2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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英国>2007年08月21日(Tue)
前日ベルファスト
翌日ダグラス
★ベルファスト→キャリックアリード→ジャイアンツコーズウェー→ロンドンデリー→ベルファスト→ダグラス
:: 旅103日め : 世界旅16ヶ国め : 和人210ヶ国め : あづさ37ヶ国め ::

■一日ツアー開始
ただいま、英国の北アイルランドにいます。その中心都市ベルファストBelfastにいます。今日は世界遺産ジャイアンツコーズウェーの奇岩の世界を見ようと、朝出発するツアーに参加します。

ツアーカーはホステルを朝8時半に出発・・・なのに、集合に遅れたおばちゃんのせいで遅れが生じることになりましたが、まあいいか。

■キャリックアリード
まず最初の見所は、美しい海を臨みながらの吊り橋、キャリックアリードロープブリッジCarric-a-Rede Rope Bridgeです。今日は絶好の天気で、海も青く空も青く緑が生き生きとしています。風が弱いのも嬉しいな。でも吊り橋は事前に写真を見たときの印象よりも小さかった。

■ジャイアンツコーズウェー
次に到着したのは、本日一番のお目当て、世界遺産にもなっているジャイアンツコーズウェーGiant's Causeway!!

ジャイアンツコーズウェー

六角柱の玄武岩が海際にひしめきあうように立ち並ぶ様子は、本当に見応えがあります。私たちは六角柱の上を歩いてお散歩&奇景観察をしながら時間を過ごしました。意外にも五画柱や七角柱も多いのは新発見でしたけどね(^^ゞ でもこの奇岩風景を目的に北アイルランドに来たといっても過言ではないので、好天の中でジャイアンツコーズウェーを観光できたことは、本当に良かったです。

ジャイアンツコーズウェーって、直訳すると「巨人Giantが、引き起こすCause、道way」のようになるでしょうか。面白い名前だなーと思っていたらその名を表す伝説がここにはありました。アイルランドの巨人がスコットランドの巨人と対決するためにスコットランドへ向かおうとしたけれど、あまりの巨体に舟に乗ることができなかった。だから自分で、自分が歩いていける道を作った・・・というものです。あまりにも見慣れない奇岩風景と、その奇岩が海に突き出ている様子に、きっとこんな伝説ができたのでしょうね。実際は約6000万年前に溶岩が流れ、そのマグマが固結するときに主に六角柱を保持しながらひびが入ったのだそうです。詳しく知りたい方は「柱状節理(columnar joint)」などでネット検索してみてね♪

■デリー/ロンドンデリー
さてツアーカーは、ダンルース城Dunluce Castleの写真スポットに立ち寄ったあと、歴史建造物が多いデリーDerry/ロンドンデリーLondonderryへと向かいました。おなかがすいたので、移動のバスの中でゆで卵をぱくっ(*^.^*)

(※都市名をデリーとロンドンデリーのどちらにすべきかという点に関しては未だ宗教的な論争を含んでおり、トラブルを避けるために、デリーDerry/ロンドンデリーLondonderryと公正を保ち表記すべきです。しかしこの日記ではあまりに長くなることを避けるためだけの意図で、以下ロンドンデリーと簡略に記載しています)

ロンドンデリー市内観光は、それほど多くの時間は取れなかったけれど、城壁、クラシカルなゲート、カテドラルなどなど、目を見張るものに幾つも出会いながらの市内散策ができました。なかなか満足です。途中クラシカルなサンドウィッチ専門店を見つけたので、遅めのランチタイムでBLT(ベーコン&レタス&トマト)サンドウィッチを堪能しました。本格的ベーコンはめちゃ美味しかった! サンドウィッチは英国発祥ですものね。英国で本格的なサンドウィッチを食べておけてよかった♪

ロンドンデリー観光後は16時半にツアーカー集合で、そのまま18時にはベルファストに戻る予定でした。私たちは今夜のフェリーで隣国マンへ移動しなければならないので、ドライバーも、時間が遅れないようにと相当気を遣ってくれています。・・・なーのーに(▼▼)!! 朝遅刻したおばちゃんは、毎度の集合時刻に必ず遅れ、しかも最後の集合で30分近い大遅刻・・・んもう・・・。最後の港までの移動は、間に合うかどうかだけを不安げに考えながら過ごすだけになっちゃったなあ。でもドライバーがかなり車を飛ばしてくれたので、ファイナルチェックインぎりぎりにフェリーターミナルに着くことができ、本当にほっとしました。ありがとうDevid、本当ありがとう。

■16ヶ国め、マン島
フェリーに乗って、私たちは無事に、世界旅16ヶ国めとなるマンIsle of Manへ到着しました。

夜に到着したので、首都ダグラスのきれいな夜景に迎えられてこの国の旅がスタートします。海岸沿いを歩き、やっとテントが張れそうな場所を見つけほっと一息。野テント決定です。マン島は孤島なので、風は強いけれども空がとってもきれい。天の川を見たのも、空に昴(すばる)の群星を見たのも、この旅では今日が初めてでした。感動だったなあ。

■英国の旅を終えて
世界旅15ヶ国めとなる英国は、2人の世界旅の中でも思い出深い国となりました。入国審査の厳しさで知られ、バックパッカーにはある意味悪名高き英国。でも、実際に旅をしてみると、急いで急いで旅をしたのに18日間もの滞在となったことは、それだけ見所が多く居心地も良かったことを示しています。物価も移動費も高くて心痛の思いもたびたびあったけれどもね。

最高の思い出は2人共通意見で北部離島のシェトランドShetland。そのほか、ネス湖、スコッチウィスキー、ストーンサークル、エジンバラやグラスゴー、そして今日の北アイルランドなどなど、多種多様な楽しみ方をもつ英国でした。旅立ち前はウェールズやイングランド地方も計画に入れバス路線やスケジュールまで事前チェック済みでしたが、移動スケジュールの都合で、こちらは今後のお楽しみとなるのかな(一応、2人ともイングランドのみ渡英経験はあります)。

今日で英国の旅が終わりました。本当に本当に、この素晴らしき国をじっくり体験することができ、充足感でいっぱいです。
本日の旅
行動 :ジャイアンツコーズウェー&キャリックアリード吊り橋&ロンドンデリーの一日ツアー、マン島へ移動
朝食 :トースト、バター、ジャム、シリアル、牛乳、コーヒー、紅茶/ホステル
昼食 :ゆでたまご/ツアーワゴン内、BLTサンドイッチ/ロンドンデリー市内のサンドイッチ専門店。
夕食 :コールスローサラダ、パン、きゅうり&ターキーハムのサラダ、コーヒー/フェリー待合室
宿泊 :崖の上の展望所で野テント

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旅情報
1ポンド=245円

*英国からマンへの移動
飛行機数社とフェリー1社が運航している。スチームパケット社The Official Steam Packet Companyのフェリーはマンのダグラスと、UKのヘイシャム、リバプール、ベルファストを結んでおり、通常片道30ポンド程度。48時間前までにネット上でオンライン予約をするとディスカウントされる。私たちはベルファスト→ダグラス、ダグラス→ダブリンの2区間をディスカウントにより1人33ポンド(燃料チャージ等を含めた総支払い価格は約40ポンド)で購入した。
http://www.steam-packet.com/SteamPacket/

飛行機はユーロマンクス社EuroManxのスペシャル料金でも片道40ポンド近くするため、フェリーのほうが安価。
http://www.euromanx.com/
前日ベルファスト
翌日ダグラス