2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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インドネシア>2010年08月30日(Mon)
クパン行き船→クパン
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■チモール島に到着
チモールTimor島のクパンKupangといえば、インドネシアの東の果てに近い場所。ジャヤプラJayapuraという別の東の果てから入国して、マカッサルMakassarという大都市を経て、ここまで非常に忙しく旅をしてきました。

朝4時に到着する予定の船が錨をおろしたのが、なんと午前1時! そんな物騒な時間に外に出るのは嫌だったので、船の中でしばらく待機し、午前3時ごろ下船しました。せめて明るくなるまで船の中に居たかったのですが、うとうとしているうちに船が出てしまっては困るので、中途半端な時間ではありますが2時間ほど待機した時点でそろそろ船から出ようと思いました。

明るくなるまで待合室で横になり、ベモ(ミニバス)に乗ってクパン市街地に行き、宿探しと宿決め。そしてすぐに東チモール領事館へ向かいました。結局は昨夜ほとんど寝ていないのですが、頑張ります。

東チモールビザについてヒストリーを書いておきますと、
1)8月24日にビザ申請用紙をメール添付にて送信。公式サイトの文面上では10営業日の後に(9月7日頃?)ビザ取得のための権利書(Visa Application Authorization)が送られてくる予定になっている。
2)しかし、ネットの情報を見ると2週間が過ぎても音沙汰ナシ等の不穏な話がわさわさわさ・・・。
3)クパンの領事館から電話をしてもらうと速攻で権利書が送られてきたという阿呆な話も・・・。

領事館に行き、事情を説明しました。すぐにおエライさんが出したものは「ビザ申請のためにメール送信しなければならないもののリスト」が書かれた紙。それによると、上記1で提出した申請用紙のほかに、「パスポートコピーのメール送信」が必要だと書いてあります。東チモールの政府公式サイトにそんなこと書いてなかったぞーーー。

いやここは文句を言う場所ではない。すぐさま町に戻り、用意をし、ネットカフェから送信をしました。その上でもう一度領事館へ足を運び、やることは全部やったと言った上で、東チモール本土まで電話をしてもらいました。返事は「明日か明後日に送られてくるよ」とのことです。私たち自身がその会話を聞いていないので信頼しきれませんけれど、尽力してくれたオフィサーには感謝しています。


さあ今こそ愚痴を!!
「領事館でビザ発給しろー!」・・・と、めちゃくちゃ訴えたいぞ。

ガオー!
インドネシア

・・・クパンの町の其処彼処で見かけるドラゴンの像に、代わりに吠えてもらいたい気分だよ(ーー;

しかし他の国の大使館/領事館で当たり前にできることが、何故東チモールだとできないのかなぁ。とっても不思議です。

オフィサーに「ここでビザ発給したらいいのにー」って言ったら「ワシにはパワーがなくてねぇ」と苦笑いでした。


東チモールとは、「例の」元ポルトガル領の国でして・・・。「例の」ってところで苦虫潰した顔をしたくなるわけです(>_<)クーって。この旅日記を読んできてくれた方にはきっと伝わる! 賄賂クレクレ星人のたまり場赤道ギニア(≫こちら)、各地で嘘千万つきビザを出さなかったアンゴラ(≫こちら)、マゾバスマゾ移動の宝庫モザンビーク(≫こちら)・・・という具合です。真面目な話をすると、ポルトガルは支配した国における国民の生活を良くする努力をしてこなかったため、元ポル領の国は現在も歪みが大きいわけです。ブラジルなどは例外でしょうか、よくここまで成長・発展したなと思えるから。

ま、今日はクパンに来た甲斐を十二分に感じるほど、手ごたえのある1日でした。明日か明後日にビザ取得のための権利書が送られてくるのなら、万々歳ですから!
本日の旅
行動 :クパン到着。東チモール領事館訪問
朝食 :カップラーメン/船の中
昼食 :Nasi Ikan(ナシイカン、ごはん魚から揚げテンペ(かびつけ大豆)タフ(油揚げ)サユル(ほうれんそうのだしびたし)/クパンの食堂
夕食 :Tahu lontong(タフロントン、タフ(厚揚げ)ロントン(押しライス)ゆでもやしをピーナッツ甘辛ソースで和えてグロッポ(えびせん)を乗せたもの)、Nasi ayam bakar(ごはん炭火焼きチキンレモンバジル生インゲンきゅうりレタスキャベツ)/クパンの食堂
宿泊 :ホテルラグーナHotel Laguna
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旅情報
1ルピア=0.01円

*クパンの東チモール領事館
クパン市内を走る6番ベモ(ミニバス)に乗り(周回しているのでどっち方向に乗ってもたどり着けるが市内テルコムの前に立って左に進むほうのミニバスに乗ると早い。)、「カントルゴベルノールKantor Governor」と伝えてそこで降ろしてもらう。2000ルピア。降りたところは五叉路のようになっていて、角の1つに警察がある。警察に向かって右の道を5分ほど歩くと右手に領事館がある。月~木:8~12時、14~17時。金:8~12時、14~16時のオープン。

*東チモールビザ取得について。
空港や港から入国する場合はアライバルビザが即時発給される。問題は陸路で国境を越える場合で、国境および国外大使館/領事館ではビザを発給していない(公式サイトでは大使館や領事館でビザを出すと書いてあるが現状は否)。陸路での入国を希望する者は、まず公式サイトから申請書をダウンロードし、必要事項を記入してスキャンしたデータを添付して記載のメールアドレスに送信し、ビザ取得のための権利書(Visa Application Authorization)が送信されてくるのを待つ。公式サイトには書いていないがパスポートもスキャンして送らなければならない。更に公式サイトには、送信さえすれば10営業日の後に(つまりは2週間後に)権利書を添付してメール返送してくれると書いてあるが、そういかなかった事例も多数ある。クパンやバリ島に領事館があるので、そこから電話を入れてもらうと本土でも手続きの動きがよくなるようだった。
疑惑の公式サイト:http://migracao.gov.tl/