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■ユーゴ、セルビア、ベオグラード
ユーゴスラビアの首都、ベオグラードBelgradeに来ました。
・・・って、私いつの人? って発言ですね(^^;;
20世紀終盤は、社会主義国の凋落と消失の歴史でした。
中国の改革開放、旧ソ連の崩壊、東欧諸国の自由主義社会への溶融・・・
解体、モンテネグロ独立、コソボ独立と、その国境線を次々と変え、次第に小さくなっていったこの国は、今はセルビアという国になっています。
高校のとき世界史を選択し(実は高2のときに挫折して、大学受験は地理選択でした)、授業でユーゴスラビアについて語ってくれた先生の話を、ベオグラードにいざ来るとなった今日、よく思い出していましたっけ。
朝着いて、昼間観光して、夜行でコソボ(南の隣国)に行こうかとも考えていたくらいですから、ベオグラード観光はそれほど時間はかかりません。ただ値段を聞きに行った宿のおばちゃんの人柄が良くて、折角だから1泊くらいはしようということになり、無事荷物を置いてのお散歩が始まりました。
古代ローマの時代(AD1世紀)より造られた要塞カレメグダンKalemegdan。サバ川とドナウ川の両河川の合流点であるベオグラードの町を見渡せる広い公園で、地元の人もたくさん散策に来ています。カレメグダンには戦争展示場とばかりに、実際使った戦車や地雷の数々が屋外に展示されています。確かに戦いを繰り広げる歴史を繰り返してきたのはセルビア人ですが、・・・でも街を歩くと違う印象違う感覚違う想いが心に芽生えてきますね。
街は正教教会が目立ちます。セルビア人の街ですから。
レストランのメニューもキリル文字主体です(ビールをПИВАと書くような)。セルビア人の街ですから。
そうそう、宿の優しいおばさんもセルビア人だったなあ。
ベオグラードとは、ここに来るまでの私の胸に深く刻まれていたのは、やっぱり、ユーゴスラビアの首都、でした。でもこうしてこの街を実際に目にして、セルビア人とのふれあいもでき、その記憶は、今日から塗り替えられていくのです。
次はコソボ紛争の地、コソボへ入国します。
ドキドキした緊張の入国を味わうことでしょう。
今日の写真? 実際に使われた戦車に乗ることなかなかない!ってことで、セピアでしめてみました☆
本日の旅
行動 :ボスニア・ヘルツェゴビナ出国、セルビア入国、ベオグラード観光
朝食 :パン、コーヒー/宿
昼食 :cevapcici(チェバプチチ、塩スパイスの利いたひき肉で棒状ハンバーグ)、Goulasch(グラーシュ、汁気のない辛味もない牛煮込み)、ピーヴァ(ビール)、Lepinya(レッピーニャ、小さな円盤状パン)、マッシュポテト、生玉ねぎの付け合わせ)/ベオグラードの名門レストラン
夕食 :パンチェッタ(豚肉燻製生ハム的)とネギのスパゲティー、パプリカプニャサ(ブラウンライスとナッツを赤ピーマンに詰めたもの)、セルビア産ワイン/宿
宿泊 :ダウンタウンホステルDownTownHostel
旅情報
1セルビアディナール=1.4円
*ベオグラードのおすすめレストラン
現地ポケットガイドブック「Belgrade in your pocket」(
http://www.inyourpocket.comから無料ダウンロードもできるらしい)では、「何を見るか」の中の「必須」の項に「Kafana"?"」と書かれている。ベオグラードで最も古い建造物の1つを使った「セルビア料理店」、名前は「?」というその店は一流ながらにお手ごろ価格のレストランで、しっかりとセルビア料理を出してくれた。場所はベオグラードフォート(カレメグダン)のやや南、カテドラルの筋向かい(Kralja Petra通り6番地)。