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■砂のクウェートへ
「クウェート」のイメージは何ですか?
この国は日本人の海外旅行先としてはポピュラーなところではないので、ニュースでその名前を聞くことの方が多いかもしれませんね。あづさにとってもそうでした。すなわち、産油国であることと、自衛隊派遣のときにニュースになったときの記憶です。
2003年よりイラク特措法に基づき陸上自衛隊を中心とする約1000名の隊員がイラク南部都市サマワへと派遣されました。賛否両論の声が大きく湧き上がる日本のメディアに対し、小泉首相(当時)が「人道復興支援」と堂々と発言していたことが、記憶から離れません。
サマワのあるイラク南部はクウェートと接しています。自衛隊サマワ派遣のニュースに隠れて報道は薄かったのですが、結構な規模の自衛隊が、同時期にクウェートにも派遣されていました。クウェート国内での派遣宿営地は、アリアルサレムAli Al Salemといいます。
テレビで見た画像だけの断片的な印象ですが、その空軍基地がね、砂の中に立ち、砂と戦うように建てられていた。そんなことから、クウェートは砂の国・・・みたいなイメージがあったんですよね。
大都会クウェートシティーKuwait cityの観光は昨日済ませたし、今日は、“砂のクウェート”を見に行こうかな。
バスに乗って、ジャフラAl-Jahraへ。ここはそこそこの規模のある町です。アリアルサレムはここからもう少し西に行ったところにありますが、行き方も分からないし(そもそも空軍基地に行く公共バスなどないでしょうし)、下車したジャフラの町も、事前に持っていたイメージと重なる砂っぽさがある町だったので、まずはその民家街から散策しました。
先日カタールで見たような、砂の上のテント(男性たちの休息の場)もありました。なるほど、ここにはアラブ人が住んでいるのですね。昼食を食べたところではキーマとかコルマといったインド系の具をはさむサンドイッチがありました。なるほどアラブ人だけが住むところではないのですね。
砂の町。町の中心部が見えるところでさえ、こんな具合です。
なんていうことのない砂の町ですが、裕福でもない国民、一般的な庶民が多く住む町だったと思います。きっとクウェートにある多数の町が、こういう感じなのではないでしょうか。クウェートシティーのような超近代的な様相はクウェートの中ではごくわずかだけの存在でしかなく、あそこはあくまで特殊な場所なのだろうとも思った1日でした。
観光地と言われるところだけを見に行っていたのでは、こういうクウェートには出会えなかったと思います。
こういう日、悪くないですね。結構好きな旅スタイル[*]です。
そうそう、明日は遂にイラン入国! です。観光名所てんこもりの国ですからね。いいところ取りでガツガツ頑張ろう!
・・・って、[*]の旅スタイルと完全に矛盾している?(^^;;;;
でもいいの。何たって、楽しみにしていたイランが目前なのです♪
本日の旅
行動 :ジャフラ観光
朝食 :ホブス(アラブの薄パン)、昨日の昼の残り、コーヒー/クリスとローリーの家
昼食 :キーマ(ひき肉のスパイス煮)と生野菜のチャパティー(薄パン)巻き、ナスカリフラワー焼きと野菜のチャパティー巻き、コルマ(ナッツやフルーツで甘味を増したひき肉のスパイス煮)と生野菜のサンドイッチ、オレンジジュース/ジャフラの軽食屋
夕食 :ほうれんそう入りカレーリゾット、コーヒー/クリスとローリーの家
宿泊 :クリスとローリーの家
旅情報
1ディナール=320円
*ジャフラへの行き方
クウェートシティーのバスターミナルから103番バス、所要40分、1人0.25ディナール(250フィルス)。ちなみに観光ポイントとなっているジャフラレッドフォートは町の下車地点から離れたところにあるので、クウェートシティーから訪問する場合は途中下車することになる。