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■アテネに着きました
ピレウスでPierasで船を降り、嵐の中ずぶぬれになり、かろうじて地下鉄に乗り、なんとも悲惨な姿でアテネAthensに到着しました。
あづさは小さい頃、「人生で一番最初に行きたい海外はパルテノン神殿」と決めていました。
小さい頃っていろいろと本を読みますよね。ギリシャ神話も好きだったし、神秘の丘の上に立つ、列柱美しき神殿にはきっと理屈なく憧れを抱いていたのだと思います。
写真は、アテネ中心部モナスティラキMonastiraki駅(宿もこの駅のすぐそばにあります)から見たアクロポリスの丘です。てっぺんにパルテノン神殿があります。あの超有名神殿が、繁華街からこんなに近いところにあるんですよ! これには感動しました。たいてい、有名な巨大遺跡は不便な場所にあるからです。ペトラ(ヨルダン)だって万里の長城(中国)だってマチュピチュ(ペルー)だって、そうだよね。
でも、まずやったことは、ラリッサLarissa駅へ行き、アルバニア行きバスチケットを扱う会社をめぐり、価格と出発時刻を調べることです。そして用事を片付けて、やっとアテネ観光に乗り出すことができました。
まずはもちろん、憧れの、パルテノン神殿へ。
楽しみにしていたパルテノン神殿はというと、超ーーがっかりしちゃった。柱はごく一部を除いて修復された新しいもので、遺跡には、工事現場の足組みが大胆に組まれていて景観は損なわれ、しかもここは周柱状遺跡(列柱が4辺の壁のように立ち並ぶ)が建築特徴とされるのに、柱に寄り添うようなクレーン車に、しかも内部には作業員休憩所のようなプレハブ小屋まで!!!!
しかもね、パルテノン周辺では、円形劇場を、ほとんど新しく作るかのように気合を入れて段組みを作っている作業員たちに、和人が「前はなかった」と言う立派な列柱通りに、白亜の遺跡を作るかの如く一生懸命に白塗料を塗る作業員たち。その他いろいろ。
子供の頃読んだ本を思い出してみる。
流石に3、4歳の頃の記憶は、人生で最も最初に残る記憶だけあって、こびりついている。
そうそう、あの百科事典の、左上の隅に載っている写真ですよ。丘の上、青空の下、淡い色を湛えて美しく立つ均整の取れたパルテノン・・・。
修復するのも理解できますが、まったく新しく作ってしまうくらいの気合があるなら、別の場所に「これは復元です」と言って堂々と作るのも手だよ? 古いものを古いまま、最低限のお手入れで、侘び寂びを大事に残しておいてほしかったなと思うし、せめてプレハブ小屋は、違うところに建ててほしかった。
今日は、古代アゴラなどその他の遺跡も見に行きました。アゴラのミュージアムに展示されている出土品はなかなか素敵でしたけど、嵐とかずぶぬれとかロストバゲッジとかイースターで閑散とした街の寂しさとか期待外れとか曇天とかが立て続き、どうも楽しくなりきれない、微妙なギリシャの旅が続いています。
本日の旅
行動 :ピレウス上陸、アテネへ移動、アテネ観光
朝食 :りんご/船の中、クルーリ(固い円盤状ごまパン)、ザジキ(きゅうりにんにく入りヨーグルト)、タラモサラタ(魚卵入りレモンオイル乳化ディップ)、レモンジンジャーティー/宿
昼食 :ギロス(豚肉シャワルマ(薄切りを重ねて横から焼いて削ぎ落とす)を油で焼き直したピタパンに入れて、ザジキ(にんにくきゅうりヨーグルト)、ケチャップ入りマヨネーズ、玉ねぎレタスきゅうりキャベツフライドポテトを入れてくるり巻き)、スブラキ(上のギロスの肉が豚肉角切り炭火焼きになったもの)/アテネの食堂
夕食 :チョコレートココナッツパン、わかめサラダ、コンソメスープ、チョコレートビスケット、紅茶/宿
宿泊 :ゼウスホステルZeus Hostel
旅情報
1ユーロ=146.5円
*アルバニア行きバス会社
アテネ市内のメトロ駅「Larissis駅」と「Metaxourgio」駅の間、Theodorou Diligiani通りに沿ってアルバニア方面バスチケットを扱う会社が並んでいる。