2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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中国>2011年07月11日(Mon)
前日★サリタシュ
翌日喀什
サリタシュ→イルケシュタン国境→伊尔克什坦国境→上阿图什乡→喀什
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■中国新疆に戻る
キルギスの週末は本当にのどかで素敵でした。
そして、月曜日になりました。

キルギス

いい景色!
写真で見ると小さいけれど、これが自分の視野にめいっぱい広がっていて、朝日の雪山には、惚れ惚れと、見とれてしまいます。

朝7時にヒッチハイク開始。1台目のトラックが停まってくれて、出だし絶好調! 3人とも1台のトラックに乗せてもらえ、しかも! パミールの山々が最も美しく見える地点で運転手が止まってくれたので、快晴の青空の下、美しく輝き連ねる山脈の帯を、写真に収めることができました。

国境到着しておじさんとお別れし、キルギス側の出国手続きを終え、次は中国側国境です。国境間には距離がありますが、車を持たない人はトラックに便乗できる仕組みが出来上がっているようで、かなり楽に国境間を移動できました。中国側に入るときは荷物検査が厳しく、荷物の中身を全部見られますから、時間がかかりました。なんでも噂によると、中国にとって好ましくないものは全部没収だとか。例えば、日中問題の例で言いますと、尖閣諸島が日本の領土となるようになっている地図を持っていると、その地図没収ですって。中国の社会には好きな点もあるけれど、こういう自我中心的な点は、大嫌いです。


中国側国境からは、トラックをヒッチし、途中から乗り合いタクシーで移動し、喀什(カシュガル)に無事に到着。3人で移動して、1人60元(780円)で、キルギスのサリタシュから喀什までの移動しました!! 安くあがって嬉しいです。ちなみに一緒に行動した人が逆方向の移動をしたときは、喀什から国境まで3250円、国境からサリタシュまで600円遣って来ています。


長かった中央アジア&アフガニスタンの旅が終わりました。カザフスタンに入ってから今日キルギスを出るまで、およそ5週間かけて、ユーラシアの内陸を旅してきました。今日たどり着いた喀什では、5週間ぶりに「旨いメシ(中国料理)」をたらふく食べ、「旨い酒(冷えたビール)」をたんまり飲み、wifiで存分にインターネットに接続し、豊かで便利で発展した中国を実感する日となりました。5週間ぶりに得られる、「物」と「食事」と「通信」は、やはり便利で有り難いものなんだと思うけれども・・・。


帰国まであと1ヶ月です。日本に帰国した後も、私たちは、美味しい料理と酒、便利な通信、手に入らないものはない便利な社会の中で生きていくことになります。日本人ですから。でも、この5週間、中央アジアとアフガニスタンの旅で「限られた物」と「限られた食事」と「不便な通信」の中で生きていて、実は、あまり、困ったことがなかった。むしろ楽しかった。

日本に戻っても、私は、この5週間の体験を忘れないようにします。

物や食事や通信が限られていても楽しく暮らせるのならば、日本の、暮らしは贅沢です。贅沢どころか贅肉です。心に贅肉がつかないよう、日本にいても「これらは過剰なんだ」といつも思っていたほうがいい。

途上国を旅した感覚を忘れず、心に贅肉をつけないほうが、長い目で見れば絶対幸せであることは間違いないものね。
本日の旅
行動 :サリタシュから喀什へ移動、キルギス出国、中国入国
朝食 :баремы(ワレーミャ、ビシニャというフルーツのシロップ漬け)、каймак(カイマック、牛の乳の上層脂肪分)、、курта(クルタ、脱水ヨーグルト)、нан(ナン)、кок чай(コクチャイ、緑茶)、目玉焼き、アイラン(脱脂乳で作るヨーグルト)/宿
昼食 :なし(移動していた)
夕食 :葱爆肉(ツンバオロウ、豚肉とねぎの薄切りの醤油唐辛子炒め)、麻婆豆腐(マーボートウフ、豆腐ねぎトマト山椒ひき肉入りのとろみ炒め物)、毛白菜(マオバイツァイ、緑の濃い白菜とネギトマトの油スープ炒め)、米饭(ミーファン、ごはん)、啤酒(ピージウ、ビール)/喀什のレストラン
宿泊 :
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旅情報
1キルギスソム=2.15円
1中国元=13円

*キルギスのイルケシュタン国境から中国への国境越え
・キルギス側の国境は、9~12時、14~16時に開いている。
・中国側の国境は、13~16時に閉まっている。
・両国時差は2時間。キルギスが10時のとき中国は12時。
・よって、中国側は、キルギス時間で、11~14時に閉まっている。
・キルギス側国境と中国側国境は距離があり、交通手段は通りかかったトラックに便乗するのと徒歩を繰り返すことになる。また中国側で執拗な荷物検査があるので時間がかかる
以上のことを考慮して、何時にキルギス側国境に到着すればいいかをじっくり考慮して、国境へ向かおう。なお国境が閉まっていても、宿があるので大丈夫。
前日★サリタシュ
翌日喀什