2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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キルギス>2011年07月10日(Sun)
★サリタシュ
:: 旅1519め : 世界旅228ヶ国め : 和人245ヶ国め : あづさ233ヶ国め ::

■キルギスで夢の草原暮らし・2
今日は日曜日。のんびり1日を過ごせそうです。このサリタシュの村は、停電が多いので、宿にいても暇となるばかり。おのずと素敵な自然に溶け込んでいくことができます。

朝6時に目が覚めたら、うわあ!!びっくり!!
雲1つない快晴でした。
山がすごい!!雪山が青空にくっきりと浮かび上がって、迫力があります。

キルギス

あづさがまだ布団にいるうちに、和人は1人で3時間トレッキングにでかけていきました。世界の屋根パミール、太陽の足パミールの写真を、美しく撮って帰ってきました。

昼間は、だいたい昨日と過ごし方は同じです。草原の国、遊牧民文化の村を、楽しんでいます。あとは宿で日記を書いたりしながら過ごしました。


最初、キルギスのこの村に着いた頃、「サリタシュがあまりに田舎すぎて、キルギス料理が楽しめなかったら、オシュでも行くしかないかな」なんて、あづさは思っていました。およそ200km離れたオシュはそこそこの規模の町になっているからきっとレストランも充実していると思う。でも、やっぱり、オシュには行かないことにしました。

それは何故でしょう。

オシュは、ウズベク人の町だからです。

キルギスに来ている今、ウズベク人の町に行くよりも、キルギス人の村に滞在するほうが、絶対いい。ウズベキスタンではしっかりとウズベク人の町を見てきましたから、そう確信して、今日も、彼らの遊牧民としての文化継承、「キルギス人の暮らし方」を、傍らにいて楽しませてもらっています。


夏になると、牛や羊は出産シーズンを迎え、子育てのためにお乳をよく出すようになりますから、人々は家畜からたっぷりの乳を得ることができます。だから、夏場は、日々、乳の加工が日課となります。

5月中旬にモンゴルに滞在していたとき、折角、庭で牛を飼っている、遊牧民住居ゲルに住む家族の家に泊まっていたのに、私たちは搾乳体験を逃してしまいました。私たちがその家を離れた4日後に牛が出産したとは、本当に惜しいでしょ。

今いる宿で、最も興味深いのは、なんたって、搾乳した牛乳の加工方法です。牛乳は基本的にトルコ系民族すべて(つまりユーラシア広域)で類似した方法で加工されるので、この宿で、その全工程を見せてもらえたことが、すごく有意義!

牛乳を、煮立たせないように温めて水分をある程度飛ばし、手動の遠心分離機にかけて、上層脂肪分「カイマック」を取り分ける。下層の低脂肪乳は、発酵して「アイラン」となり、布で漉して固形分の多い「スズム」となり、団子にして乾燥させて「クルタ」になる。近所の庭でも、おばちゃんたちが「スズム」を -絶えずつまみぐいしながら- 「クルタ」にしている様子が見られます。少女は少しの「スズム」を「フクースナ」(美味しいよ)って分けてくれた。カッテージチーズのようで、確かに美味しい。しかしあづさには「カイマック」があまりに美味しすぎて、食事のたびにリクエストしてはカイマックをもらって、たっぷりパンにつけて食べています。ああ幸せ。
本日の旅
行動 :サリタシュ観光
朝食 :баремы(ワレーミャ、ビシニャというフルーツのシロップ漬け)、каймак(カイマック、牛の乳の上層脂肪分)、курта(クルタ、脱水ヨーグルト)、нан(ナン)、кок чай(コクチャイ、緑茶)、目玉焼き、アイラン(脱脂乳で作るヨーグルト)/宿
昼食 :чучбара(チュチュワラ、牛肉ミンチ入りワンタン)、шурпо(シュルポ、肉トマトじゃがいも玉ねぎのスープ)、кымыз(クムズ、馬乳酒)/サリタシュの食堂
夕食 :гуляш(グリヤシュ、フライドポテト鶏肉マカロニの炒め和え)/宿
宿泊 :サリタシュゲストハウス"Sary-Tash" Guest House
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旅情報
1ソム=2.15円

*サリタシュの食事
村には数軒のカフェがある。カフェはソ連圏では喫茶店ではなく食事をするところの意味。いつも何かしらの食事を出してくれるので、問題ない。また、食べるところが少ないということもあり、宿では食事料金を別途設定しており、宿で食事をとれるようにもなっている。