2人の世界旅 日々の記録

■素晴らしき家族との交流・１
ああ、今日の出来事は、何と感謝の気持ちを表したら良いのでしょう。
小野寺さんとそのご家族との交流は、事前に予想していたものよりも遥かに素晴らしいものでした。

以前よりメールでの交流はありましたが、小野寺さんとお目にかかるのは今日が初めてです。タイの日系企業にお勤めで、もう長年バンコクにお住まいです。私たちの渡タイを機にやっと対面の日がやってきました。

申し訳ないことに、私たちの乗る夜行バスが朝６時着というとんでもなく早い時間であるにもかかわらず、自宅から車を出して迎えに来てくれました。確かに夜行移動は睡眠不足で疲れるけれど、疲れを見せてはいけませんね、頑張らなくちゃ。


バンコクという言葉に、これまでの体験から脳内でつきまとってしまう、交通渋滞、排気ガス、やかましさのイメージ・・・、でもご自宅にはそんな言葉は無縁でした。ちょうど乾季がやってきた頃というタイミングもあり、さらさらと木々が鳴らす葉の擦れる音が気持ち良い、閑静な一軒家のたたずまい。

小野寺さんは勿論タイ語も堪能で、タイの文化もよく知っていらっしゃいますから、タイのことをいろいろ教えてもらえます。タイ人の奥様が本当に素晴らしい人で、その可愛い奥様の「マンツーマンでのタイ家庭料理教室」も、あづさにはこの上なく有り難い体験です！

あづさは、東南アジアに来たら、ベトナム料理かタイ料理を学びたいと思っていました。日本人の抱く「アジアごはん」の中の主要な位置にあるのは、やはりタイ料理（あとはベトナム）です。これまでも、タイ料理の作り方を習いたい、知っておきたい、できれば大好きなグリーンカレーを自分の家でも作りたい！　など、ずっと夢を抱いてきました。

事前に何のお話もしていないのに、奥様（愛称チアップさん）が作り方を教えて下さるのは、まさにグリーンカレーだそうです！　「この材料は入れる順番を変えてはダメ」など、秘訣も惜しみなく教えてくれます。チアップさんが話せるのはタイ語だけなので、いつも小野寺さんが通訳として立ち会ってくれます。そうすると「日本をよく知る人」の知識がタイ人奥様とあづさの間に入ってくるので、通訳に加えて「この野菜は日本でならこういうの使えば良い」や「これは日本語ではこういう意味」等、見事にタイの事象と日本とをリンクして下さるのです。在日タイ人にも、タイ在住経験のある日本人にも、こういう料理教室はできません。ここでは本物のタイ人と本物の日本人の、それぞれの感覚を同時に伝えてもらえるのですから、最高です。

さてさて♪　お昼ごはんのグリーンカレー、１から作成過程を見ていただけに、本当に嬉しかった～、美味しかった～！　ちなみにタイでは「カレーに素麺（のような麺）」はごく普通の組み合わせです。その細い麺はカノムチーン（直訳すると中国の菓子）と言う米の麺で、小麦で作る素麺とは材料が違うのですが、食べているときののど越しなどは、長く離れてしまった日本の素麺を思い出させてくれます。

また、タイにはお茶を飲む習慣がないところ、私たちには美味しい緑茶を淹れてくれました。嬉しいです、ありがとうございます！


午後は小野寺さん一家の皆と一緒にショッピングセンターに行きました。旅の中でいろいろなものが消耗し、壊れていくのですが、大都会バンコクならいろいろなものが手に入ります。ＵＳＢケーブルやお風呂で使うボディータオル、はさみ、などなど、小さな物を安心できるお店で買うことができました。


更に嬉しいことに、夕食は、玄関先にゴザを敷いて、隣家の方（タイ人家族）も招いてくれ大人数での鍋料理が始まりました！



冷えたビールももちろん嬉しいのですけれど、私たちを隣人の方にも紹介してくれたことや、私たちのために大がかりな鍋料理の準備をしてくれたこと、私たちにタイのいろいろなことを教えてくれたこと、その他いろいろな心遣いが本当に嬉しかった。夜１２時くらいまで、お腹いっぱいになるまで、料理も会話も堪能してしまいました。

本当に、本当に、素晴らしい思い出となる１日をありがとうございました。甲斐甲斐しく私たちのお世話に様々な気遣いをしてくださった小野寺さんと奥様には、心から感謝しています。