:: 旅494日め : 世界旅76ヶ国め : 和人215ヶ国め : あづさ97ヶ国め ::
■グレートジンバブエ遺跡観光
朝まで、とても冷え込んでいました。朝起きたらとてもよい天気だから、放射冷却現象が起こっていたのでしょう。
グレートジンバブエ遺跡は、ショナ族の建造国家の史跡です。13世紀ごろより、石壁をもつ建造物が作られたと推定されています。近くで金が採れることから、イスラム商人によるインド洋との交易ルートの中継地でもあり、14世紀に最盛期を迎えたと推定されています。
特に見所とされているのが、外周250mにも及ぶ「グレートエンクロージャー」(大囲壁)と内部にそびえる高さ9mの塔です。
うん! やっぱり大きい! グレートエンクロージャーは成人式参加者の住まいおよび成人式の儀式の場と考えられていて、確かに周辺の遺構から祭祀的な要素や雰囲気を感じることができました。
次に、グレートエンクロージャーから北に向かい、「谷の遺跡」に行きました。こちらは王の妻や子の住居跡です。小さなエンクロージャーがいっぱいあり、多数の家族が住んでいたのでしょうね。当時はわらぶきの家でしょうから、かつての家自体は残っていませんでした。
ここはその名が表すように、グレートな遺跡でした。ブラックアフリカで、これだけの規模の石組み建造物を見る機会はあまりありません。南米ペルーのマチュピチュ遺跡ってあるでしょ? あんなにいっぱいの石組み建造物群があっても、湾曲したものはたった1点だけなんですよ。でもこのグレートジンバブエ遺跡では湾曲した石組み建造物群がいっぱい見ることができるのです。
当時のショナ族の偉大なちからに、改めて敬意の念を持ちました。
■首都ハラレへ
さてさて、午前中はお天気の良さもあいまって、すっかり遺跡観光を楽しんでしまいました。今日はそろそろ移動を始めなければなりません。遺跡を出たのが14時ごろ、ヒッチハイクで近郊のマシンゴMasvingoへ。マシンゴで車を降りたら、「ハラレHarare~、ハラレ~」と呼び込むバスが偶然私たちの前を通ったので、すぐに乗り込んでしまいました。
さて、ここ数日間、食事の量が圧倒的に少なく、すっかりお腹が減っています。やたら高額なピーナッツは手に入ったものの、ひとにぎりではお腹はぜんぜん満たされませんよね。だから、バスがガソリンスタンドで止まっている間に、テイクアウトのお店に入りました。メニュー表には20~30種類の食べ物が並んでいて一瞬喜んだのですが、聞いてみると今売っているものは、チップス(フライドポテト)だけなんですって。本当に、食べるものが手に入りにくいのですね、今のジンバブエ。
で、料金はというと、日本のマクドナルドのポテトSサイズくらい(MじゃなくてSですよ!)に3000ジンドル・・・どっかーん(>_<) ポテトのSに800円近いお金、出せません(>_<) お腹がいっぱいになるのに何千円かかってしまうのよっ(>_<)
あづさが購入をためらっていると、それでも不思議なことに、数人のお客さんが、普通の顔して3000ジンドル払ってチップスを買っていくんですよね・・・。このとき、銀行公定レートだと1USドル=60ジンドルで、闇両替レートだと1USドル=400~450ジンドルくらいですから、闇レートでも、明らかに7USドル近くはしてしまうのです。小さなポテト1つに。
それを平気で買っていく彼らは、この国の裕福層なのでしょうか? 裕福層だってポテトに7ドル出すならほかのものにお金出せると思うのですが・・・
まだ、この国の経済のヒミツに気づいていないあづさの、不思議いっぱい体験でした。
バスは夜遅くになってハラレに着きました。治安の心配から、1kmの距離だけにタクシーを使いましたが、タクシー代も高かったなぁ・・・。
本日の旅
行動 :グレートジンバブエ遺跡観光、グレートジンバブエ遺跡からハラレへ移動
朝食 :サザ(とうもろこし粉を炊いたもの)、ミネストローネ風スープ、スンニョン(おこげ茶)/宿
昼食 :オレンジ、ピーナッツ/バス車内
夕食 :サザ、ビーフシチュー/トイレ休憩の町の食堂
宿泊 :パームロックヴィラPalm Rock Villa
旅情報
1南アフリカランド=14円
1USドル=111円
1ジンバブエドル=0.26円
*マシンゴからハラレの移動
マシンゴ町中心で、「ハラレ行きバスに乗りたい」と訪ねたらガソリンスタンドの前を教えてもらった。バスはマシンゴ発ではないが、「ハラレ、ハラレ」と呼び込んでいたので、空き席に座ることができた。1人4000ジンバブエドル、所要約5時間。なお、バス終点まで行ってしまうと市内中心部から離れてしまう。バススタッフに、市内に行きたい旨を伝えて、市内中心部行きミニバスが拾えるハラレ近郊で降ろしてもらおう。