2人の世界旅 日々の記録

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キルギス>2011年07月09日(Sat)
★サリタシュ
:: 旅1519め : 世界旅228ヶ国め : 和人245ヶ国め : あづさ233ヶ国め ::

■キルギスで夢の草原暮らし
「草原の国、遊牧の国、キルギス」に来ています。

ユーラシアの、遊牧帝国が築き上げた一連の文化として、「モンゴル-カザフスタン-キルギス」には、強い相同性があるように思います。伝統住居がモンゴルのゲルと同じものだったり(カザフスタンではユルタと呼ばれ、キルギスではチャートゥーと呼ばれる)、牛や羊を飼って暮らしていたり、そのため食事が乳製品に強く依存し、乳製品の加工方法に共通点が多いことなどです。

キルギス

毎朝、飼っている牛の乳からカイマック(バター分)を取り、残ったミルクでアイラン(ヨーグルト作り)を仕込む宿のおばさんです。牛は夏が子育てシーズン、つまり搾乳シーズンですから、夏の間はこれが毎日行われています。

ただ、カザフスタンでは、今回の旅で2度訪問したにも関わらず、そういった文化に触れ合うことはあまりなかった。1度目は旧首都アルマトイからモスクワ行き列車に乗ってしまい、2度目はアルマトイからウズベキスタンへ向かってしまった。主に滞在した町が、ロシアなりソ連なりによって作られた町では、草原の遊牧民文化に出会う機会は少ないのです。

だから、キルギスでは首都ビシュケクに行く欲求などまったくありませんでした。カザフスタンで本来の彼らの文化を見ることができなかった分、同じ文化を持つキルギスでは、都会とは対照的な、まさにいまいるサリタシュのような場所にこそステイしたいのです。


朝から丘を散歩しました。草原が広がり、家畜の牛が嬉しそうに草を食べています。サリタシュは、かつて、カシュガルからサマルカンドを結ぶ、シルクロードの大動脈の一点でした。しかし重要地点ではなかったようで、全然発展していません。そののどかさは、丘の上から見る、こじんまりとした村の規模からも良く分かります。そしてそういうこじんまりとした村では、子供たちも大人も人懐こく、無邪気に接してくれる。ここはそういう意味でもとっても気持ちよいところです。

きつねの毛皮をまとって、キルギス文化をお披露目してくれる少女と出会った。

いつもどこにいても、豊かな草原と、パミールの雪山が広がる風景の中にいる。

空気がきれいで、緑がきれいで。

夏のキルギスは、やっぱり草原! 本来のキルギスの姿が見えるところが最高ですよ!
本日の旅
行動 :サリタシュ観光
朝食 :баремы(ワレーミャ、ビシニャというフルーツのシロップ漬け)、каймак(カイマック、牛の乳の上層脂肪分)、курта(クルタ、脱水ヨーグルト)、нан(ナン)、кок чай(コクチャイ、緑茶)、目玉焼き、アイラン(脱脂乳で作るヨーグルト)/宿
昼食 :чучбара(チュチュワラ、牛肉ミンチ入りワンタンスープ)/サリタシュの食堂
夕食 :дындама(ドゥンダマ、キャベツじゃがいもトマト鶏肉の蒸し煮)/宿
宿泊 :サリタシュゲストハウス"Sary-Tash" Guest House
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旅情報
1ソム=2.15円

*サリタシュの両替
中国方面、タジキスタン方面、オシュ(サリタシュ最寄りの都市)方面への道が合流するあたりにガソリンスタンドがあるので、高額(100US$など)ならそこが最もレートが良い。少額の場合、そのガソリンスタンドの正面左斜め前にある商店のほうがレートが良い。良いといっても、ビシュケクやオシュよりレートが悪い。私たちは宿のおばさんに頼んで、商店にて両替をお願いした。