2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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オマーン>2009年01月24日(Sat)
ガイダ→サラーラ
:: 旅625日め : 世界旅90ヶ国め : 和人217ヶ国め : あづさ109ヶ国め ::

■オマーンへ
本当は昨日の出発だったバスが遅延ということで、今朝は再び朝からバスを待ちました。でも、こんな急遽の予定変更では顧客対応にも忙しくあるべきチケット販売窓口が、相変わらずクローズしたままで、なんだかすっごい胡散臭い。

「まさか、今日も、バスは出ないのでは?」

そろそろ真剣にオマーンに行きたい。ネットカフェも見当たらない、外界と接触できない陸の孤島(ガイダAl-Ghaydaの町)ですでに長いこと過ごしたので、ホント、今日こそはオマーンへ行きたいのです。

そして、午後になり、ようやくバスがやってきました。大きなバスではなく中型バスといった車です。ちなみに周辺の両替所のおじさんやら化石発掘調査センターの人やらを連れ出して(彼らは英語が話せます)チケットオフィスが閉まっている点について近所の人に聞いてもらったところ、1人しかいない担当者が入院してしまったのだと教わりました(^^;;;

さて、無事ガイダを出て、17時半に国境に到着しました。あづさの荷物検査は他の乗客同様に、ほのぼのと終わったのですが、和人の検査が、明らかに他の乗客よりもヘビーな検査(荷物の1つ1つをすべて開けさせられる)です。しかも相当しつこい尋問つき。何故なのでしょう?

そんなこんなですっかり気を悪くし、何とも言えない気分のまま、オマーン南部の町サラーラSalalahに到着しました。

オマーンに入って。
この国がとても美しい国だということが、よく分かりました。
道はきれいに整備されているし、外灯の1つ1つがきれいだし、時折見えるライトアップされた白亜のモスクが、アラビアンナイトの世界のイメージにとっても近い。

サラーラはオマーンの南部、“端っこ”に位置するので、「端っこ=辺鄙」なんていう勝手な想像ながらのイメージを持っていましたが・・・、
とんでもない! ごめん! 謝る!!(苦笑)。

道の左右には、レクサスだのポルシェだのベンツだののディーラー店が美しく立ち並び、「私の国お金持ってますのよ、おほほ」という誇示が伝わらんばかりに、ラウンドアバウト内のモニュメントも異様に豪華。外灯の灯りも煌びやかで美しくて、その光の粒が噴水に当たると、ディズニーランド顔負けかも? ってな具合のライトアップショー。これが普通の車道で見られるのだから、すごい。

中世の雰囲気をたくさん残したイエメンからオマーンへやってくると、まるで別世界だと思いました。

ちなみに「ガルフ諸国」っていう言葉は、通常はオマーン、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、バーレーン、クウェート、サウジアラビアという、ペルシャ湾の、産油国たちを指します(広義狭義あるけれど)。イエメンを抜け、「石油でお金持ち~」な、ガルフなオマーンに入り、リッチカントリーのパワーに、ちょっと圧倒されたわけです。

写真は、バスを降りたところから見た、白亜のモスクのライトアップ。車はどれもピカピカで、砂をかぶる車など1台もありません。砂漠をもつ国なのにすごいよね。

夜のモスク

サラーラに深夜に着いて夕食を摂ったら、日付が変わりました。安宿価格がイエメンの何倍もするオマーンで、ほんの数時間の睡眠にたくさんのお金を出すのもナンなんで、見つけたバナナ畑の中の小さなスペースで、テントを張って寝ました。
本日の旅
行動 :ガイダからサラーラへ移動、イエメン出国、オマーン入国
朝食 :フール(スパイスとガーリックが利いたつぶし煮豆)、ホブス(アラブの薄パン)、シャハリブ(甘いミルクティー)/ガイダの食堂
昼食 :ルース(スパイスピラフ)、ディゲイグ(鶏の炙り焼き)、フェッテルタム(薄くはがしたホブスにタマリンの実を加えて甘くそぼろにしたもの)/ガイダの食堂
夕食 :Mende with Chicken(マンディはごはんと肉のワンプレートの意、ローズ(カルダモンシナモンこしょうクローブ入りピラフ)にディジャージ(鶏の炙り焼き))、サラタ(きゃべつトマトきゅうりのサラダ)、ホダラー(ジャガイモ入りトマトスパイススープ)、マラック(野菜のとろけるスープ)/サラーラの食堂
宿泊 :バナナ畑の中

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旅情報
1イエメンリアル=0.47円
1オマーンリアル=239円

*イエメンからオマーンへの国境越え
何かと情報の少ないイエメン→オマーン国境越え(逆の情報はたくさん得られる)。私たちはイエメン東部ガイダ(アルガイダ)から週2便(火・金)のサラーラ行きバスに乗った(金曜発が遅延で土曜発となった)。ビザは事前にサナアの大使館で取得していたが、国境でも取得できる様子(スウェーデン人友人が同時期に成功している)だが国境突破できなかったという旅行者もいたと聞いた(韓国人旅行者らしい)。ガイダから国境まで所要2時間、国境からサラーラまで3時間半。時差があるので時計を1時間進める。