:: 旅304日め : 世界旅56ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ77ヶ国め ::
■緊張のチャド入国
朝7時、小さなバスターミナルへ向かいました。しばらく国境の町トゥボロTouboroを歩いて散策し、朝食を済ませました。
チャド南部の町ムンドゥMoundou行きのバスには、昨日のような武装したガードマンらしき人は乗っていません。カメルーン側が危険で、チャド側は比較的安全ということなのでしょうか・・・?
ガイドブックにも乗っていない道ですが、トゥボロからムンドゥへ向かう道は、大変に良い道でした。朝9時半、カメルーン側のボグディボBogdibo国境で出国手続き、車ですぐのところにあるチャド側のクテレKoutere国境で入国手続きをします。ボクディボ国境では、カメルーンシングルビザ(1回入国用)で再入国ができることを確認したので、もし何か不安があれば、きっと同じ道を戻ってくることになるでしょう。
ムンドゥに入る前の検問では、「明日ビューローへ行け」と言われます。チャドでは入国72時間以内に、登録(レジストレーション)をする仕組みになっているのです。私たちは、3日、つまり72時間以内に出国することもありうると踏んでいるだけに、どうしようかなーとこのときは2人で悩んでいました。
■素晴らしき、ムンドゥ
ムンドゥには午後2時過ぎに到着しました。同じ乗り合いバスに乗っていた人に安くて良い宿を教えてもらい、早速午後の観光にでかけました。
チャド第二の都市、ムンドゥ・・・。あづさは、その国の魅力は地方都市にあると信じていましたから、実はムンドゥよりももっと郊外の村に、チャド訪問の魅力を感じるだろうと思っていました。
でも、それは違いました。実際に後日、もっと南の、中央アフリカとの国境近くにある村まで南下しますが、そこと比しても、ムンドゥにはチャドらしい魅力がいっぱいあるんです。なんか、他の国とは隔離された、閉じられた異次元のような・・・。
ムスリムの国で、レストランのメニューはアラビア語で呼ばれるものが多かった。
本格的に顔をマスクする、ムスリムの女性の姿に、釘付けになった。
少数民族の女性だろうか、顔の堀りが深い女性はときに右鼻にピアスをする装束を身に着けている。
身長2mの巨人伝説があるチャドらしく、長身の男性がいっぱいいる。
大通りを離れると、カギつきの枝でマンゴーを取っている、子供たちの無邪気な光景。
道端では、砂で作った碁盤で、フジという伝統ゲームをしている男たち。
・・・砂っぽい風景の中、ここは素晴らしい空気であふれていた。
チャドに入った初日から、旅心を満足させてくれるのは、やはりここがムンドゥだからだと思います。初日からこんなに良い体験をさせてもらえ、チャドに来れたことには、本当に感謝しなくてはいけません。
■次の旅路は?
さて、安全に自信が持てる範囲内で、私たちはもう少し別の町も訪問しようと思います。
今考えているのが、下の2つ。
1)東のサーSahrへ行って、中央アフリカへ突入する
2)南のゴレGoreへ行って、中央アフリカへ突入する
3)どこに行ったとしても、中央アフリカが無理ならカメルーンに戻る
同じ宿に泊まっていた人の話では、その方の妹が、2のルートでよく移動しているとのことで、明日はゴレに向かおうかと思います。
本日の旅
行動 :トゥボロからムンドゥへ移動、カメルーン出国、チャド入国、ムンドゥ観光
朝食 :ブイ(とうもろこし粉をお湯で溶いて少々ダマダマにしたおかゆ風)、ベニエ(揚げパン)/トゥボロの路上ごはん屋
昼食 :ムヌ(豆を発酵させたまるで納豆、玉ねぎ塩油をトッピングして食べる)/ムンドゥの路上ごはん屋、フォワ(肝臓の炭火焼きスライスを軽くオニオントマトソースで煮絡めてマヨネーズを乗せたもの)とバゲット、フィレ(赤身の炭火焼きスライスを軽くオニオントマトソースで煮絡めてマヨネーズを乗せたもの)とバゲット/ムンドゥのレストラン
夕食 :クスクス、プレ(鶏の素揚げ)にソス(トマト緑ピーマンじゃがいもオニオンを野菜カッターで切りさっと煮たフレッシュさいっぱいのソース)をかけて、ビール/ムンドゥのレストラン
宿泊 :オテルラボートルHotel La Votre
旅情報
1セーファーフラン=0.25円
*トゥボロからムンドゥへの移動
トゥボロの小さなターミナルから乗車。片道7500セーファーフラン、所要6時間。カメルーン出国およびチャド入国手続きではコワイ賄賂請求はなかった。