2人の世界旅 日々の記録

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キルギス>2011年07月07日(Thu)
ムルガーブ→カラクル→キジラルト国境→ボルゴボ国境→サリタシュ
:: 旅1517日め : 世界旅228ヶ国め : 和人245ヶ国め : あづさ233ヶ国め ::

■タジク-キルギス国境越えへ
今いるのは、標高3600mのパミール -世界の屋根- の町、ムルガーブです。標高3600mという高度でも、体調は問題ありません。首都ドゥシャンベは低地にありますが、標高2100mのホーローグ、2600mのアフガニスタンと、ずっと高地順応をしてきたお陰ですね。

中央アジアの高地の町。子供たちも可愛いよー!

タジキスタン

簡単な位置関係を書くと、
ムルガーブ――カラコル――タジキスタン国境――キルギス国境――サリタシュ――オシュ

今いるムルガーブから、最初はカラコルまでの車を探していました。しかし、高額な要求に負けず、粘ったら、オシュ行きの乗り合いジープの運転手が、サリタシュまで、途中下車料金(オシュまで行く値段よりは安くしてくれる)で乗せてくれることになったんです。これまでの旅行記を見ると、サリタシュまで行った人はオシュまでの乗車賃を払っていたので、とってもラッキー!!

そして朝10時に乗り合いジープは出発。今日の乗客はおばちゃんたちばかり。1人、医師をしているおばさんが英語が話せ、運転手も英語が少しできる人だったので、みんなと意思疎通が取れて楽しく会話ができました。

美しい湖で知られるカラクル到着。きれいな写真が撮れました。カラクルの村ではタジキスタンの伝統食かつ代表的な国民食である「クルトップ」をやっと食べられたあづさ。「クルトップ」とは、脱水乾燥したアイラン(ヨーグルト)のこと。それをお湯で戻したら理論上はアイランになるわけですが、それでもそれはアイランとは呼ばれず、クルトップと呼ばれます。モンゴルからトルコのあたりまで、ユーラシア大陸では、驚くほど広い地域で、牛の乳の加工方法が酷似しています。その作り方は後日どっぷりとキルギスで学ぶことになるので、今日はこの辺で。

今日も、パミールを走るジープからの眺めは最高でした。昨日はあづさが助手席で良い眺めを堪能したので、今日は和人が助手席に座り、パミールの絶景を堪能。ちなみに今日はコンディションの良い車に乗っているので、昨日のように故障停車はしません。

雪山から遠ざかるように走るので、昨日と風景は違います。荒々しい、原始の大地といったほうが似合うみたい。でも七色の大地や、荒野が続く風景もこれまた絶景です。

そして無事にパミールの峠越えを完了し、夜7時に、サリタシュという、キルギスの小さな村に到着したのです。


昨日と今日の2日間で味わったパミール高原の旅は本当に素敵でした。大方が快晴の下を走ったこともあり、白眉の光景と呼ぶにふさわしい、忘れることのできない大絶景が続きました。
本日の旅
行動 :ムルガーブからサリタシュへ移動、タジキスタン出国、キルギス入国
朝食 :ナン(薄焼きパン)、チャイ(緑茶)/宿
昼食 :クルトップ(脱水ヨーグルトを戻したもの)、グシュトゥ(羊のゆで肉)、ナン、ブルソ(揚げ菓子)、チャイ/カラコルの食堂
夕食 :шакрап(シャカラップ、きゅうりとトマトのサラダ)、вешбармак(ベシュパルマク、ゆで鶏と手打ち麺を和えたもの)、нан(ナン)、кок чай(コクチャイ、緑茶)/宿
宿泊 :サリタシュゲストハウス"Sary-Tash" Guest House
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旅情報
1ソム=2.15円

*キルギスビザ不要
日本人はキルギスビザ不要。しかも好きなだけ滞在できるという、珍しい国である。ただし例えば私たち日本人にとってウズベキスタンビザを取るのが煩雑であるように、諸外国の人にとってキルギスビザは取得が煩雑である。外国人と中央アジアビザの会話をするときはその点を承知しておくと良い。