2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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コンゴ民主>2008年07月29日(Tue)
★ベニ→カシンディ
:: 旅446日め : 世界旅69ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ90ヶ国め ::

■ベニの家庭滞在のあと
コンゴ民主の、ベニBeni在住のおばさんの家に滞在して、今日は4日めになります。ウガンダとの国境の町カシンディKasindiに勤めるベルナデットおばさんは、本当ならば昨日(月曜日)に国境へ出勤するはずだったのですが、昨日は私たちがピグミー村へ訪問することになったため、なんと、出勤を今日に遅らせてくれたのです。

午前中は、仲良くなってきた2人の子供(バミラちゃん10歳、マシアナちゃん7歳)と、折り紙やお絵かきで遊びました。

可愛いバミラとマシアナとのお別れは寂しいなぁと思っていたら、幸い、おばさんは子供2人を連れて、私たちと一緒にカシンディへ。写真は、その道中、魔の山ルウェンゾリを仰ぐもの。「始終雲がかかり年に数日しか山頂を見ることはできない」と言われる魔の山だけあって、ルウェンゾリ最高峰マルガリータ山は、今日も見えていません。

ベニからカシンディの道

カシンディには税関職員用宿舎があります。おばさんの国境勤務が続くときには子供たちと一緒にここに住んでいるようです。おばさんは、「宿ならまかせて」とばかりに外に出て行き、・・・その結果が、1泊20USドルもする良い部屋に、無料で泊まらせてもらえること!! びっくりしたなぁ、ホント。どうやら他の税関職員が経営する宿らしく、おばさんパワーでそこを無料提供してもらえることになったわけです。

今日の夕食も絶品のごはんを炊いてくれました。アフリカで食べるごはんは、どうやっても日本の米と同じ味にならないものですが、何故だろう、今日のごはんは、噛むと涙がでるほど懐かしい、「白いごはんの味」がいっぱいにしました。

ここカシンディに到着したのが午後4時前でしたから、本当に急いでいるのであれば、そのままウガンダへ抜け、おばさんたちとお別れしてもよかったのです。でも、もっともっとずっと一緒にいたいおばさんたちと、離れる決心ができず、今日はカシンディに泊まります。

■コンゴ民主(ザイール)の旅を終えて
「ザイール」っていう国。今みても、遠くて遠い、アフリカの内陸の秘境、日本の日常生活では、関わりを感じないような、そんなイメージがあります。

初めての出会いはいつだったかな。印象に残っているのは、中学校のとき。「アフリカで海に面する国を挙げよ」というテストの問題で「ザイール」と書き、減点されたこと。「西部は河口だけだけど海に面しているんだ!!」と先生に歯向かわんばかりに異議申し立てに出たのが、最初のザイールの印象でした(苦笑)。社会科の先生の気持ちも分かるけれどさ、子供心には、そういう出来事も、大きな人生の記憶となるものです。

その後その国は、内戦が続き、今でもやまず、旅行者が訪れない国となりました。それなのに私たちはこの旅でこの国を目指したかった。何十km歩いてもいいと覚悟はもっていて、ともあれコンゴザイール北東部に行きたかったのです。

  和人が一番好きだという国に、2人で行けた。 コレ、ホント、ウレシイヨネ。

もしも、再びこの国に来ることがあれば? 今度は何ヶ月もかけてこの国を旅して、緑の魔境、人の魅力、水の声や森の声にもっともっと同化したいと、心から夢見ています。

森のピグミーにももっと違う場所で会いたいし、楽しい数日を共に過ごしたベニBeniの家族みんなにもまた会いたい。

・・・今、この国の旅が終わるときなのに、余計に夢を見てしまう、

      コンゴザイールの旅は、それほど、素晴らしい旅要素がいっぱい。素敵な国でした!
本日の旅
行動 :ベニ家庭滞在、ベニからカシンディに移動、カシンディ観光
朝食 :パン、マヨネーズ、ガレット、ミルクチャイ(ミルクティー)/ベルナデットおばさんの家
昼食 :バナナ、パッションフルーツ/路上
夕食 :ワリ(白いごはん)、ポルク(豚の角煮風)、サマキ(白身の大きな魚の玉ねぎトマトにんにく油煮)/税関職員宿舎
宿泊 :オテルルワンゾHotel Lwanzo

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旅情報
1コンゴフラン=0.2円
1USドル=111円

*ベニからカシンディの移動
乗り合いタクシーで所要約2時間半。1人7USドル。途中ビルンガ国立公園を通るが、動物は見られなかった。