:: 旅287日め : 世界旅55ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ76ヶ国め ::
■カメルーンビザ切り替え騒動
朝、まず銀行ATMでキャッシングし、当面安心できる分の中央アフリカセーファーフランを入手できました。
次にやらなければならないことは、カメルーンビザ問題の解決です。具体的にどういうことかというと、
1)ナイジェリアではシングル(1回入国用)ビザしか発給してもらえなかった。
2)しかし、カメルーンは他の中央部アフリカの多くの国と接しており、トリプル(3回入国用)ビザかせめてダブル(2回入国用)ビザを持っていないと、希望の旅ルートが作成できない。
3)ナイジェリアでカメルーンビザを取るとき、「ドゥアラDolualaかヤウンデYaounde(カメルーン首都)のイミグレーションオフィスでビザを切り替えなさい」とアドバイスをもらった。
4)赤道ギニアへはここドゥアラから飛行機が発着しているので、ヤウンデに行く前にここでビザ問題を解決しておきたい。
ということです。
和人は宿でお仕事をするので(始終エアコンつきの部屋、いいなー^^)、ビザの件はあづさが担当することになりました。
さて、どこに行ったらよいんでしょ? ガイドブックにはそれらしき場所は記載されていませんし、宿のレセプションでドゥアラ市の電話帳リスト(タウンページみたいなもの)を探してもらっても見つけてもらえませんでした。
次にヤウンデにある日本大使館に電話しました。領事さんの回答では、ドゥアラのどこで出来るかわからないけれど、ヤウンデに来る研究者などはイミグレーションオフィスでビザ切り替え手続きをしているようだというものでした。
外に出てまず行ったのは、宿の近くの大手保険会社(日本にも支社がある国際的なところ)です。ここの社員ならきっと英語が話せるはず! という安易安直な発想は大当たりでした(^.^)テヘ 社員バッヂをつけたおねーさんに、「これこれこういう理由でビザの・・・」と相談して教えてもらったところは「コミサリアドゥラミ・・・」・・・うー、なんとも難しいフランス語の名称だったので、紙に書いてもらい、それをバイクタクシー運転手に見せて、連れて行ってもらいました。
それは警察の中にありました。
大きな警察では、様々な書類を大勢で処理していて、いろいろな人で混雑していました。そしてもちろん、長い時間待たされました。
あづさ「ジェブズワンディマンデビザプルジエール、シルブプレ」
(マルチビザを申請します)
警察官「料金50000セーファーフランね、あと書類作成代に1000セーファーフランね。」
あづさ「セトレシェール(笑)」
(たかいよぅ、笑)
警察官「ビザは高いのだよ。パスポートの今のビザのページと顔写真のページを向かいの店でコピーして持ってきなさい」
あづさ「ダッコー」
(はぁい)
あづさ「ブワラサバ?」
(これでいいですか?)
警察官「OK、OK。では奥の署長の部屋に行って面接してください。その間にこちら用の帳簿に記入をしますから。」
・・・そんなわけで、書類は受理されて、あとはチーフ面接のみ。
チーフは美人系おねーさんでした。他の警察官は英語がほとんど話せない様子でしたが、チーフは英語も話せるので安心です。でも・・・。
署長からもらう回答は、「カメルーン居住証明がなければマルチビザは出せない」でした。あまりに堂々と、でも優しく回答するので、嘘のない規約なのだと思いました。でもそれではこちらも旅ルートが組めないので、「じゃあ、例えば中央アフリカに行って戻るときに、国境でビザの再取得はできますか?」「赤道ギニアに行って戻るときに、空港でビザの再取得はできますか?」など、どこまで可能なのかを知るためにいろいろと質問をしました。そちらは回答良好で、「陸路でならば国境で取れる。マラボ(赤道ギニアの島部分にある首都)の場合は帰路に空港で取れないから、マラボ市内で大使館に行ってください」といったものでした。
ま、マルチビザは取れないのは残念だけれど仕方ないなーと思いつつ、それでも解決策を聞けたのは今日の収穫と思い、結構長居してしまった署長室を出たのでした。
そこからが騒動の開始でした。
さきほど書類を受理した下っ端警察官が、署長面接の結果を聞かずに先にお金を別部署に送金してしまい、パスポートには50000セーファーフラン受領の電子印を押してしまったのです。このアンポンタンのバカヤロウ(▼▼)!!
新規にビザを取れなかったので、もちろん返金を要求しますが、どうやらすべてが電子処理らしく、ここからの送金はできても返金処理はできないと言われます。
2人分で102000セーファーフラン・・・日本円で2万5千円ですよ? 日本人だってお財布から理不尽に消えると悲しくなる金額でしょう? 宿に戻って和人に報告したら、何て言われるかなぁ・・・。
まくし立てる剣幕の後、先ほどの署長のところにアンポンタンの下っ端警察官を連れて行き、返金を要求しました。署長回答も、「警察側からは送金のキャンセルができなくて・・・」というものでしたが、こうなったら本当に号泣してやれと、憤慨の気持ちを大泣きに変えてみました。そうして、やっと、署長が「明日朝、私が出勤前に向こう(多分送金先のこと)に寄って来ますから、明日必ず全額返しますから、今日はこれでおしまいにして、明日8時にここで待っていてください。私はポリスですから、信用してください」と言ってくれました。
信じたいけれど、カメルーンのポリスシステム全体を信じられるのかどうか、一署長が頑張ってくれたところで返金できないシステムが変わるのかどうか、分かりません。
宿に帰って和人に報告しました。「やるだけやったんだから、明日に期待しよう」と言ってもらえたけれど、気分はまだ沈んだままです。
なんとなく、飲みたくなって、夜はワインを買いました。
宿から見た夜景です。カメルーン最大のビジネスタウンドゥアラ、なんだか「ヤシが生えた横浜ベイエリア」みたい?
本日の旅
行動 :ドゥアラのイミグレーションオフィスへビザ申請
朝食 :スパゲティオムレツ(溶き卵にパセリの葉トマト紫玉ねぎ緑ピーマン砕きマギー唐辛子ペーストゆでパスタを入れ両面焼く)、アボカドサラート(アボカドたっぷりにトマト紫玉ねぎ紫キャベツスライサーにんじん入りのマヨビネガー仕立てサラダ)、カフェオレ/ドゥアラの路上ごはん屋
昼食 :なし(警察でもめていた)
夕食 :肉玉ねぎの炭火焼き、プランテン(加熱用バナナ)の炭火焼き、バゲットマヨネーズサンド、赤ワイン/宿
宿泊 :サントルダキュエユミシオネルCentre d'Accueil Missionaire
旅情報
1セーファーフラン=0.25円
*ドゥアラのイミグレーションオフィスの場所
名称は「Commissariat de l'emi-immigration」(コミサリアドゥラミイミグラシオン)、場所は「a cote du lycee joss」(アコテデュィリセジョス)。街の大きなカテドラルからおよそ1.5kmほど南南西のところのポリス内にある。米国領事館や大きな中華料理屋が近い。