2人の世界旅 日々の記録

■旅して８００日め
旅をしているときは、曜日感覚さえ失いがちです。だから旅して何日めに当たるのかなどは全く気にかからないのですが、今こうして日記をつけてみると、この日は無事に旅して８００日めを迎えた日のようです。この１００日間を思い起こすと、次のようなことが印象に沸いてきます。

・中東を抜け、再びヨーロッパへ。中欧と東欧を駆け抜ける。
・なっちゃんとの再会はイタリアで。この旅で、劇的に出会い劇的に間をあけ劇的に再会するドラマは初めて。
・２度目のスイス。この旅で２度の大きな休息となる友人の家は旅のホームベースのよう。
・北欧ラストスパートへ。夏のアイスランドでは野の川温泉と氷河の旅。
・８００日間の中でも素晴らしい思い出の筆頭となるグリーンランドの旅。イヌイットの暮らしに混ぜてもらえた幸運。
・旅はアメリカへ。カリブ海の島々をめぐるリゾート地巡りは、予約準備と出費との戦い。

この１００日間は、とてもとても見る世界が動く１００日間でした。中東の、女性は髪や腕を見せてはならない世界から、先進国群ヨーロッパ、大自然の北欧カナダ、そして今いるリゾート国がずらり続く暑い暑いカリブ海へと。

中東にいるときから、いずれは旅が北米カリブへ移行することは分かっていましたが、限られた時間の中ででも、やっぱり東欧や中欧も旅しておきたいと、この１００日間の前半は、忙しくも密度の高い旅をしていました。

ヨーロッパの国をほぼ訪問し終えた中で、最も素晴らしかったと思うのは、グリーンランドです。極北の素晴らしい風景、イヌイットの人々、その暮らしに混ぜてもらうことができ、信じられない幸運が続いたから。

ともあれ旅はその後も動いています。現在はカリブ海のリゾート国家ケイマンです。その他、バハマもバミューダも、美しい海が自慢のリゾート国の滞在が増えてきて、ケニアで買って以来日々大事に運んでいるシュノーケルセット（プラスチック製品なので本当大事に運んでいます）も大活躍しています。

次の１００日後、どこにいるのか、とても楽しみです。


■ケイマンでレンタカー
明日はケイマン出国日なので、今日が思いっきりドライブを楽しむ最終日です。心残りのないように楽しみましょう！

一昨日の夕方訪れた、島の北端にあるナショナルパークのマングローブ林が良かったので、今日はもっとマングローブ林を走りたいなと思いました。午前中のうちからマングローブ林へ行くと、頭上の暑い太陽に白い乾いた大地という光景、私たち以外誰も人間がいない光景が、なんか、美しきアフリカの大地を思い出してしまうかのようでした。

ドライブは楽しかったです。イグアナも生息しているので、時折陸や水中に潜むイグアナを見つけては車を停める、まるで小さなサファリのような旅！　和人もあづさも、イグアナの水泳を見るのは生まれて初めてです。

そうそう、イグアナといえば普通茶色～灰白色～黒いものがよく見かけられると思うのですが、ケイマンではたまに緑色の　－地元の人も珍しいと言う－　イグアナに出会えます。昨日はまったく会えなかったのに、今日は４匹！　大きなトカゲみたいな生き物で、ちょっと走るときは４本足なのに、急いで走るときはガニマタ２本足なんですよ。可愛かったなあ♪

ドライブは続きます。島のいろいろなところにあるパブリックビーチは、１箇所として同じところがない。だからちょっと寄っては海に入ってシュノーケルをしたりします。お昼頃入った島の南西部のパブリックビーチは、一見して海がエメラルド＆サファイア色できれい！　なのですが、シュノーケルには今ひとつな海でした。乳白色の海は外から見るときれいなのですがシュノーケルだと白濁が視界を邪魔するし、潮の流れが速くて楽しめない（流されると岩にぶつかるので、自分が流されないようにするだけで疲れてしまう）。

で、「昨日のビーチ（コンク貝を食べまくったところ）がいいなあ～」とは２人共通した意見となり、私たちは再び東のパブリックビーチ（コリエールズビーチ）へ向けてドライブしました。

途中、是非見たかった、「ブローホール」にも寄りました。波がざっぱーんと押し寄せる岩場の、海水が押し寄せて入っていく穴場の天井部分に、直径５０ｃｍくらい？　の穴が開いていて、押された海水が一気に吹き上がるところがあるのです。



大きな波が打ち寄せるたびに、その穴からはまるで間欠泉のように潮が吹き上げられるの。もちろん人の身長を軽く越えるほどなので、近くに行って見上げると迫力があります。

さて、昨日のビーチは、誰もいません♪　いい風は吹いているし、海はおだやかだし、最高♪

今日は和人が大きなコンク貝を２つも獲ってきてくれたので、晩ごはんは、今日も美味しいコンク貝の生け造りディナーとなりました。

ただ、パブリックビーチでは寝泊まりできないでしょうから（巡回のポリスが来ると思うので）、寝る場所は、昨日と同じく、内陸部の、車が滅多に来ないようなところにしようと思います。

さて、夜ドライブの恐怖。実はケイマンでは、夜、大量のカニが道路を横断していて、多数のカニが車に潰されているのです。気をつけたって避けられない。当然今日は多数のカニを潰しながら走ってしまいました（ーー;;　アウー

昼間に運転しているとき、「妙に道路にシミがついているなあー」と思っていたら、これだったのですね。車に潰されたカニの痕だったのですね。逆に言えば毎日カニを除去しているケイマンはすごいよね。

明日ケイマンを離れてしまうなんて、本当寂しい！　レンタカーでずっと過ごしているのにこんなに開放的になれる国、そうそうありません。いつでもシャワー浴びられるし、コンク貝は本当に美味しいし、景色はきれいだし、道も公共の場もきれい。

ケイマンの旅は、本当に楽しいことの連続でした。

これからもカリブ海の島、やがては太平洋の島へと旅は続くと思いますが、ケイマンを上回る、快適で心地よいリゾート国には、ひょっとしたら出会えないかもしれません。ケイマンはそれほどに素晴らしい国だったと思うし、来て本当に良かったと思います！