2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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アンギラ>2009年10月22日(Thu)
コールベイ→マリゴ→ブローイングポイント→ミーズベイ→バレー→ショールベイイースト→ブローイングポイント→マリゴ→コールベイ
:: 旅896日め : 世界旅153ヶ国め : 和人230ヶ国め : あづさ169ヶ国め ::
※この日はシントマールテン、サンマルタン、アンギラとまたがりますがカテゴリーは便宜上アンギラとしました

■アンギラ国へ
世界は広い。自ら好んで他国の下に入る国は珍しい。

例えば「フランス領なんていやだー、独立してやるぅ~」という発想(西アフリカ諸国など)や「イギリス領なんていやだー、独立してやるぅ~」という発想(カリブ海にもこういう国あります)はよくあること。19~20世紀の世界史は、独立運動と紛争の歴史でもありますよね。

かつてセントクリストファー&ネイビス(通称セントキッツ&ネイビス)と同じ国だったアンギラ島は、「セントキッツと一緒なんて絶対イヤよっ!」とアンギラ共和国として独立しつつ、その動きを軍事力で押さえにやってきた英国軍にはウェルカムでお出迎え、「あたしをイギリス領にして♪」とあっさり傘入しました(※正確に言うと、英領への再編入ということになります)。

自ら好んで他国の下に入る国は珍しい。
現在では政府があり国コードが割り当てられ、国として機能しています。今日はそんな、ユニークな歴史をもつアンギラ国を訪問します。

今いる島のフレンチサイド(サンマルタン)の首都マリゴMarigotより船に乗ると、あっという間にアンギラに到着します。空港の目の前は、数台のタクシーと、1、2軒のローカルフード屋のみ。だだっぴろい草原に1本の道が伸びている、いやはやなんとものどかな島というのが第一印象です。

ヒッチハイクで西の端にあるビーチへ行きました。

道路から海に出ると・・・あまりの海のきれいさに、感動を通り越して、快哉を叫びたい気持ちになった!

アンギラ

すごーい! 水色がきれいすぎるー! 「カリブ海行ってきました」って絵葉書出したい気分♪

ここはミーズベイMeads Bayというところです。欧米人別荘が数軒並んでいますが、浜はきれいだし、海の色は写真の如くだし、誰も泳いでいない。最高じゃないですか!!

膝が痛いあづさ(今日もへっこへっこと歩いていますがペンギン歩きより遅いです、苦笑)はヤシの木の下でお留守番、写真撮影係をし、和人はシュノーケルセットを装着して海に潜っていきました。報告をのちに受けると、潜ってもサンゴなどは乏しく、ここは「眺めるのが良い海」とのことです。あづさの滞在の仕方で結果オーライ♪

ヒッチハイクで、島を東に移動していきましょう。首都バレーValleyまでのヒッチハイクに応じてくれたおばさんに「どこ行きたいの」と言われ、「アンギラのローカルフードが食べられるレストラン」と言ったら、満足できるお店に連れていってもらえました♪ あづさは食後、厨房を訪問して、美味しいカリブ海料理の作り方を、今日も教わっています。英領の国なので、ここは英語圏。スペイン語やフランス語よりも、英語のほうがやっぱり事細かな単語が分かるから、こういう国でいろいろと教わっておきたいなと思います。

次にヒッチハイクして向かったのが、東の端に近いところにあるショールベイイーストShoal Bay Eastです。ここはガイドブックなどでもイチオシとして紹介される海です。写真を撮ったり、泳いだりしましたが、あづさの個人的な意見としては、先ほどのミーズベイのほうが格段に美しい海が広がっていたと確信しています。

バスが走っていない国ですから、動くためには、とにかくヒッチハイク、ヒッチハイク! 逆にヒッチ文化が出来上がっているようで、ヒッチハイクが容易な国だと思いました。そうして私たちは港へ戻り、船でサンマルタンに戻り、おじさんおばさんの待つ家へと戻ったのでした。


アンギラを訪問して。
まだまだ田舎な国ですが、ピカイチな海を観光資源に、欧米人別荘やリゾートホテルもちらほら見られるところ。人も優しくて、ほっと旅できるところでした。ごはんも美味しい。

今泊まっている家のおじさんおばさんによると、20年前、サンマルタンから海越しに見るアンギラの夜明かりは2つ3つしか見えなかったのが、今では夜の明かりが海岸沿いにずらーっと連なって見えるようになったそうです。それだけ発展著しい国と言えるのでしょう。

おそらくリゾート国家としての道を今後歩んで行くこの国には、まだまだ海や浜のきれいさ、人の良さが失われないうちに、訪問できて良かったなと思います。
本日の旅
行動 :シントマールテンよりサンマルタン経由でアンギラ日帰り訪問
朝食 :フレンチカフェ、シリアル、レーズン、アーモンド、オートミルク、パイナップルジュース/レネジョンおじさんとジェネヴィエブおばさんの家
昼食 :Stew pork(ステューポーク、カラメル豚肉野菜オールスパイスミックス塩油こしょうで煮詰めた柔らか豚肉)、Jerked chicken(ジャークチキン、ジャークスパイスで漬け込んだ鶏肉と野菜のオーブン焼き)、Rice & Peas(赤豆炊き込みご飯)、Mashed potatoes(マッシュポテト)、レタスとビーツのサラダ、キャベツにんじんスチームコールスロー/バレーのレストラン
夕食 :カレーピラフ、目玉焼き、ワカモレサラダ/レネジョンおじさんとジェネヴィエブおばさんの家
宿泊 :レネジョンおじさんとジェネヴィエブおばさんの家
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旅情報
1アンティルギルダー=52円
1USドル=98.9円

*アンギラの通貨
公式通貨は東カリブ海ドル(EC$)なのですが、米ドル払いがどこでも通用する国です。

*美味しい「その土地の食」
入国時イミグレーション係官に「アンギラごはんのレストラン」を教えてもらいました(笑)。1人は、サイスヒル地区にある「Tastys restautant」がベストと教えてくれ、別の人はショールベイイースト地区の「Ees Oven South Hill」がベストと教えてくれました。