2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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オマーン>2009年01月29日(Thu)
★マスカット→ニズワ→バハラ→マスカット
:: 旅630日め : 世界旅90ヶ国め : 和人217ヶ国め : あづさ109ヶ国め ::

■大掛かりな観光日
一昨日はマスカットMuscat市内の大掛かりな観光、昨日はマスカット近郊の小さな観光。

今日は、近郊のニズワNizwaとバハラBahlaへ行きましょう~(*^o^*)
近郊といっても100km以上も離れたところにありますけど。

ONTC社バスでマスカットからニズワへ行こうとすると、出発が朝6時台、すなわち家を朝5時には出なければならず、暗闇の中で移動するのがおっくうです。だから私たちは、明るくなってから家を出られるよう、マトラMutrah地区から30km以上西にあるルセールラウンドアバウトRusail Roundaboutから乗り合いタクシーに乗るルートをとりました。朝8時に家を出てもニズワに10時半に着けるので、観光の時間も十分あります。

ニズワフォートはオマーンの観光地の代表的な1つです。かなり大きなフォートで、内部散策が楽しいです。敵の侵入を阻むための工夫がいっぱいあって、説明ボードを読むと楽しい(*^.^*) もちろん、典型的なオマーン建築(壁の上のギザギザのような造りなど)が美しいのも、ニズワ観光の楽しみの1つだと思います。

ニズワフォート内の展示を見ているとき、近年世界遺産に登録された「ファラジ」についての説明も見ることができました。ファラジとはオマーンに古くから発展した灌漑システムのこと。フォート受付の人にファラジのある場所を聞いたら、かなり確信のある回答をもらうことができ、しかもそれが頑張れば歩いていける場所にあることが分かりました。しかも、今から行こうと思っているバハラに行く途中にあるんです! 事前より「行きたい」と思っていて、でも具体的な場所が分からなかった(オマーン国内に3000以上あるファラジのうち世界遺産に登録されているのは5ヶ所だけ)だけに、これは嬉しい情報でした。

■オマーンの世界遺産、ファラジ
ニズワフォートを出たのが午後2時です。途中公園で休憩したりしながら、バハラ方面へ歩き、最後はちょっとだけヒッチハイクをして無事にファラジダリスFalaj Darisに到着~。先ほども書きましたが、オマーンのファラジは3000以上もあるうち世界遺産登録物件は5つ。今着いたファラジダリスは無数にあるファラジの中でも最古級のものなんですって。

ファラジダリス

見かけはきれいに整備された公園のようなところです。でもその公園内を大静脈のように、ゆっくりと力強く水が流れ続けています。遠くには山が見えます。この水は、その山の中からしみ出る地下水が水源です。古来の人々の知恵を集結して、地下水や湧き水を村(町)までひき、生活用水や農業用水にしたのがファラジなのです。

ズボンをまくって、2人で水路に脛をつけてみました。水は冷たくなく、ぬくぬく♪ 心地よい水温でした。ゆったりと座っていると、体長5cmくらいの魚が寄ってきて足をチョンチョンと吸うの(^^* これ、トルコあたりで知られる皮膚病療法と同じですね。なんとも心地よくて(和人はくすぐったがっていましたけど、笑)、結構長いこと、ファラジの水路で楽しんじゃいました。

■オマーンの世界遺産、バハラ
あら、もう午後4時? いけない、もう1つの世界遺産バハラへ行かなくちゃ。

さすがに時間も遅いのでヒッチハイクをし、バハラ到着は午後5時。ONTC社のマスカット行きバスがすでにバス停に停まっています。やばいやばい(焦)。このバスはバハラを5時すぎに出るので、バハラは超急ぎ足の観光となりました。バハラは大きな城塞(フォート)と「ミニ万里の長城」の如き城壁で有名です。幸い、バハラフォートは長き修復のために立ち入り禁止となっているので観光客が見れるのは外観のみ。つまり私たちは、バスが出るまでの短い時間で、このフォートの観光(外観を眺める)を終えることができました。

帰路、バス車窓から見た「ミニ万里の長城」もばっちり見えました。

■夜はホームパーティー
夜は、ステイ先ホストのティムが主催するホームパーティーが開かれました。日本人が行うホームパーティーって、何人くらいをイメージしますか? でも今日のホームパーティーは、日本人の常識を多分上回る、60人くらいの人が集まったのですから驚きです。オマーン人を含め様々な国籍の人が集まったことも驚きでした。ティムはアメリカ人、ダイエンはフィリピン人なのに、地元オマーン人をも含め、ともかくいろんな国の人でいっぱい! タイ人シェフが持ってきた料理も豪華豪華ゴージャスで美味しいし、ティムのバーカウンターは、いつのまにか来客皆がめいめいにもてなすバーカウンターとなっていました。

私たちはちょっと寝不足で、午前2時にはリタイアして寝てしまいましたが、歌え踊れ食え飲めのホームパーティーは朝6時まで続いていたそうです。
本日の旅
行動 :ニズワ観光、バハラ観光、マスカットでホームパーティー参加
朝食 :ナシーフ(カレーのような牛肉スパイス煮)、キーマ(マトン肉ミンチのカレーのようなスパイス煮)、ホブス(アラブの薄パン)、シャイ(甘い紅茶)、ホドラ(きゅうりレタストマトレモンのサラダ)/ニズワの食堂
昼食 :マトンのKadie(カダイ、オニオン茶色ソテーとスパイスで肉を柔らかく煮込んだもの)、ピラウ(いわゆるピラフ)、卵のマサラ(玉ねぎトマトにんじんん入りほんのりマサラ(スパイスミックス)を入れた炒り卵)、ホドラ(きゅうりトマトレタスレモンのサラダ)/ニズワの食堂
夕食 :カクテル何種類も、超特大ロブスター、チキンのオーブン焼き、スモークサーモン&レタス、野菜数種のラタトゥイユ、春巻、豆菓子、チョコレートケーキ/ティム兄さんち
宿泊 :ティム兄さんち

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旅情報
1リアル=239円

*マスカットからニズワとバハラの日帰り観光
マスカットからONTC社(大型バス)が毎日バスを出しているが、早朝出発になるので、私たちはマトラから30km以上西にあるRusail Roundaboutの乗り合いタクシー乗り場までミニバスで行き、乗り継いでニズワへ行った。所要1時間半、1人2リアル。ニズワからバハラへは徒歩とヒッチハイク(もちろん直行のミニバスも出ているがニズワ-バハラ間に世界遺産のファラジがあるためどうしても途中そこに立ち寄りたかった)。帰りはバハラを17時くらいに出発するONTC社バスに乗って直行でマスカットまで戻った。