2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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シリア>2009年03月28日(Sat)
パルミラ→ダマスカス
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■古都ダマスカス
朝起きて、「あ、晴れてるかも!」と思ったのに、身支度をして宿を出たらすっかり白ばんだ、黄砂いっぱいの空気となっていました。青空のパルミラPalmyraの写真を撮るのは、諦めました。

バスに乗ってダマスカスへ移動します。ところで、ダマスカスからパルミラへはバスターミナル内オフィスでチケットを買うので、値引きのお願いも聞いてもらえたのですが、パルミラにはバスターミナルがなく食堂や小オフィスでチケットを買います。だから、値引きしてもらえず、来るときよりも値段は高くなってしまいます。

ダマスカスへは3時間弱の道のりです。砂漠の中を、延々とバスは走っていきました。

そうそう、今日も思うのですが、どうも私の時間感覚と、周辺の時間感覚が、ずれているような気がして、不思議でなりません・・・。バスの中、レストランの中にある時計は私の時計と同じ時刻を指しているのに・・・??? なんでお昼時が来るのが1時間早いんだ? なんでバス運行が時計どおりじゃないの?
意味不明ダー(>_<)

さて、意味不明な気分のままダマスカスで宿探し。今ドキのダマスカスは宿代が高いですね。日本人旅行者の男性に会ったのですが、ドミトリー(相部屋のベッドを1つ借りるだけ)で1人500ポンド(1000円以上)するんですって。たかっ。私たちは、安宿街を歩いて1室ツインベッド500ポンドのところにかろうじて出会えました。宿探しだけで時間かかっちゃった。

ダマスカスは、世界遺産名「古都ダマスカス」。
4000年もの歴史のある街。かつてのウマイヤ朝の都、今はシリアの首都です。もちろん、お目当ては旧市街を歩くこと。「アバヤ(アラブの女性が着る黒づくめの装束)を着たらウマイヤドモスクに地元の人と一緒に入れるよ」(つまり入場料が要らないということ)という和人のアドバイスから、あづさは久しぶりの黒づくめ、「黒オバQ」になっての街闊歩でーす(^^*

写真は、古都ダマスカスの象徴、ウマイヤドモスク。
柱の1本1本、彫られている模様が違うので、歩いていて目が離せません。モスク内部も荘厳です。

ウマイヤドモスク

古いスーク(市場)は、高い屋根が印象的で、いろいろなお店がひしめきあっているのに解放感があります。スパイス類の香りがかすかに鼻腔をくすぐり、人々のざわめきと喧騒がほどよいBGM、・・・実は、ヨルダンに行ってしまうと、これだけ情緒あるスークには出会えないと思う。そしてイスラエルも然り、です。純粋なアラブ社会のスークに身を任せるように歩くのは、ひょっとしたらこれが最後なのではないかと、再びのヨーロッパの旅が目前になっているだけに、現代を感じない昔ながらのスークを出るときは、ちょっと後ろ髪をひかれる気持ちでした。

また、そんなところを、きちんと地元のムスリム(イスラム教徒)と同じ格好で歩けて良かったと思います。

屋根つきスークだけでなく、屋根のない、住居がひしめきあうように並ぶ地区も歩きました。聖書に出てくるという「まっすぐの道」というところも歩いてみました。いろいろな家に、いろいろな手の形をしたドアノックがあり、それはファティマ(イスラムの預言者ムハンマドの娘で、イスラム教徒の理想の女性とされる人)の手なのだそうです。


さて、そんなわけで、「2泊3日×2=4泊6日」のシリアの旅は、楽しかったです。もっと見たかった気持ちもあるけれど、シリアに長居して他を見れないより、シリアを駆け抜けてもっと他の国を見に行くのだと思うと、今回取得したダブルトランジットビザは、シリアの旅に最適でした。トランジットビザを取ることを提案してくれた和人に、感謝です。そしてもともと取りにくいシリアビザを出してくれるだけでなく、2回分も一度に発給してくれたテヘランTehran(イランの首都)の領事さんも、ありがとう!!


最後に。
今日になってやっと、昨日今日の「時間感覚の狂い」が解明しました。シリアは昨日からサマータイムを導入し、時刻が「プラス1」になったんだそうです(朝6時を、朝7時となるように時間調整した、ということ)。レストランやバス車内は時計を直していなくて、私の時計も直さないままだから気づかなかった。でも時計を直した人との会話やバス運行スケジュールは何だかおかしく感じた、というわけです。

3月に、こんなに緯度の低い国でのサマータイムは意外だったし、まさか中4日レバノンへ行っていた間に時間がずれるとは思ってもいなかったのよ(^^ゞ

ともあれすっきり解決☆ の状態になったので、明日は気持ちよくヨルダンへ移動します。
本日の旅
行動 :パルミラからダマスカスへ移動、ダマスカス観光
朝食 :コーヒー/宿
昼食 :ファルーチ(ぐるぐる炙りチキンをホブスにはさみ、ムハッラ(きゅうりかぶ青唐辛子の塩酢漬け)やトゥム(にんにくマヨネーズ)でいただく/ダマスカスの食堂
夕食 :ホムス(ヒヨコマメとタヒーニ(ごまペースト)ににんにくやレモンを加えたピューレ)、ムタバル(焼きなすの皮をはいだものとタヒーニレモンのペースト)、きゅうり、にんじん、ホブス、レモンティー、ルイボスティー/宿
宿泊 :ホテルタジュHOTEL TAAG

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旅情報
1ポンド=2.11円

*ウマイヤドモスクに入る
ツーリストはウマイヤドモスクの北から入場する。入場料1人50ポンド。ただしモスクの西側にはムスリム(イスラム教徒)用のゲートがあり、地元の人はそこから入場している。なので、ムスリムと同じ格好をしていれば、無料でウマイヤドモスクに入ることができる。無料というのは現実的には嬉しいが、それよりも、ムスリムの人と同じ角度からモスクを実感できることが良かった。