2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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ガーナ>2008年01月14日(Mon)
★アクラ
:: 旅249日め : 世界旅49ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ70ヶ国め ::

■ナイジェリアビザ申請
今日は月曜日、ナイジェリアビザ取得の日です。ところで、月曜にビザ取りを開始するため首都には日曜に到着するというのが、私たちの旅スタイルの定番になってきました。うまくこうして日程管理が出来るのも、旅の嬉しさの1つです。そうそう、ビザ申請だけなら午前中に終わるでしょうから、午後はかの野口英世に会いに行ってみようと思います。

さて、地図を見ながらナイジェリア大使館を探しますが、見つかりません。地元の人に声をかけると、昨年移転してしまったという話です。持っていたのは昨年出版のガイドブック(Lonely Planet Africa)だったので、昨年の移転情報は書籍には反映されていなかったのですね。

その地元の人に助けてもらってタクシーを拾ってもらい、移転先をドライバーに伝えてもらって、私たちはその移転先へと向かいました。しかし、その移転先には大使館はありませんでした。地元の人に聞くと、さらに新しい場所へと移転してしまったのが2週間前とのことです。クー、アンラッキーが続く~(>_<)

最新の移転先まで移動したためタクシー運転手とは料金でもめるし(メーター制ではないためです)、大使館に行ったら複雑な手続きの連続だし。・・・千言万語を費やしてなんとか無事にビザを申請できたから良かったものの、どっと疲れてしまいました。

■野口英世に会いたくて
ガーナの首都アクラAccraに来たら、野口英世に会いに行かないわけにはいきません(*^-^*)
もちろん彼はすでに没していますが、その偉大な業績の跡を、是非見に行きましょう。

エンクルマサークル(通称サークル)からミニバスに乗って15分くらいでコレブ病院に到着します。敷地内には、野口英世像があり、また、小さな部屋ですが、野口ミュージアムとして、当時の新聞や手紙、写真、顕微鏡などが公開されています。小さな部屋に隣接する部屋は実際に彼が研究業に没頭したラボラトリー。

野口英世記念展示室

あづさは大学で微生物学の単位も取っています(大好きな科目でした)。それだけのことを学んできた分、微生物学には愛着もあり、微生物の世界 -特に黄熱ウイルスやスピロヘータ- で偉業をなしてきた野口英世(ただし100年も前の研究報告は現在では否定されているものが多数)には、アクラに来たら絶対に会いに来ようと決めていたのです。私たちも接種している現在の黄熱病ワクチンは、一回接種したら、30年~一生涯有効なのです。素晴らしいことですね。
(注:よく10年有効といわれるものは予防接種証明書の発行からの期間のことで、生体免疫反応自体は30年以上有効です)

今日は荷物に日本の千円札(新品!)が入っています。千円札は図柄が野口英世でしょう? その千円札を持って、野口英世像と共に写真を撮る事ができ、長年の夢が叶いました。

今ではコレブ病院は、アクラ随一の設備をもつ病院として機能しており、また学内にはMRIフィルムや教科書、友達のノートをコピーして試験対策に臨む医学生でいっぱい。

没して80年にもなる一日本人のために、そんな活気ある病院の貴重な施設の一部を、半永久的に供してくれることは、日本人としても嬉しいことじゃないですか。

野口英世といえば、黄熱病の研究であまりに有名だったことから、あづさは微生物学の神様という印象をもっていました。なんとなく、微視的な人と思っていました。なのに今回のコレブ病院の訪問で彼の研究業績について知ることができた今、野口英世は解剖学にも先見の明ある、大変に巨視的な人でもあったことが分かり、一層尊敬の念が増したのでした。

帰りは病院内のお店でココアと板チョコを買い、宿に戻ってガーナらしい美味しいティータイムを過ごしました♪
本日の旅
行動 :ナイジェリアビザ申請、コレブ病院(野口英世)訪問
朝食 :ケンケー(精製していないとうもろこしの粉を練ってとうもろこしの薄皮にくるんでふかしたもの)をペペ(今日のはブラックペペといいラー油を唐辛子粉ごと加熱して真っ黒にしたようなもの)につけて食べる、クークー(とうもろこしの粉を溶いた水を加熱して少々の生姜汁と砂糖を加えて日本でいう葛湯のようにしたもの)/宿
昼食 :揚げヤムイモ&魚素揚げ&ペペソース、揚げヤムイモ&魚素揚げ&ブラックペペソース/アクラの路上ごはん屋
夕食 :Hot and sour soup、Noodles with pork、Egg fried rice with pork sweet and sour sauce、Spring roll、Star beer/アクラの中華料理屋
宿泊 :パシフィックホテルPacific Hotel
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旅情報
1セディ=115円

*ガーナで取るナイジェリアビザ
アクラのローマンリッジ地区にあるナイジェリア大使館で取得(2006年までカントンメント地区にあり、2007年末までエアポートレジデンス地区にあり、更にそこから移転している)。エンクルマサークル(通称サークル)からはビッグファーム行きのトロトロで近くまで行ける。片道0.3セディ。
・申請は平日10~14時。
・申請の翌々日14時に受領。
・受領日から3ヶ月有効の30日シングルビザ(1回入国用)。
・料金は20USドル(ドル払いのみ。ガーナセディでの支払いは、いったん窓口で両替してもらえるとの説明だが、実際に成功するかどうかは不確実)。なお金額は国籍によって異なる。韓国人や中国人に見られるかもしれないので、先に日本人であることを伝えないと不当料金を請求されるかも。
・申請用紙を1枚記入し、もう1枚をコピーで作成し提出→コピーは大使館ではしてくれず、遠くのコピー屋まで行かねばならない(2枚書けば良いだけなのに・・・嫌がらせにしか思えない)。
・パスポートコピー2枚必要。
・写真2枚必要(パスポートサイズ)。
・ナイジェリア居住者またはナイジェリアの会社からの招待状が必要(私たちは、交渉の末、最終的には手書きの日程表を1人1枚提出することでOKとなった。旅行程を決めていくか、その場で決めるにしても、ガイドブックは持っていったほうが良いだろう)。
・医療保険の保険証も必要(私たちは持ち合わせていなかった。しかし、医療保険を付帯しているセゾンカードの海外連絡先電話番号一覧表(日本語)をたまたま持っていたので、それを医療保険加入のしるしとして提示したら、そのコピーをとってもらえ、なんとかなった。もちろんその際はセゾンカードの提示も要求された)。
・黄熱病予防接種証明書(イエローカード)の提示も必要。
・ホテルの予約票も必要(交渉の末、なしで済んだ)。

*野口英世記念展示室があるコレブ病院への行き方
エンクルマサークル(通称サークル)で、「コレブ、コレブ」「コレブステーション(コレブ行き乗り場の意)」または正確に「Korle Bu Teaching Hospital」と人に聞き、ミニバス(トロトロという)を見つける。15分ほど、0.3セディで到着。

コレブ病院に入ったら、斜め左方向に歩く。看護士や医学生らしき人に「ノグーチ、ノグーチ」と尋ねると、「オー!ノグーチ!」と言い野口像の場所を教えてくれた。野口像がある日本庭園の入り口付近の建物の一室が「Noguchi memorial classroom」となっており、実際に使った実験室や、展示室となっている。そのへんで人に声をかけ、管理人を訪ね、鍵を開けてもらおう。入室無料。