2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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シントユースタティウス>2009年10月23日(Fri)
コールベイ→オラニェシュタット→フォートドウイント→オラニェシュタット郊外
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■シントユースタティウス訪問
これまた「それどこ」って言われそうな、シントユースタティウス。来年解体することが決まっている蘭領アンティルの一構成要素です。「シン・ユステイシャス」という発音で呼ばれたりしますが、愛称(英語名)は「ステイシャ」です。

シントマールテンから飛行機で30分ほどで、この、小さい小さい島に到着しました。今日から2泊、この島で私たちを迎えてくれるデイブ兄さんが、空港に笑顔で迎えに来てくれていました。

ここは火山島です。カリブ海全体で言うと、この辺りより南の島々(言い換えれば私たちの今後の旅路となっている島々)はたいていが火山島ですから、ここから先、美しい海は少なくなるでしょう。

車に乗ってまず見に行ったのは、首都オラニェシュタットOranjestadの海岸沿い。昔の城壁や、建築物が遺跡となって見られます。「オールドジンホテルold gin hotel」という古いホテルのシックな内装は、まるでミュージアムのように公開されていました。素敵でした。

シントユースタティウス

デイブ兄さんが仕事に戻る間、私たちはオラニェシュタットの町歩きをしました。首都とはいえ、本当ーーーにのどかで、素朴で、古いものが残されていて、新しいものがない。ミュージアムやフォート、町並みなどを見て歩きました。ちなみに、この辺りにある島々の中ではかつて最も栄えていたので、見るものはいっぱいありますよ。

その後、デイブ兄さんと合流してドライブして、家に向かいました。

なんとも嬉しいことに、日本から来た珍しい訪問客(私たちのこと)をデイブの周囲の人も歓迎してくれるようで、デイブは友人(フランス人とアルゼンチン人)や職場上司を家に呼んでホームパーティーを開いてくれました。

カリブ海料理の代表的な1つといえば、バーベキューがあります。彼はここで、美味しいバーベキューに、「その土地のインドネシア料理」を披露してくれました。何故インドネシアが「その土地の食」かっていうと、かつてインドネシアの宗主国(植民地に対する言葉、植民支配する側の国のこと)はオランダでしたから、オランダは、ここシントユースタティウスを含め、自国関連領土にインドネシアの調味料と料理を普及させたのです。

デイブはとても若い男性一人暮らしなのに、カナダ在住時にシェフとして勤務していたほどの料理上手! この国のこともよく知っているし、彼の作る料理は贔屓目なく美味しいし、シントユースタティウス滞在が彼のおかげで普通の何倍も有意義な時間となりそうです。


さて、最後に備忘録。この日記にも度々書いていますが、現在蘭領アンティルの構成要素は5島あり、
1)キュラソー
2)ボネール
3)シントマールテン
4)シントユースタティウス
5)サバ
となっています。

以前行われた住民投票では、シントユースタティウス以外の4島は解体希望、シントユースタティウスだけがアンティル解体反対という結果になりました。在住者のデイブに聞いてみると、「今のままの方がいろいろと縛りがなくていいなぁ、アンティルが解体すると島の法律とかが変わって、いろいろなことが不便になるんだよね」と話していましたっけ。解体後ここは、オランダ海外県としての地位(フランスで言えばレユニオンのような)が与えられることになっていますが、何にしても、世界史を動かすのには政治的利権も絡んできて、そういう絡みがあると、表向きの報道はネットなどで見られるにしても、部外者には分からないことだらけ。蘭領アンティル解体の動きは興味あることなので、こうしてそこに住む人に意見を聞ける、そんな体験ができることが、嬉しいなと思います。
本日の旅
行動 :シントマールテンからシントユースタティウスへ移動
朝食 :フレンチカフェ、シリアル、レーズン、アーモンド、オートミルク、パイナップルジュース/レネジョンおじさんとジェネヴィエブおばさんの家
昼食 :ビール、fruit punch(フルーツパンチ、フルーツミックスジュース)、Grilled sandwiches(ハムチーズ入りグリルサンドイッチ、ツナと融けチーズのグリルサンドイッチ)/オラニェシュタットのレストラン
夕食 :ビタミンウォーター、ポテトリッツ、あげせん、赤ワイン、ロゼワイン、白ワイン、バミゴレン(平パスタで作るインドネシア風焼き麺)、BBQ(チキンポークとうもろこしのバーベキュー)、きゅうりトマトレタスのサラダ、キャベツアナトー蒸し/デイブ兄さんの家
宿泊 :デイブ兄さんの家
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旅情報
1アンティルギルダー=52円

*シントマールテンからシントユースタティウスへの移動
船と飛行機が出ている。どっちを使ってもシントマールテンを拠点に日帰りをすることもできるが、シントマールテンからは他の島よりも離れているので船だと時間がかかる。私たちは「ウィンエアーWinair」のサイトから往復チケットをオンライン予約した。