2人の世界旅 日々の記録

■エチオピアのバス移動
「私はエチオピアに殺される」・・・これは、アメリカ人の旅行記（ＷＥＢ日記）で、彼が記していた言葉です。早起きが苦手な彼にとって、この言葉は旅の深刻さを切実に表していたのでしょう。「旅の移動日は早起きしなさーい！」と突っ込みたくなりますが（笑）

エチオピアの朝は確かに早く、ジンカJinkaのバスターミナルでは、ターミナル開門前からゲート前は人込みでした。まだ日も昇らず真っ暗なうちにゲートが開くと、皆が猛ダッシュでバスに向かい、席取り合戦が始まるのです。いわゆるダフ屋もいるので座席確保は大変です。私たちは、ゲート前には一番前に立っていたのに、旅の荷物を背負っているため、俊足エチオピア人にダッシュの段階で負けてしまいました。ああ～～悔しい！！　明日は、荷物運び係とダッシュ係に分かれて（ダッシュ係が和人かな？）、絶対いい座席取ってやる～ぅ～（>_<。

そんなわけで今日の移動は、あまり好きではない後部座席になってしまいました。揺れる道では、後部座席ほど上下の揺れが大きくなるので、危なっかしいし、不快なのです。でも、昨日から交流している男性一人旅の石神井さん（仮称）も一緒のバスで、しかも彼と同じ並びの列です。彼も同じような座席にいることだしと思うと、気は滅入りませんでした。

朝６時にバスは出発。なにせ４時起きなんで、眠いです。エチオピア南西部は標高が低いのですが、山を越えながら、どんどんと標高の高いところへと向かっていきます。窓からの眺めも結構いい感じです。

食事休憩のウェイトWaytoの町では、私たちが余らせていたケニアシリングを、石神井さんが余りそうなエチオピアブルと交換してくれました。彼は今日コンソKonsoで私たちと別れたあと、ケニアへと向かうのです。

私たちは２人とも何かにあたっていたようで、コンソでバスが停まったらすぐさまトイレへダッシュ。石神井さんがバスの屋根から荷物を降ろす間に戻って来れなかったようで、きちんとさようならを言えなくて、寂しかったナ。

写真は、車窓から見た広がる風景と、コンソ族の集落。エチオピアの空の広さは、大好きです。



コンソの休憩は短く、おかげでアルバミンチArbaminchには午後３時台という明るい時間に到着できました。アルバミンチは、シェチャ地区という高級エリアと、セカラ地区というダウンタウンに分かれています。シェチャ地区は外国人向けホテル、ネットカフェ、レストランなどがたくさんある日本人が宿泊しやすいタウン。そしてセカラ地区は、そうでないタウンです。ジンカからバスに乗ってくると、まずバスはシェチャ地区に入りそのまま５ｋｍほど走ってセカラ地区のバスターミナルで降客します。

ここでの宿探しは大変で、セカラ地区の安宿でも、平気で「外国人料金」を提示してきます。地元民の２倍ないしそれ以上の金額を言う・・・たとえ総額が安くても、そんな嫌な宿には泊まれません。

幸い、地元民と同じ料金で泊まれる宿（しかも部屋にトイレ洗面コンセントつき！）を見つけることができました。それまで料金をふっかけてきたところよりも、きれいな宿で、助かりました。

食事などを終え、部屋で過ごしていると、和人がすぐにベッドに入って寝てしまいました。体もかなり熱くて、心配です。でもアンラッキーなことに、私たちはアルバミンチで連泊することができません。ジンカで、アディスアベバAddis Abebaまでの通しのチケットを買ってしまったので、明日早朝にまた同じバスに乗らなければならないのです。

何とか体調が、アディスまでもちますように・・・。