:: 旅127日め : 世界旅24ヶ国め : 和人212ヶ国め : あづさ45ヶ国め ::
■夜行列車でウィーン到着:7h5m
まだ明るくなり始めたばかり。オーストリーの首都ウィーンWienには早朝に到着しました。
まずは、ちょっと離れたところにあるけれど、世界遺産シェーンブルン宮殿Schloβ Schonbrunn(※β=ssとも表記される)を訪れることにしました。ここはヨーロッパ史で大きな存在となる、かのハプスブルク家の宮殿です。
朝焼けの中の宮殿はきれいでした。宮殿の正門を入ったところに座れるところがあったので、駅で買ったサンドイッチで、しばし、美しい宮殿に見とれながらの朝食。そうそう、シェーンブルン宮殿の均整取れた様相は、パリで見たベルサイユ宮殿に似た印象を受けました。
この宮殿は大変に広く、敷地内には大温室や動物園、大きな泉まであります。私たちは主だったところを見ながら歩き、早朝ならでは -それは観光客で賑わわない絶好の時間帯- の中で、ちょっとひんやりとした空気の中で、優雅な雰囲気を味わって歩きました。
シェーンブルン宮殿を見たあと、最寄の地下鉄駅まで歩いて行ったのですが、駅前でレンタル自転車をみつけました。地下鉄が1回1.7ユーロなのに、自転車は1時間1ユーロ。ウィーンは道を歩くだけでも美しい街です。地下鉄だったら景色が見られませんから、レンタサイクルでウィーン中心部まで行くことにしました。自転車、楽しい~(*^.^*)
途中ペダルが外れて大変だったけれど(※自転車に詳しい人ほど同意してもらえると思うのですが、ペダルが外れるなんてあってはならないことなのです)、それでも手でそれを直せるのは、大学で自転車部だった和人の知恵ですね。
さて自転車でウィーン中心部まで来たら、フォルクステアターFolkstheater、見本市宮殿Messepalast、マリアテレジア像、オイゲン貴公子像などを見て、いよいよ観光モードも盛り上がってきます。そして国立オペラ座Staatsoperの近くで自転車を返却しました。
そのあと観光したのは、カプツィーナ教会と皇帝納骨所、そして次はお目当てのシュテファン大聖堂Stephansdormへ。ここはオーストリー最大のゴシック教会で、寺院類の中では世界3位の高さを誇る尖塔をもちます。修復中で外観全貌を見ることができなくて残念ですが、屋根の瓦の色調もこれまで見てきた寺院とは違って、その独特さは記憶に長く残るものと思いました。そうそう、ウィーンといえばモーツァルトで有名だから、モーツァルト記念館「フィガロハウス」も忘れずに訪れておきましょう。
で、メインストリートを歩いていると・・・
・・・あ、見つけてしまったv(・ 美味しそうなザッハトルテのあるケーキ屋♪♪
あらあら、とたんに口が寂しくなってきましたわ(笑)。論を待たずにザッハトルテと、ウィーンといえばウィーンナーコーヒー!と決め込んで、サロンのような客室でウィーンのお茶タイムを存分に楽しみました♪ オーストリーが世界に誇る伝統ケーキ、ザッハトルテは、上がけのチョコレート層も厚くてしっかりばっちり美味しかったです。ウィーンナーコーヒーは、日本でイメージしていたのとはうってかわって、絶品クリームの多いこと♪
そして、次の移動の拠点になるウィーン西駅へ向かう途中に、市場ナッシュマルクトNaschmarktへ寄り、この時期ならではの名物シュトルムStrum(ワインになる一歩手前のお酒)を1L買って、駅へ向かいました。
■ウィーン→ニュルンベルク:4h57m
ヨーロッパでは、座席がフルフラットになる1等車が多くあります。この路線の1等車もそうでした。コンパートメントは3m×3mほどの小部屋で、6席の座席が3:3で向かい合っているのですが、座面を前にだして背もたれを倒すとフラットになり、6席全部をフラットにすると、なんと部屋全体がフルフラットになるんです。
幸いこのコンパートメントには他の客がいなかったので、私たちの独占のお部屋とばかりに6席全部をフルフラットにしました。さきほど買ったワインの新種(Stormシュトルムといいます)を1L飲んだら2人ともほろほろーん♪ 美味しいパンとおつまみオリーブも美味しく、ほろほろーんと気持ち良くなっていつのまにか熟睡しているうちに、列車はドイツへ入っていきます。
私たちが下車したニュルンベルクNurnbergはおもちゃの町として有名なところです。駅前にはさっそく職人広場Handwerkerhofなるものがあり、入ってみると木彫りおもちゃや手縫いのお人形がいっぱいあって、かわいー♪のです。中世のおとぎ話の世界に迷い込んだような感覚になれ、自分が子供に戻った気分になれるところでした。
中央広場Haupmarktのマーケットも面白かったし、素晴らしい教会や見ごたえある古城もあり、ニュルンベルクは素晴らしいところでした。
道を歩いていて良さそうなレストランを見つけたので、今日の晩ごはんは、「超ドイツ!」と言わんばかりのラインナップです(*^-^*)
今日も昨日も夜行列車。疲れる?と聞かれたら、「疲れない」って答えます。寝ている間に次から次へと観光地に移動でき、朝起きたら観光地に到着しているだなんて、ものすごい楽ちんです! という訳で明日は朝起きたらデンマークでーす♪
本日の旅
行動 :ユーレイルパス旅3日め、ウィーン・ニュルンベルク観光、デンマークへ移動
朝食 :Tramezzini(トラメッツィーニ、チーズ赤ピーマンハムの三角サンドイッチ)、Saatweck(ザートベック、きゅうりマヨネーズチーズトマトのバゲットサンドイッチ)/シェーンブルン宮殿の敷地内
昼食 :Groβer Schwarzer(グローサーシュバルツァー、大きいサイズのエスプレッソ)、Einspanner(アインシュペナー、いわゆるウィンナーコーヒー、固く泡立てた甘くないクリームが乗っている)、Sachertorte(ザッハトルテ、チョコスポンジの2層の間にマーマレードが挟んであり、チョコレートが厚く上がけされている)/ウィーンのカフェ、オリーブ、サラミ、Strum(シュトールン、ワインの新酒、この時期限定!)、ゴマパン/ニュルンベルク行き列車の中
夕食 :Pretzel(プレッツェル、塩粒が利いた固めのパン)、Rostbratwurst(ロストブラットブルスト、焼きソーセージ)、Sauerkraut(ザワークラウト、アニスシードが入ったドイツの発酵キャベツ)、Kartoffelsalat(カルトッフェルザラート、4mmスライスポテトをほんのり酢とオイルで和えた少しだけ甘いポテトサラダ)、ビール2種/ニュルンベルクのレストラン
宿泊 :オーデンセ行き夜行列車
旅情報
1ユーロ=170円
*ウィーンの貸し自転車
鉄道やメトロの駅近くに、無人の貸し自転車がある。氏名やニックネームを登録し、クレジットカード決済で借りる。1時間1ユーロ。ちなみに地下鉄が1回1.7ユーロなので、自転車で移動したほうが安いし景色も見られて良さそうだということで借りてみた。
http://www.citybikewien.at
*重さ表示の「dag」とは?
量り売りの食材コーナーの値札に、例えば「1dag=2euro」と表記されている場合、100g2ユーロという意味。この場合「アインターク=ツヴァイオイロ」と読む。