2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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ギニア>2007年12月14日(Fri)
前日コナクリ
翌日コナクリ
コナクリ
:: 旅218日め : 世界旅45ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ66ヶ国め ::

■コナクリで、今日やったこと
1)あづさがシエラレオネ大使館へ行き、ビザ受領。
2)和人は宿で仕事
3)あづさがリベリア大使館へ行き、ビザ申請

コナクリのタクシーはゾーン制ですが、1ゾーン700~800ギニアフラン(17~20円程度)と安価なので、良いですね。

さて、昨日の和人の、常軌を逸したリベリア大使館での出来事に、今日リベリア大使館に行ってビザ申請のバトルに赴くあづさは、朝から緊張しています。タクシーに乗ってまずシエラレオネ大使館でパスポートを受け取りに行かなければならないので、昨日タクシーを拾った場所に行くと・・・、そこでは頭部から流血して逃げる男を刃物を持って追う男たち。刺傷事件があづさの目の前で起りました。巻き添えになるのが本当に恐くて、背後の食堂に隠れていました。

シエラレオネ大使館では、無事にビザを受け取ることができました。そしてついでにビザ発給官にシエラレオネの美味しいものをちゃっかり聞いてっと(^_^)V

次に、いよいよバトルの地、リベリア大使館に行きました。和人が詳細な行き方を教えてくれたのですんなり到着・・・。

以下は、あづさと大使館員との会話です。

あづさ「ビザをいただけませんでしょうか?」
大使館「・・・」
あづさ「私は旅行者です」(パスポートを渡す)
大使館「・・・」(しばし、パスポートをめくり、眺める)
大使館「・・・」(奥の部屋を指差す)
あづさ(奥の部屋で)「申請用紙をください」(申請用紙をもらう)
あづさ「ところで、昨年リベリアを旅行した友人から、アドバイスをもらいました」(←でっちあげ)
あづさ「料金は20万ギニアフラン、写真2枚と推薦状が必要と聞いています」(←古い情報を引用)
大使館「・・・」
大使館「ビフォー」(それは昔のだ)
あづさ「なるほど、了解しました」(←本当は現在25万ギニアフランということは知っている)
あづさ「ギニアフランならば今手持ちがありますよ」
大使館「・・・」
あづさ「値上がりしてしまったのですね、国の規定料金が変わると大変ですよね~」
大使館「今はドゥサンセンカン(250)になったんだ」

      よしっ キターv(・

・・・昨日は、300ドル(38000円)だの、100ドル(12500円)だの、100ユーロ(16000円)だの、ギニアフランでは払えないだのという戯言を言っていただけに、、ここで、相手から25万ギニアフラン(6200円)という規定料金を言わせたことは、ほぼ勝利に近いはず!!

あづさ「私が持っている金額と同じで良かった。それでは用紙の記入を進めます」
大使館(シエラレオネビザのページの100ドルという数字を指差して)「ここ、読んでみろ」
あづさ(100ドルの下に書いてある文字を読み上げる)「コ・ナ・ク・リ」(←しらばっくれる)
大使館「・・・」(←次の手を考えているのか?)
大使館「ビザ代には100ドル払うのだ」
あづさ「だって国が違うもの♪」
あづさ「ギニアビザはサンバン(12万ギニアフラン=3000円)位でしたよ」(←ウソ、本当はその倍)
大使館「・・・」(ふーんと小さくうなずく様子)
あづさ「あ、おじさん、ここには何を書くのですか?」(←知らないふりをしてお金の話からそらす)
大使館「渡航方法だ。飛行機とか、船とか、」
あづさ「じゃ、タクシーと書いていいですか?」(←お金の話から再度そらす)
大使館「OK」
あづさ「わーい書けました♪これで大丈夫ですか?」(←お金の話から再々度そらす)
大使館「OK」

さて、ここからが勝負。昨日大使館に来た和人の分のビザ申請に入ります・・・。

あづさ「これは夫のパスポートです。こちらも申請しますので用紙をください」
大使館「・・・」
大使館「誰だこれは」
あづさ「夫です。用紙をいただけますか?」
大使館「・・・」
あづさ「あ、そこのピンクのファイルです、見て見てそこそこ!」
あづさ「そうそうそこです。そこから紙を1枚出して私にくださいな♪」
大使館(紙を取り出す)
あづさ「クイック♪クイック♪」(←何か言われる前に急いで用紙を埋める)
あづさ「記入が終わりました」
大使館「これは今どこにいる?」
あづさ「宿にいますよ」
大使館「昨日ここに来たんじゃないのか」
あづさ「???、分かりません」
あづさ「あ、記入間違えてた♪紙、貸して♪」(わざと間違えを書いておいたのは話をそらすため)
あづさ(修正した紙を渡しながら)「おじさんありがとう、ではお金かぞえまーす」
あづさ「2人分だから、センサン(50万ギニアフラン)」
あづさ(お金をおじさんの前で数えてから渡す)「はい、センサン、よろしくお願いします!」
大使館「・・・」
あづさ「受け取りですが、月曜日ですか?」(←お金の話からそらす)
大使館「昼」
あづさ「昼なんて素敵!仕事速いんですね!」(←言われて嬉しいことは言っておく)
大使館「月曜、昼だ」(顔ニマ)
あづさ(席を立ち)「あなたは大変に親切でした、ありがとうございます」(←心に無いが言っておく)
あづさ「月曜日の昼にまた来ます、それではごきげんよう」(←何か言われる前に笑顔で撤退)
大使館「・・・」(一応手をふってくれた)

こんな感じ、まるで心理ゲーム、だって、リベリア関係で賄賂請求地獄に陥る話は何度も聞いているし、現に昨日は賄賂を含めた額しか言われていないわけだし。あづさは、顔はにこやかに毅然としていても、悪名高きリベリアとの戦いに、心拍数は高く、手は震え、緊張しっぱなしだったんです。でも蜂が刺すタイミングは絶対に逃すまい、女の子っぽさを貫き通そう、絶対に怒らせまい、絶対に賄賂話に持っていかせまいと、そればかりを精一杯頑張っていました。

そういえばエルジャポンの女性社長の著書にも書いてあったっけ・・・?「白鳥のように」と。水面下では足をじたばたもがく、努力もいっぱい苦痛もある、だけれども水面上の見た目は毅然としている美しい白鳥のようであれ、と。そんなことを、ちょっぴり思い出した、今日。頑張ったよね、私・・・。

宿に帰って和人に報告。頑張った、頑張ったって、いっぱい褒めてもらえました。ありがとう、ありがとうって、いっぱい言ってもらえました。

それにほっとしてしまったのか、それとも本当に疲れてしまったのか、その後は、昼間から熟睡してしまいました。

写真は宿を出たところの道。こういう感じで、路上ごはん屋や路上の物売りがずらーりといるので、ごはんに出るたびに今日はどこで食べようかなーと会話しています。

路上ごはん屋
本日の旅
行動 :シエラレオネビザ受領、リベリアビザ申請
朝食 :バゲット、カフェオレ/宿
昼食 :バラバレ(ごはん)にカンシー(魚のピーナッツソース辛い煮込み)を乗せたもの、バラバレにボラカイ(玉ねぎマニオクの葉のどろどろ煮込み)を乗せたもの、ジンジャン(ジンジャービア、生姜の絞り汁と砂糖の組み合わせ)/コナクリの路上ごはん屋
夕食 :ケケ(アティケ、キャッサバのデンプンを粒状にしたものを炊いたもの)にイエゲ(揚げ魚)ときゅうり玉ねぎと魚の揚げ油を乗せてベンベー(唐辛子ペースト)を添えたもの、トゴエ(鶏の醤油煮のような味)ときゅうり玉ねぎと魚の揚げ油を乗せてベンベー(唐辛子ペースト)を添えたもの/コナクリの路上ごはん屋
宿泊 :ミシオンカソリックMission Catholique

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旅情報
1ギニアフラン=0.027円

*ギニアで取るリベリアビザ
コナクリのランドレー地区にあるリベリア大使館で申請、受領。ロンプラ地図は間違えている。
ディキシン交差点(カルフール)からRoute de Donkaを南西方向に1kmほど行ったところの道路沿いに「Pharmacie Donka」看板がある。そこから北に数m行き、左折してすぐ右折する。また、リベリア大使館はCenter Dreamという施設に隣接しているので、“Center Dreamはこちら”という看板(いたるところにある)に従って歩いていけば良い。大使館に看板はなく、青い扉の敷地内にリベリア国旗(アメリカ国旗に似ている)が掲揚されているのが目印。
3ヶ月有効シングルビザ(1回入国用、手続きした日から3ヶ月有効)、25万ギニアフラン。ギニアフランでの支払い可。
金曜昼に申請して月曜日昼受領(つまり翌日発給ということか?)
写真2枚必要、パスポートコピー不要。代理申請可能。
レター(推薦状、自己推薦可)が必要とのことだったが、私たちの場合は要らなかった。

一応、以下の文面を書いて持って行きました。大使館訪問前に慌ててちゃちゃっと書いたので、お見本というつもりはまったくなく、あくまで参考にとどめてください。これは、大使館が出すビザ発給の添え状の構成を参考にさせていただきました。

                         le 14 December 2007
We present this to Ambassade de Liberia, for issue visas, with honor.
1. Mr. MATSUMOTO Kazuto....passport ordinary Japan, No.MS18*****(パスポート番号)
2. Mrs. MATSUMOTO Azusa....passport ordinary Japan, No.MS18*****(パスポート番号)
We thank to Ambassade de Liberia, and the purpose is as "tourism" from **/**/**(入国日)

     Signature:1.(自筆サイン)  2.(自筆サイン)
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