2人の世界旅 日々の記録

■世界遺産シエンフエゴス
今日は世界遺産の古都シエンフエゴスCienfuegosをお散歩しています。昨日の日記にも書きましたが、家屋に高さがなく、空が広い、要塞都市ハバナ（英：Havana、スペイン語：Habana）から来ると、ほっと一息つける街です。



もちろん観光客が集まる街でもあるのですが、私たちが泊まったヘススの家は住宅地にあるので、幸い、ツーリスティックでない空気でいっぱいです。人々も、「☆жФ（辞書にも載っていないスペイン語）」といって、手を振ってくれます。何て言っているんだろう？　ミドリに聞いたら「ビューティフル」ですって（*^-^*）　それを言ってくれるアブエラ（スペイン語でおばあちゃん）も可愛いよ！

いろいろな簡易食堂が出店している公園を見つけました。キューバの庶民的軽食「パンコンハモン」（Pan con Jamon、ハムを挟んだ丸パン）も５ペソ（２５円）で売られているし、何よりビール１杯６ペソ（３０円）は今まで見た中で最安価格！です。日差しまぶしい公園で飲むためでしょうか、細い空き缶と太い空き缶の上底を切り取って「入れ子（二重構造）」にし、ビールはぬるくならないように工夫されている、「空き缶製保冷ジョッキ」が、すごく良かったです（*^-^*）　和人はビールのおかわりをしていましたっけ。

町のお散歩を済ませたら、部屋で休みました。キューバ人にとっても、今の気候は暑すぎるのでしょう。正午前後は町から人が消えたかのように、皆屋内に入ってしまうのです。

だから、私たちも、日照の最もきつい時間帯は部屋で過ごすことにしました。これぞ「キューバ式」ですね。

夜は、できれば昨日のように、ＣＵＣ店でなく、ペソ払いのできる安いお店で晩ごはんを食べたいので、ヘススに聞いてみました。そうしたら、パラダレス（Paladares、食堂）の場所を教えてくれました。

一応簡単に地図を書いてもらったのですが、ぜんぜん、食堂らしき看板も店構えもなくて、近所の人に聞いてやっとたどりついたところは、通りから奥まったところにテーブルと椅子がある、完璧に民家の１部屋でした。つまり、ここは、「闇営業の食堂」なのです。

表向き１人の月収が２０ＣＵＣのキューバでは、闇営業の商売がかなり多く蔓延っています。もちろん営業許可を取り（それは国に高額のライセンス料を支払って）パラダレスを営業するところもありますが、ライセンス制のパラダレスは１２席以下と決められているとのことで、あまり大々的には商売ができないようです。

今日入った、闇営業のパラダレスは小さなところでしたが、陽気なおばちゃんが作るキューバの伝統料理の数々がとっても美味しいの！　アロースコングリ（Arroz Congris、豆ごはん）にエンサラーダ（サラダ）、カルネ（Carne、肉）にフゴ（Jugo、果汁ジュース）がついて、１００円ほどで食べられました。

今いるヘススの家は、水道の出が良く、熱帯夜に浴びる水シャワーも気持ちよくて、風の通る部屋で過ごさせてもらっています。でも今日は断水しています。キューバの水事情は、ハバナでもここでも良くなさそうですね。体を冷やして日中の疲労を少しでも取ろうと思っていたのに、またまた疲ればかりがたまりそう・・・。