2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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チリ>2010年02月27日(Sat)
★プンタアレーナス
:: 旅1024日め : 世界旅180ヶ国め : 和人235ヶ国め : あづさ192ヶ国め ::

■世界観測史上5位の巨大地震
この世界旅の中で、今日ほど天災の怖さを感じたことはありません。

フォークランドFalkland諸島へ行くフライトはお昼頃の離陸ですから、朝は少しゆっくりする時間があります。でもそんなお寝坊さんでもないので、いつものように、朝6時ごろには目が覚めていたと思います。

さーてメールチェックしよかぁーと、PC立ち上げて「送受信ボタン」をぽん。

日本にいる友達トモミちゃんからメールが入っていました。
「あっちゃんへ。先ほどチリで大きな地震があったことを知りました。確かあっちゃんは南米にいたはずと暮らしカレンダーを確認したら・・・(中略)・・・まさに地震に遭遇しているのではないかと心配です。(後略)」

「へー、地震あったんだー」。あづさは数年前のペルーの地震が記憶に新しかったので、それでつい、ペルー国境側の沿岸地帯、チリ北部を連想してしまったんですよね。チリは南から北まで4000km以上 -日本の南北の2倍- の距離があるので、遠いことの話のように思いました。私たちのいる地域は揺れていなかったので、和人に「トモミからメールきたよー、チリで地震だって。」と、軽く報告だけしました。

まもなく、日本にいる友達そらちゃんからも、続いて同様のメールが入りました。

チリ人夫妻のイヴァンとカロリーナは、電話で忙しそう。知人が心配なのでしょうか。それとも知人が心配で電話してくれているのでしょうか?

テレビでは、被災地の様子を放映しています。コンセプシオンConcepcionという街の被害が大きいようです。それはどこだかは知りませんが、でも少なくとも今いるプンタアレーナスPunta Arenasの近くではありません。

出発の準備はだいたい済ませてあります。タクシーが迎えに来るまで引き続きニュースを見ていました。そうしたら飛び込んできた続報、倒壊してガラスが粉々になった空港の映像と共に、「サンチアゴSantiago空港閉鎖」のニュース。


   え?


   これは、まずいことになった・・・。


実は、私たちの乗る飛行機はプンタアレーナス-フォークランド間ですが、その機体はサンチアゴ発なんです・・・。もう家を出る1時間前のことです。ああ、突然慌ただしくなってしまいました。イヴァンに頼んで空港やLAN航空に電話してもらいましたが、問い合わせ殺到のためか、何度かけてもつながりません。それでも朝10時過ぎ、タクシーが迎えに来てしまったので、私たちは、不安な気持ちのまま空港へ向かいました。


家を出るときにはいろいろと慌しくなってしまって、両親にさえ無事生存のメールを書けずじまいでしたが、ただ1人、私が最も尊敬する1人、前に一緒に仕事をしていたおねーさんには、時間がない中でしたが、書きなぐるようなメールを出しました。

「Big earthquqaqe in Chile M8.8, I alive.」
 -チリで大地震、マグニチュード8.8、私は生きていますから- と。

キーボードを見る余裕すらなかったのバレバレです。文字もちゃんと書けない気持ちの状況で、本当に書きなぐるようなものになってしまいました。でももし、おねーさんが私のいるチリが巨大地震の渦中にあると知ったらどう思うかと思うと、これだけでも出さずにはいられなかった・・・。何故ならば、おねーさんは、阪神・淡路大震災の被災者だからです。



空港に行くタクシーの中で、和人はだまって泣いていました。
彼も、阪神・淡路大震災の震源地至近の被災者だから・・・。




空港は閑散としています。カウンターもがらーん。

チリ

LAN航空はチリ全土で運行を停止したそうです。何をあがいても、大地震の当日では相手も混乱していますし、しかもここは地方の一空港、サンチアゴから情報をもらっていない以上顧客には何を答えることもできない、そういう相手の苦しみも伝わりました。私たちも今後の対応に関するいくつか質問をしただけ。そして、イヴァンたちにも状況を説明したほうが良いだろうと、LAN航空職員から今後のことの説明を含めてイヴァンに電話をしてもらいました。英語を話せる人があまりいないので、スペイン語同士のほうが説明が行き渡りやすいと思いました。

LAN航空職員は、イヴァンから私たちへの伝言を伝えてくれました。「家で待ってるから、また戻っておいで。」という。




フォークランドへ行くフライトは週1便しかありません。今日の代替が近日出るのかも、地震の混乱が落ち着くまで何週も運行中止になるのかも、誰にも分かりません。



実は私たちには日程のゆとりが少々しかありません。チリ出国以降もフライトを予約してしまっているし、太平洋の船の予約も入れているので、それらには絶対に間に合わせなければなりません。

もしフォークランドへの渡航が1週間遅れで済むなら、チリ国内の他所の観光を削るだけで何とかなる。
もしフォークランドへの渡航が2週間遅れるのならば・・・、怖いですけど、フォークランドから戻ってきてすぐサンチアゴへ飛べば何とかなる。でもこんな混乱している状況で、しかも何千人・何万人もの乗客のフライト切り替えできっと手一杯なLAN航空で、新規にその予約を取ることは困難な気もします。



家にいても何にもやる気が出ません。テレビはどのチャネルを回しても地震の報道ばかりです。

イヴァンやカロリーナは、大被災地となったコンセプシオンの大学を出ていて、コンセプシオンは思い出の詰まった街。連絡が取れない友人や家族の心配ばかりしています。コンセプシオンの地獄の惨状の映像を見ては、泣きそうになっています。私たちがいるので泣いていませんでしたが・・・。




今回のチリ大地震。
マグニチュード8.8。世界観測史上5番目に大きな地震でした。
世界で5番めって・・・すごい。

マグニチュードは対数尺度で定義される地震のエネルギー指標で、マグニチュードが1つ大きくなると、地震エネルギーは約32倍になります。


あの、阪神・淡路大震災はマグニチュード7.3。
今私たちがいるチリで起こった地震エネルギーは、阪神・淡路大震災の実に180倍!!!! これが実に大都会を直撃し、チリ全土を混乱させているのです。

地震って、強さが2倍になるだけでめちゃくちゃ恐ろしいことなのに・・・、って考えると、今回の地震の180倍という数値が、悪魔のよう・・・。





サンチアゴに住んでいる友人が生きていてよかった。でもチリでは死者も多数出ています。どうか、これを読んで、地球の裏側の不幸な災害で命を失った人に冥福を祈ってくれる人がいてくれることを願っています。

(※阪神・淡路大震災は日本気象庁マグニチュード、チリ巨大地震はモーメントマグニチュードによる計算を採用。またこの日記では震度観点での記載は割愛しました。)
本日の旅
行動 :チリ大地震、空港往復
朝食 :ハムチーズサンド、マンハール(アルゼンチンのドゥルセデレチェと同じもの)サンド/空港
昼食 :マカロニカレー牛乳スープ、エンパナーダ(そぎ切り肉と玉ねぎとろとろ炒めゆで卵レーズン黒オリーブ入りでリッチな具の小麦粉皮包みオーブン焼き)/イヴァンとカロリーナの家
夕食 :肉じゃが煮卵添え、中国青菜豚肉にんじん玉ねぎの野菜炒め、ごはん、赤ワイン/イヴァンとカロリーナの家
宿泊 :イヴァンとカロリーナの家
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旅情報
1チリペソ=0.18円

*チリ震災サイト
「Chile ayuda a chile」http://www.chileayudaachile.cl/
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