2人の世界旅 日々の記録

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仏領ギアナ>2009年11月29日(Sun)
パラマリボ→アルビナ→サンローレンドゥマロニ
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■仏領ギアナへのショートトリップ
昨日、晴天の霹靂とも言える、あづさの奥歯の歯科治療金属が取れてしまったこと。これは放ってはおけない事態です。なのに昨日も今日も、土日で歯医者がお休みでは何もできません。

何も出来ないのなら、予定通り、お隣の国、仏領ギアナへ行こうかな。ひょっとしたらあちらはおフランスな分、ヨーロッパ仕込みの腕の良い歯医者がいるかもしれません。何より、こんな沈む気分で、折角の楽しい美味しいパラマリボParamariboにいたくなかったのです。

今日は日曜日で公共バスが走っていませんから、国境の街アルビナAlbinaまではミニバスで行くことになります。私営のミニバスなのでちょっと高いのですが、「高いよぅ」と言って乗車をしぶっていたら、結構時間が経った頃、25%引き価格で乗せてくれることになりました。相手もできるだけ乗客を詰め込んで出発しようとしますし、私たちを含めないと満席になれなかった模様です。

パラマリボから仏領ギアナへ向かう道は、ひたすら、ジャングルを開いた一本道でした。ひたすらまっすぐ進んでいきました。こんなにまっすぐな道が延々と続くなんて、国土の狭い日本では絶対ないと思ったほどの、脅威のロングロング一本道。

アルビナに着いて、お昼ごはんを食べました。パラマリボではインドネシア料理と中華料理を食べていましたが、ここではスリナム料理に出会えて、一層嬉しくなりました。特にゴーヤだけの炒め物が美味しくて感動的でした。

アルビナから対岸の仏領ギアナまでは、川渡しの船に乗ります。公共の船もあるのですが、便数が少ない上、定刻が近づいても全然視界に入ってこないので、私たちは私営の船に乗りました。私たちが払ったのは、1人言い値15スリナムドルに対し値切って10スリナムドル(約340円)。でも同じ船に乗っていたフランス人は1人2.5ユーロ(約450円)でした。かなり値段に違いがあるので、できれば、地元民の支払い価格を見てみたいものです。ミニバスもこそこそと絶対私たちが見えないところで隠れてお金の受け渡しをしていたので、船でもなかなか見せてくれないでしょうけど。

対岸の、仏領ギアナの町サンローレンドゥマロニSaint Laurent du Maroniに着いたらもう夕方でした。できれば国境のこの町ではなく、もう少し内部に行きたいとバスターミナルへ行きましたが、日曜日ではバスが早くなくなるのか、それともバスが走っていないのか、ともあれ今日ここから動くことはできませんでした。

小さな町で目だっていた、小さな教会。

仏領ギアナ

仏領ギアナは、フランス領の領土なので、公用通貨はユーロです。物の価格はフランス本土より多分高い。何を見てもとっても高い。質はどうなんだろう? かつての奴隷として連れて来られたアフリカ人子孫に、もともと南米のこの地に住まうアメリインディアンたちばかりで、人々の肌の黒さが目立つところ。ついでに、これまた大量の中国人が商業面を牛耳っている感じもします。そんな中にフランスの通貨やフランスの物資が流れ込んで、なんとも混沌とした文化経済が作られています。

夜、晩ごはんを、静かに静かに、歯に横からの力が加わらないようにそーっとごはんを食べていたのですが、それでもいったん外れてしまった治療金属部分が、取れてしまいます。そして取れたあとの部分は、水がさわるだけで激痛が走るほど脆弱であり、ともあれこのまま放っておいたら危険です。

最初は「仏領ギアナに行ったら、フランス人ドクターがいい設備のあるきれいな診療所で治療してくれるかも」と期待してここまでやってきましたが、今日この町を見た限り、人々の肌の黒さや中国人の進出著しさが目立つだけの、田舎のこの町では、歯医者探しは期待できそうにありませんでした。

「明日パラマリボに戻って、歯医者に行きたい」

お願いだから、歯医者に行くまで、私の歯がもちこたえてくれますように。
本日の旅
行動 :パラマリボからサンローレンドゥマロニへ移動、スリナム出国、仏領ギアナ入国
朝食 :湯豆腐にんにく入り、高菜風漬物、パン、ピーナッツバター、カフェオレ、紅茶/宿
昼食 :キャベツきゅうりレタストマトのビネガーサラダ、Rijst(ライス、ごはん)、フライドポテト、グルントゥー(ゴーヤ炒め、インゲン炒め、かぶの葉のようなものの炒め盛り合わせ)、Vis(フィス、魚2種盛り合わせ)、Kip(キプ、鶏から揚げ)、豆とソーセージの煮物/アルビナの食堂
夕食 :Riz Cantonese(リーカントネーゼ、中華風焼き飯焼き豚乗せ)、フライドチキン/宿
宿泊 :ジートアマゾニーアキュエイユGite Amazonie Accueil
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旅情報
1スリナムドル=34.1円
1ユーロ=146円

*サンローレンドゥマロニの安宿
仏領ギアナなので、安宿の価格は他の南米諸国のそれに比べて大変に高いです。町のツーリストインフォメーションの外壁に、この町のアコモデーション一覧が掲示されているので、それをもとに予算に合ったところを探すことができます。