2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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エリトリア>2011年03月27日(Sun)
★カッサラ→ラファ→タラッターシャ→テセネイ
:: 旅1417日め : 世界旅220ヶ国め : 和人245ヶ国め : あづさ226ヶ国め ::

■スーダンからエリトリアへ
エリトリアへ行く夢があった。

別段エリトリアが好きな訳ではないけれど、あのとき、エリトリアを目の前にして、アフリカの旅が途切れた。行くつもりだった。でもジブチと戦争していて、国境が封鎖されていた(≫こちら)。

当初はアフリカ全国到覇を考えていて、和人もそれに向かって旅の前から準備をしてくれていた。準備の大半は情報収集だった。それが、アフリカに約60ヶ国のうちあと5ヶ国となったときに、アフリカの旅、エリトリアへの越境を断念することになってしまったのだった。


「 た だ い ま 」


あの日から2年以上が経って、私たちはアフリカに戻ってきた。
そして今日、スーダンからエリトリアへの国境越えに、成功した。

夢が叶ったのだ。
1年4ヶ月かけた、2年前までのアフリカの旅と、道が、つながった。



ただ、国境を越えることはできても、「エリトリア国境付近を旅するパーミッション(許可証)が外国人旅行者は絶対取得できない」というところに、エリトリアの首都アスマラAsmaraからではなく、外から入ってきてしまった。「行ってはいけないところから来た」ことで首都アスマラに着いてから、あるいは出国時のイミグレーション検査で、相当いじめられるのは目に見えている。

しかも、予想通り、3月22日日記記載(1)の「外貨申告書」を得ることはできなかった。これが無いがために出国時に大トラブルを起こした外国人旅行者の記録は既にネットで見かけている。困るなあ。


既にスーダン側でエリトリアナクファへの両替を済ませてあるので、当面は闇両替などしなくても済みそうだ。・・・等、諸々のトラブルの可能性を予測しているうちに、エリトリア西部の町テセネイTeseneyに到着した。国境からバスで1時間のところだった。

さあ、ともあれ、念願かなってエリトリアへ入れたのだ。有難く観光しよう。町は砂。砂漠の町。高い建築物など何もなく、空が広く、時折町を歩くラクダの姿を見かけるような、そんなところです。スーダンから車で1時間来ただけなのに、イスラム度の低下と、アミニズム性の高さを感じるような町。文字はティグリニャ語で、エチオピアのアムハラ語と同じ文字を使っている。でもエチオピアを旅したのも2年以上前で、あのとき一夜漬けのように覚えたアムハラ文字/ティグリニャ文字は、一から勉強し直しです。決まりが悪いですね。


なお、エリトリアは20年くらい前までエチオピアでした。
エチオピアがイタリアに北部から侵攻されたとき、「イタリアはここまで占領した」というラインが、今の国境線になっています。国民の誰一人望んでいない国境線ではないでしょうか。

もともとエチオピア北部地域だったエリトリアは、民族が違って言葉が違っても(エチオピア中央のアムハラ族と現エリトリアのティグリニャ族)、もともと同じ国の民として、同じ文化を持っていた。それは、人々が気軽にビールを飲んだり、「タフ(またはテフ)」という穀物粉を発酵させて薄く焼いた「インジェラ」が主食だったりすることからも、そして同じ文字を共有していることからもよく分かりました。

この写真のコーヒーセレモニーも、エリトリアとエチオピアの文化相同性が今も保たれていることの実証。

エリトリア

こうして何かにつけて、エチオピアを思い起こす、エリトリアの旅が、始まった。

「エリトリア入国」という目的を達成でき、夜はビールで乾杯しました。
嬉しかった一日を、「勝負の国境」を越えた成果を、祝して。
本日の旅
行動 :カッサラからテセネイへ移動、スーダン出国、エリトリア入国
朝食 :ジャバナ(コーヒー)/カッサラの路上
昼食 :なし(移動していた)
夕食 :インジェラ(テフ粉クレープ)、ティブス(さいころ焼肉)、ビラ(ビール)/テセネイの食堂
宿泊 :ワルサイホテルWARSAY HOTEL
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旅情報
1スーダンポンド=30.1円
1エリトリアナクファ=2.2円

*ラファ-タラッターシャ国境越え
カッサラの町からバス10分で町外れのアンブリアバスターミナルへ行き、そこからラファへ行くミニバスに乗る。途中検問あり。ラファ国境2ヶ所で出国検査、2ヶ所めで出国スタンプ。2ヶ所めを出て車3分のところにあるエリトリア側タラッターシャ国境まで、バスは連れて行ってくれる。タラッターシャ国境では所持品の簡単な検査があるが、所持金検査はない。デジカメで顔写真を撮られ、入国スタンプをもらう。テセネイの町へ出るために必要とされる許可証も発行しない。なお、両国で時差はない。