事前情報は、
1)国境は閉まっているかも開いているかも分からない
2)国境ではパスポートスタンプはもらえない
3)インドネシアのジャヤプラJayapuraに着いたら警察に出頭してスタンプをもらう
というものでしたが、いざ行ってみると、
1)国境では、鍵が閉まった無人の建物もあったがイミグレーションは開いていた。
2)パスポートスタンプがもらえた!
3)つまり、ジャヤプラでめんどくさいことしなくて済んだ!
ということで、なかなか良い展開になりました。国境を越えること自体は、今日が祝日でも問題ありませんでした。
とはいえほとんど通過者のいない本日の国境。国境から先の車をつかまえるのに少し時間がかかりましたが、もともとここは交通の便の良い場所ではないので覚悟はありました。それでも20分待ったくらいでジャヤプラまで行ってくれる車が見つかっただけラッキーです。
昔、この、パプアニューギニアから陸路でインドネシアへ抜ける「イリアンジャヤ国境越え」というものに、訳もなく憧れを持っていた。それは多分「イリアンジャヤ」が秘境のイメージで語られるところ、現在もダニ族という未開の人々が暮らしているところだから。もちろん、旅がここに近づくほど、いろいろと調べたりガイドブックを見たりするほど、ナンてことのない普通の道路とイミグレーションがあるだけのところだということには気づきました。国境越えは海岸沿いで、ダニ族が住まうのは山の中だからです。でも自分にとって「何か特別な場所」となってしまったところを実際に自分で見ることができたのが、嬉しいんです。
そのダニ族がいる山間地域へは、ジャヤプラに着いて、観光許可証を取得したらすぐにでも向かおうと思います。陸の孤島なので、ジャヤプラ(正確に言うとジャヤプラ郊外のセンタニSentani)から飛行機で飛ぶしか方法はありません。
さて国境を越えて、しばらくは民家のない右も左も森の地域を走っていましたが、家や商店が見えると、途端にそこは「アジア」でした。人々の顔つきも着ているものも家屋も、「ここはアジアだよ!」とすべてが言っている。国境の最寄の町から町へ移動しただけなのに、一本の国境線を隔てるだけで、ものすごく世界が変わり、戸惑いをも覚えます。
すごい。夜に屋台がこんなに出てる。
オセアニアじゃこんなのないし、南米も、カリブも、北米もこんなんじゃない、(思考を逆行させていく) アフリカも違う、ヨーロッパも違う・・・。
ああ、アジアに来たんだな! 東南アジアなんだなー!
ちなみに、時差が1時間遅れて、日本と同じ時刻になりました。
3年3ヶ月かけて、いろんな国を見ながら地球を1周したんです!!
自分の中ではビッグイベントとなる国境を越え、地球をぐるっと回ってやっと日本と同じ時間に戻ってきたよ! 「ただいまー!!」って快哉を叫びたい気分です。
本日の旅
行動 :バニモからジャヤプラへ移動、パプアニューギニア出国、インドネシア入国
朝食 :flour ball(フラワーボール、揚げパン)/ミニバス乗り場
昼食 :ヤゴン(ゆでとうもろこし)/インドネシア側のミニバスの中
夕食 :Bakso(バクソ、牛肉団子乗せチキンスープの麺)、Tahu(タフ、厚揚げ豆腐)/ジャヤプラの食堂
宿泊 :ホテルジャヤプラHotel Jayapura
旅情報
1パプアニューギニアキナ=33円
1インドネシアルピア=0.01円
*バニモから国境行きのバス
バニモ中心部、Air Niuginiオフィスの前がミニバス乗り場になっている。国境行きは23番ミニバスおよび中型バス。朝8時ごろによく出るとのこと。1人10キナ、所要2時間弱。途中検問あり。国境には簡単な屋台などがあり余ったキナを消費できる。この国境ではインドネシアビザは取れないので、事前にバニモの領事館で取得しておくこと。