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■ゴマの町
夜中から大雨のようで、寝ているときから雨音が気になりました。でも、雨が空中の微細な火山灰を落としてくれるかしらと、昨日の小雨で黒くなってしまったリュックを思い起こしたり。
そういうわけで、今日は、ゴマGoma滞在日。下痢もまだまだひどいので、水分を摂りつつ静養を心がけるようにもしました。この宿の部屋は、好きではないんですが、仕方ない。食事も宿の併設バーレストランで摂りました。従業員態度も良くなくて、気分は一層滅入ってばかりです。
写真は、今も数年前の溶岩流取り除き作業が行われている、ゴマの町。
夜になり、やっぱりゴマから北部の状況ももっと聞いておきたいと、市役所敷地内のポリス宿舎を突撃訪問。ポリスのみなさん、就寝の準備真っ最中のようで、そこを訪ねるなんて大胆な行動だったかしら?
まいっか(^^ゞ
「ゴマからベニに行きたいと思っています。しかしここは反政府地域と聞いています。バスは出ているようなのですが、ベニまでの道で何かあったら国境まで退避はすぐできるのでしょうか? また道中に反政府側の軍人がいて、検問のたびに金クレ金出せと言われることは私は好きではありません。」と、そんなことを伝えたいのですが、稚拙なフランス語でどれだけ伝わったでしょう?
ポリスの回答は、「大丈夫」。
あ? あれ? ほんと?? そんな簡単に言えるわけ???
ポリスは、「我々と同じポリスが道じゅうに配置されている」「問題なくベニまで行ける」と言いました。その回答には、安心できる要素がありました。もし、「問題ない」というだけだったら、外国人お決まりの「ノープロブレム」と同じで、問題があってもなくても「ノープロブレム」、フランス語で「パプロブレム」と言う彼らのことを信頼しきれません。しかし今回の回答で得た最良の情報は、「我々と同じポリスがいる」という路上護衛の安全性でした。“我々と同じ”というのは“政府軍側”の軍人配置を意味するでしょうから、ゲリラ戦闘などが起こる確率は低くなっている、ということが考えられました。
実は、カルンドゥKalundu→ウビラUvira→ブカブBukavu→ゴマと、4つの町を経てコンゴを見てきて、ポリスの友好的な感じに安心感を覚えています。ポリスから挨拶をしてくれ、手をふってくれ、すれちがうときにこちらに警戒の目を示さない・・・もちろん彼らは銃をもつ一見してコワイ人々なのですが、私たちが旅することを阻害しないことが感じられるのです。そんなポリスが、これから向かうかもしれないレベル地域(反政府地域)にも「我々と同じポリスがいる」と言ってくれるのですから、信頼できてしまうのです。
外はまた雨。もしも、もしも、この危険地域を北上するにしても、道のぬかるみ(コンゴのぬかるみはときに尋常ではない)が心配です。
でももちろん、このままコンゴ危険地域を旅し続けるかどうか、その点が一番心配です。
ここゴマはルワンダ国境の町だから、コンゴの旅をやめるなら、今なのです。
本日の旅
行動 :ゴマ観光、旅準備
朝食 :バナナ、ルイボスティー/宿
昼食 :リ(白いごはん)、プレ(鶏のトマト煮)/宿のバーレストラン
夕食 :サマキ(焼き魚)、キャベツコールスローとトマトのサラダ、フライドポテト、ビール、ファンタオレンジ/宿のバーレストラン
宿泊 :オテルソキトトHotel Soki Toto
旅情報
1コンゴフラン=0.2円
1USドル=111円
*コンゴ民主の言葉
コンゴ民主では公用語はフランス語だが、その他、キコンゴ語、チルバ語、リンガラ語、スワヒリ語などがある。中央部より東はスワヒリ語がよく話されているエリアである。しかし、タンザニアやケニアのスワヒリ語とは少々違う点もある。例えば挨拶で「マンボ(ご機嫌いかが)」と声をかけられて「ポア(いいよー)」というのはタンザニアでもよく話されていたが、コンゴ民主ではほとんどないらしい(東部ベニ在住のコンゴ人おばさんのアドバイス)。また、「アサンテ(ありがとう)」が「アクサンテ」と発音するといった違いもある。