2人の世界旅 日々の記録

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ジンバブエ>2008年09月13日(Sat)
★ブラワヨ→カミ遺跡→ブラワヨ
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■ジンバブエとお金のこと
ブラワヨBulawayoは朝から曇り、そして寒い。
今日は世界遺産のカミKhami遺跡へ日帰りで訪れる予定です。でも昨日入国したてで、手持ちの現金が少ししかないので、まずやることは、両替です。

昨日国境で、銀行レートを確認しました。1南アフリカランドが約8ジンドル(ジンバブエドル)、そして商店で両替してもらったとき、1ランドが55ジンドルになりました。この7倍もの開きは何? 答えは、後者が「闇両替レート」なのです。このような国で、真面目に銀行で両替なんて、とてもできないことですね。でも今日は土曜日で、昨日だったら道端に三三五五屯(たむろ)していた闇両替商達は、まったく見かけることができません。

昨日見た宿の料金表の実例をお話ししましょう。壁に料金表が貼ってありました。
「5040ジンドル、10USドル、77ボツワナプラ、5英国ポンド、90ランド、11ユーロ」
ここから好きな通貨で支払いができるというものです。

でもその下にあった先週の料金表は、
「2545ジンドル、10USドル、77ボツワナプラ、5英国ポンド、90ランド、11ユーロ」

1箇所違ってるでしょ? 外貨の価値は変わらないのに、ジンドルだけが1週間で2倍の料金になっている・・・正しく言うと、ジンドルだけが1週間で半分の価値に下落していることが、この料金表から示唆されるのです。

・・・聞きなれない通貨単位ばかりになってしまったら、分かりにくくて申し訳なかったです。でも、ハイパーインフレーション国家の姿、私たちが実体験したジンバブエが、少し伝わったでしょうか。

問題の両替ですが、ネットカフェの主人に相談しているとき、居合わせた客が知人の闇両替商を電話で呼んでくれ、なんとか現金を得ることができました。闇両替は違法なので、ついたての中でこそこそとお札を数えました。その中にデノミ前の旧紙幣(1000000000000ジンドル札)が混ざっていたときは、あまりの0の多さにギョッとしました。

■世界遺産カミ遺跡へ
あらら、お金騒動ですっかり遅くなってしまいました。もう2時です。ネットカフェでカミ遺跡への行き方を聞き、乗り合いバスで途中まで行き、残りの道をヒッチハイクすることにしました。2人で手をあげて止まってくれたのは、南アフリカ在住のオイエン氏でした。オイエンはカミ遺跡の数km手前の分岐を南アフリカ方面に進んでしまうので、最初は、途中までならOKということでヒッチに応じてくれました。

でも、車中で3人でおしゃべりしているうちに、「カミ遺跡まで送ってあげるよ」と言ってくれ、更に、カミ遺跡までの道に、1台の対向車にも出会えなかったことから、「帰りも大変だろうから遺跡の前で観光が終わるのを待っててあげるよ」とまで言ってくれたのです。すごい! すごく嬉しい!

ここでは受付おねーさんがガイドになって、遺跡内を歩くことになりました。ドライバーのオイエンもちゃっかり(しかも付き添いとい立場から入場料を払わずに、笑)一緒にいて、私たち以上におねーさんの説明に熱心になりながら観光していて、なんだか面白かったな(*^.^*) 車の中で待ってもらっているのでは心苦しいですから、オイエンと一緒にこの遺跡を楽しめて、本当、良かった。

「カミ遺跡」は、正確には「カミ遺跡群」。15世紀にかつてのトルワ王国の首都となり、17世紀まで首都として機能していたと推測されています。後日訪れる「グレートジンバブエ遺跡」は15世紀後半に滅んだと考えられているので、それよりも遅れて台頭したことになります。

花崗岩を芸術的に積み重ねた遺跡は、目を見張るものがあります。・・・といっても、今見ている遺跡はボランティアの手で修復されたものなので、発見当時の姿はパネル写真でしか見ることができません。それでも、色鮮やかな赤い石、空間を上手に作ってまるでレース模様のように空隙を取り入れたレンガの積み上げ方などが印象的でした。

カミ遺跡

お天気も良く、一層美しかった世界遺産カミ遺跡。行って良かったと思えるところでした!

■食べるものがない
昨日、食べるものに出会えなかった私たちのことを書きました。

厳密に言うと、食べるものはまったく見つけられないわけではありません。カビが生えてるトマトや芽が出てしぼんだじゃがいもならスーパーで買えますし、うまいステーキ肉の値段を出せばイワシ缶1つくらいなら買えます。昨日のパン屋でも、小さめの食パン一斤に“レストランで夕食1人分食べられる値段”がつけられているわけです。

ボツワナからジンバブエへの移動として使った国際バスの運転手は、その事情を知っているのだと思います。ブラワヨに着く前に、おばちゃんたちが切り盛りする屋外食堂に立ち寄っていました。でもそういった安食堂は、市街地では見かけられません。

今日はというと、朝食には、昨日夕食を分けてくれたジンバブエ人の1人がくれたトマトだけ。2人で分けて食べると当然お腹はすきますから、街に出て、高いビスケットを買って(それでも他のものを買うより安い)、朝食の続きとしました。それでもお腹は満たされず、次はいつ食べるものに出会えるのだろうと不安が頭の中で途切れません。カミ遺跡に行く前には、手が出せる値段(それでも高い)のテイクアウトショップを見つけ、乗り合いバスの中であわてて口に放り込みました。人間、食べることに飢えてしまうと、気持ちの中で、“味わう”という余裕は持てないのです。 -自分がこんな気持ちをもつなんて、考えられない- だめですね、本当みじめですね。

カミ遺跡から帰ってきて宿に戻る途中、野菜を売っているところに出会えました。高いですが。野菜だけでも買っておけばよかったのかもしれませんが、空腹時には、野菜を食べたいと思えないものです。米なりミルミル(ジンバブエの主食“サザ”のもとになるとうもろこしの粉)なり、主食になるものを求めてしまうのです。

結局、そういった食べ物に出会えなかった・・・、みじめな気持ちでとぼとぼと宿に戻りました。宿の前でポップコーン(これまたひとにぎりでも高い!)を売っているおじさんがいました。今日の晩ごはんは、お腹が満たされない、少しだけのポップコーン。

結果的には昨日同様、主食のサザを分けてくれる親切なジンバブエ人の好意で、おすそわけをいただけ、何とか空腹は抑えられましたのですが・・・。



でももう、「今日は何食べるの?」と聞かれて「食べるものがないの」と答えるなんて、嫌だ。

国は滅茶苦茶でも人は優しい。でも、みんな、経済が壊れたこの国でお金に苦労して生きている。お金に苦労して食べるものを手に入れている。


こんな国、本当に嫌だ。
本日の旅
行動 :カミ遺跡訪問
朝食 :トマトサラダ/宿、パン、ビスケット/パン屋
昼食 :サザ(とうもろこし粉を炊いたもの)、ビーフシチュー、チキンカレー/ミニバス車内
夕食 :サザ(とうもろこし粉を炊いたもの)、インピータ(大根風味の葉野菜)玉ねぎトマトキャベツの油塩ソテー、ポップコーン、ミルクティー/宿
宿泊 :シティオブブラワヨキャラバンパークCity of Blawayo Caravan Park

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旅情報
1ジンバブエドル=0.26
1南アフリカランド=14円
1USドル=111円
1ボツワナプラ=16.3円
1英国ポンド=222円
1ユーロ=168円

*カミ遺跡への行き方
ブラワヨ市内では、「テルミナスエゴジニTerminus Egodini」に行く。カテドラルの近くにあるが、ちょっと分かりにくいかもしれないので人に尋ねて行こう(各種方面へのミニバスが出ているので、たいていの人なら知っていると思う)。そこから「ンクルマネトゥエルブNkulumane12」行きのミニバスにのり、「ンクルマネコンプレックスNkulumane Complex」で途中下車。ここから私たちは「カミルーインKhami Ruin」(カミ遺跡)までヒッチハイクした。
カミ遺跡へ直接行くトランスポートはない。ミニバスが走る道からも少なくとも5kmは離れており、往復を歩くのは困難だと思われる。
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