2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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セイシェル>2008年10月10日(Fri)
★ビスタドマール→ビクトリア→ポーラネイ→ビクトリア→ビスタドマール
:: 旅519日め : 世界旅79ヶ国め : 和人215ヶ国め : あづさ100ヶ国め ::

■セイシェル観光初日です
ハネムーナー憧れのセイシェルにやってきました。私たちは主島マヘ島に滞在し、美しい海を中心に観光する予定でいます。

でも、真っ先にやるべきことは次のモーリシャス行きエアチケットのリコンファーム(予約再確認)です。だから今日は、そういった雑務を兼ねて、首都ビクトリアVictoriaへ行き、そのまま街を観光します。

インド洋、そう南国の島らしい、色とりどりの野菜やスパイスが並ぶマーケットが素敵です。セイシェルに伝統的に伝わる料理は「クレオール料理」で、スパイス類はその料理の大事な素材となっています。
(クレオール:その土地と他国の融合。多くは植民地となっていたアフリカの国とその宗主国との融合を指す。)

となれば、今日のお昼ごはんには早速クレオール料理を食べましょうねっ(*^.^*)

マーケットのすぐ近くのテイクアウェイ(お持ち帰り可)のお店で、ココナッツと塩漬け肉を使ったカレーと、スペアリブを買い、歩行者天国のベンチで、お日様の下でのランチタイムを楽しみました。

■ココデメール
さてもう一つのお目当て、世界でセイシェルにしか存在しないと言われている、「ココデメール」(直訳すると“海のココナッツ”)を見に行きましょう♪

向かった先は、ビクトリア市街中心部から南へ徒歩10分ほどのところにあるボタニカルガーデン(植物園)です。さあレッツゴー! と意気込んで入場料を払おうとすると、やれやれ、ひと悶着が始まってしまいました。


受付嬢「入場料は5USドルか5ユーロです」

      600円か900円だと? 何だこの変な料金設定は!(▼▼)!!

あづさ「ルピーで払えませんか? ドルもユーロも今持っていないんで」
受付嬢「だめです」

      見てしまった! 地元民がお金払わずスタスタ入る姿を!(▼▼)!!

あづさ「あの人たちは・・・?」
受付嬢「あの人たちは外国人じゃないからいいんです」

      キター! 大っ嫌いな外国人料金設定!(▼▼)!!

その場にいたおじさん「土産買ってきなよ、入場させてくれるよ」
受付嬢「その香水と絵ハガキ10枚を買ったら入場させてあげるわ」

      なんじゃそりゃ? 高い香水なんて要らんのだー!(▼▼)!!

あづさ「じゃあこのTシャツだけで」(お金あまり持ってないのよウルウル)
受付嬢「絵ハガキ10枚も一緒に買いなさい!」
あづさ「10枚は多すぎるわ、2枚ならなんとか・・・」(ウルウル)

      困ったチャンのフリは意地でも続けてやる(▼▼)!!

受付嬢「・・・まぁそれでいいわ、ここに名前書いて」


・・・と、そんな感じのヘンチクリンなやりとりの末、私たち2人は無事にボタニカルガーデンに入場することができました。

でも最終的には、一応、得したわけです。料金表通りに2人で10USを払って入場して手ぶらで帰るよりも、それよりも安い料金の支払いで、お土産つき入場ができた、と考えれば、今回のひと悶着も、ラッキーラッキー・・・かな?

さてさてお目当てのココデメールは、とってもラブリーなヤシの実。なんたってハート型をしているのよ♪

そうそう、ココデメールの名前の由来を、お話ししておきましょう。昔むかし、中東アラブの国でのことです。このハート型のヤシの実は、潮に乗って、ぽつりぽつりと浜辺に漂着しました。航海士はこの珍しい形をしたヤシの実がどこからやってくるのかと探しましたが、探しても探しても、見つかりません。やがて人々は「このヤシが生える島がないのなら、このヤシは海に生えているに違いない」と言い伝えるようになりました。だから、ココデメール、「海のヤシ」「海のココナッツ」と呼ばれているのだそうです。

これを見ることがセイシェルの旅の1つの目標だったので、満足しました。

ココデメール

ハート型♪ こういうのって、女の子好みでいいですよね♪ ココデメールの木の近くには、セントヘレナの旅で見たゾウガメもいました。のっさのっさと動くカメさんは、いつ見ても可愛いのです。

ちなみにマヘ島から船でプララン島に行けば、ココデメールの群生が見られます(その特殊な植生から世界遺産にも登録されている場所です)。往復で万単位の出費が伴いますが・・・。いずれにしても、セイシェルに来たならば、セイシェルにしかないハート型のラブリーなヤシの実を、是非見てくださいね!

■美しい海へ
その後私たちは、市バスに乗ってセイシェルで一押しの美しいビーチ、ポーラネイPort Launayへ行きました。観光冊子でもおすすめされているし、ホームステイ先の超美人娘アレクサンドラも私たちに勧めてくれたところです。

シュノーケルセットを持たずに来たので、今日は美しいビーチから遠泳をしました。ブイに集まるトロピカルな熱帯魚たちが可愛くて、また、足がつく深さのところでチャプチャプと遊ぶのも楽しくて、セイシェル実質初日から、エメラルド色のきれいな海を楽しむことができました。

明日は潜ってみよう。明日もこの海へ来るつもりです。

ポーラネイを出ていったんビクトリアへ戻り、食材の買出しをしてからルイスおばさんちへ戻りました。12歳まで日本に住んでいて、それから30年以上も日本へ行っていない(今は日本語も忘れてしまっている)おばさんへの御礼として、日本の味を作ってあげたいと思ったのです。醤油はナイロビNairobiで買ってきたのですが、かつおぶしは手に入らなかったので、かつおだしを使わずに日本の味を作らなくっちゃね。

和人が日本人好みの固さにごはんを炊きました。あづさが作ったものは、揚げだしナスの醤油そぼろ煮、厚焼きの卵焼き、キャベツの酢の物。・・・南の島では日本でよく見る野菜も少なくて、これでも品揃えの悪いスーパーで知恵をひねって献立を考えたのです。

とっても嬉しかったことが1つありました。厚焼きの卵焼きを見るなりルイスおばさんが、「タマゴヤキ!」と言ってくれたのです。咄嗟のその発言にキョトンとしている娘と息子に、おばさんは「これはレイヤー(層)になるように作った卵料理で、「オベントウバコ」というランチボックスによく入っているのよ。でももう30年以上も見ていなかったわ。」と説明していました。

聞けば、当時のルイスおばさんの家にいたお手伝いさん(トミコさん)が、お弁当によく持たせてくれたのだそうです。

30年以上前の記憶との再会を喜んでくれたことが、この日のあづさの、大きな喜びでした。

・・・トミコさん、今もお元気ですか?
  トミコさんが神戸で可愛がった外国人少女は、家族を持ち、今も幸せに暮らしていますよ!
本日の旅
行動 :ビクトリア観光、ポーラネイ泳ぎ
朝食 :ガーリックトースト、目玉焼き、カフェオレ/ルイスおばさんち
昼食 :Kari koko Bef Sale(塩漬けビーフとココナッツのカレー)、Spare Rib(スペアリブ)、ごはん、千切りキャベツサラダ/ビクトリアの歩行者天国
夕食 :ごはん、揚げだしナスの醤油そぼろ煮、厚焼きの卵焼き、キャベツの酢の物、ココナツアイス、カフェオレ/ルイスおばさんち
宿泊 :ルイスおばさんち

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旅情報
1USドル=111円
1ルピー=9.8円

*ボタニカルガーデン
セイシェルのマヘ本島で手軽にココデメールを見られる場所。場所はビクトリア中心部から南へ徒歩10分。入場料は5USドルもしくは5ユーロ。ルピーでの支払い不可。しかしお土産物を現地通貨で買えば1人5USドル相当よりも安い出費で入場させてもらえた。手土産もできてラッキーと思うことにしておこう。