2人の世界旅 日々の記録

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サンマルタン>2009年10月21日(Wed)
トレリスベイ→コールベイ→グランキャス→コールベイ
:: 旅895日め : 世界旅152ヶ国め : 和人229ヶ国め : あづさ168ヶ国め ::
※この日は英領バージン、シントマールテン、サンマルタンとまたがりますがカテゴリーは便宜上サンマルタンとしました

■シントマールテンとサンマルタン
小さな小さな島なのに、それが2つの国に分断されたところは幾つかあります。知られるところだとギリシャとトルコの間にある「キプロス」は、私たちも訪問した分断国家です。

今日訪れるこの島も、カリブ海に浮かぶ分断国家。でもそれがあまりに興味深い点は、カリブ海にあるのに、フランスとオランダに分断されている点にあるでしょう。持ち主どっちも遠い(^^ゞ

島の南側は、オランダ領アンティルの一構成要素であるシントマールテン。島の北側が、フランス領サンマルタン。更に興味深い点は、人が住む分断島としては世界最小であること、そして両国が島の取り合いをしているのではなく、仲良く半分こしている点にあると思います(半分こよりは、じゃーっかん、フランスのほうが領土が広いのですが、まあ半々と言ってよい程度だと思います)。昔ここにいたスペイン軍を追い出すために、オランダ軍はフランス軍の力を借りたということで、現在も両者仲良く共存共栄しています。

シントマールテンは「キュラソーらと一緒にいたくないねん」と2010年蘭領シントマールテンとなることが決まっています。またサンマルタンは「グアドループなんかと一緒にいたくないねん」と2007年に独立し、現在フランス海外準県。そんな、「○○と一緒にいたくないねん」同士が仲良く一緒にいるなんて、可愛い国でしょ。

「Sint Maarten」と「Saint Martin」とは紛らわしい名前に見えますが、英語読みでセントマーチンと呼ぶ島の、それぞれオランダ語表記とフランス語表記です。

さてさて! ド田舎だった英領バージンから、フライトでシントマールテンへ。上空から見る夜景がキラキラしていて、久々の光景に感激しました。「!ド田舎脱出だー!!」と、英領バージンの  ド田舎さに疲れまくった  おっと、自然豊かな国土に癒されていたあづさは、機内から見る夜景にめちゃくちゃテンションあがっていましたよ(笑)

しかも感動は続きます。

今日からショートホームステイで泊めてくれることになっているジェネヴィエブおばさんは、私たちのフライトが1時間遅延しても、空港で到着を待っていてくれました。そうして案内してくれた自宅が・・・




自宅が・・・




自宅が・・・ キャー! 大 ・ 豪 ・ 邸 !

ラグーンの夜景もその向こうのカリブ海も島の緑も見渡せる敷地(でも交通至便)に、海も緑も見渡せるプールつき。

シントマールテン

なんでも、かつて英領バージン(例のド田舎)を旅していたとき、もともと海しか見るものがない国で、いざヨットの上でも何もやることがなくて(笑)、海の上でご主人のレネジョンおじさんと設計に勤しんでいたのだそうです。

私たちはその家のゲストルームに泊まることになりました。

今日その後やったことは、おじさんおばさんと4人で、晩ごはんを食べに行ったこと。

おじさんおばさんちはシントマールテン(ダッチサイド、オランダ領側)にありますが、ごはんを食べに行ったのはサンマルタン(フレンチサイド、仏領側)のグランキャスGrand Casです。この国境を越えるには、検問もパスポートチェックもありません。これもこの島の見所というか体験しどころの1つと思います。

■これからの予定
これからの予定ですが、今いる島(シントマールテン及びサンマルタン)を拠点に、周辺に分散している国へと訪問します。
1)アンギラ(セントキッツとは一緒にいたくないねんと分離した英領国家)
2)サバ(現在蘭領アンティルだが来年の解体が決定している)
3)シントユースタティウス(サバ同様)
4)サンバルテルミー(グアドループとは一緒にいたくないねんと分離した仏領国家)

「どこそれ」(@@)って感じ? 確かに日本人には馴染み薄いよね。

多くは日帰りで訪問する予定です。だから、これらを旅する間も、ホームベースはずっとこのおじさんおばさんち。戻ってくるところが幸せになれる家庭で、シントマールテンとその周辺を旅する時間が、楽しみです!
本日の旅
行動 :トレリスベイからコールベイへ移動、英領バージン出国、シントマールテン入国、サンマルタン日帰り訪問
朝食 :ナッツドライフルーツ入りシリアルバー、海苔のお吸い物、パン、マスタードサーディン/サイバーカフェレストランの前
昼食 :Roti(ロティ、牛肉じゃがいもカレー煮を小麦粉の皮で包んだもの)/トレリスベイの商店の前
夕食 :Ribs(リブス、スペアリブ炭火焼き)、Shrimps kebab(シュリンプケバブ、エビと野菜の串焼き)、Rice & Peas(ライスアンドピーズ、豆たきこみごはん)、Johnny cake(ジョニーケイク、とうもろこし粉を使ったさくさくした甘くないドーナツのような揚げパン)、Salt fish cake(塩漬けタラを塩抜きして作る魚肉入り丸揚げパン)、ビール、レモンティー、ピーチティー/マリゴのレストラン
宿泊 :レネジョンおじさんとジェネヴィエブおばさんの家
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旅情報
1USドル=98.9円
1アンティルギルダー=52円

*サンマルタンの通貨。
島のフランス領側では、料金表示がUS$建て及びユーロ建ての2本建てになっていることがあるが、それらが等価、つまり、「1US$=1ユーロ」で取り扱われる店も多い(びっくりだ!!)。この旅の時点で、1ユーロ=1.5US$、つまり絶対にドル払いが得。