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■イースター島観光・2日目!
昨日は日暮れの時刻にイースター島に着いたものの、ハンガロアHanga Roaの村の中にあるモアイを観光できましたから今日は観光2日目となります。2日目となる今日は本格的に観光スタートですよ! イースター島一周スタートでーす!
イースター島は巨大石造群「モアイ」が世界で唯一見られるところで日本人にも有名です。日本名は「イースター島」でも現地ではスペイン語で「イスラデパスクアIsra de Pascua」と言わないとなかなか通じません。ここでは私たちは、イースター島を歩いて一周すると決めています。ちなみに後日「イースター島徒歩一周」の話を旅友にメールしたら、「イースター島の話はよく聞くけれど、歩いて周るというのは初めて聞いた」というコメントが返ってきました。実は、島徒歩一周とは、非常に難しいことなのです。
60km、というだけなら距離的には可能なのですが、問題はハンガロアHanga Roa村を出ると人が殆ど住んでおらず、河川もないため、水を汲めない点にあります。でもヒッチハイクが出来たらそれも良いでしょうし、島の北西部は車が通れないトレックルートになっていて、そこにもモアイや遺跡がある。・・・何よりも、モアイを見るためだけにイースター島に来ているのだから、好きなところで好きなだけ過ごせる旅スタイルにしたいなと思ったのです。
昨日の夕方、ハンガロアに到着してすぐ、私たちは「居酒屋甲太郎」に行きました。友人の友人、チリ人夫妻が経営する日本風居酒屋なんですよ(*^-^*) そこで私たちは2日かけて島一周する話をし、御主人のフランシスコサビエル氏に、その間使わない荷物を預かってもらえるよう、お願いをしました。
今日は良い天気です。宿では持っていた寿司酢(手作りですよー)と海苔とお米を全部使って、寿司飯の海苔巻きを11本作りました。LAN航空オフィスでリコンファームと座席事前指定を済ませ、居酒屋甲太郎に荷物を預けて・・・、私たちは、いよいよ、「歩いて島一周」へ!
13:28 アフビナプAhu Vinapu(アフタヒラAhu Tahira)。
インカの遺跡を思わせる精巧な石組みで知られるところです。「アフ」は祭壇を意味します。イースター島では部族ごとにモアイ像の建造が推進されたものの、その後の部族間抗争により多くのモアイが傷つけられました。当時はあったと推測されている(※諸説あり)「目」がつぶされています。ここでは、ストーンサークルの中に、身体の半分以上が地中に埋もれるモアイと、有名な石組みの見事な隙間なき様子が見られます。
14:37 アフハンガポウクラAhu hanga Poukura
3体のモアイが倒れています。規模は小さく、雑草もいっぱい生えて、遠い昔から放置されたままであることが伺えます。見栄えはしないけれど、こういう、修復の手が加えられていない場所にくるとどこかほっとします。
15:28 アフバイフAhu Baihu(アフハンガテエAhu Hanga Tee)
ここに来るまで炎天下を3時間歩きました。ここでは8体のモアイが倒れています。モアイは数が多くなると見ごたえがありますね。ただ上述のモアイ倒し戦争により、ここでもすべてのモアイがうつぶせになって倒れ、朽ちつつあります。モアイやアフのほか、大きなストーンサークルもあり、祭事場として重要な場所だったのではないでしょうか。
16:14 アフトンガリキAhu Tongariki
じゃじゃーん! ここは日本人にはとても有名な場所。倒れたモアイを日本企業が修復し、現在は見事に整列して建ち並ぶ15体のモアイがあります。すっかり島の1・2を争う観光名所となりました。赤い石でできた「プカオ」と呼ばれる「髪結い」を乗せているモアイも1つ見られます。何より15体のモアイは、1つ1つがまったく違う顔立ちをしていて面白い。モアイは神だという説もあり、またモアイは先祖の像だという説もありますが、先祖説のほうが、1人1人それぞれの顔を持っていることに納得ですね。両方併せて「神である先祖説」ナンテのもいいかもしれません。周辺には壁画類もあり、面白いところだと思います。しばらく私たちは15体の壮大なモアイの前で過ごしていました。
18:32 ラノララクRano Raraku
もう夜も6時。でもイースター島は問題なく明るいです。それでは今から最大の目玉である「ラノララク」へ行きましょう! ここは、イースター島最大の見所と確信する場所、まさに「モアイ製造現場」でした。ただ、歴史の中で「モアイ製造中止」となって以来、ここには作られたものの放置されているモアイや、作られている最中のモアイが無数に点在しています。発見当初はほとんどが倒れていたそうですが、修復され、体半分が土に埋まるように建てられたものも多いのです。
これこれ! イースター島といえばこういう雰囲気のモアイよね! 大きさはまちまちですが、大きなものだと、立って手を伸ばしても顎から鼻くらいまでしか届かないものもあります。写真館では他のモアイも見ていただけますが、直立しているモアイを見ると、モアイは顔よりも胴体の方が長いことが分かります。なのに人間の大きさは顔の大きさにも満たない・・・。
他所で立っているモアイを見学した場合、人は高さ十m以上もあるモアイを見上げるため、どうしてもモアイの顔が小さく見えてしまい、その大きさを実感するのが難しい。でもここラノララクでは十数mの体の多くが地中に埋まっているので、地表から突き出たモアイの顔が近く、それゆえ驚くほど大きく見えるのです。これがラノララクの観光の一番の楽しさだと思います。私たちが訪れた時間帯はやや遅かったのか、でもそれが効して「誰もいないラノララク」で、無数のモアイを、静かに、間近に、観光することができました。神秘の石造と、好きなだけ一緒にいられる時間が素晴らしかった。
アフトンガリキにいたとき、一匹の犬 -仮にコロちゃん-が、私たちの近くに寄り添っていました。コロちゃんはアフトンガリキからラノララクの名物「座るモアイ」までの、草むらに埋もれた近道を的確に案内してくれ、その後もモアイ名所の数々を先導してくれました。彼女が立ち止まったあたりで夕食を食べ、テントの中からモアイが見える素敵な場所 -イースター島にそれ以上素敵な宿はない- で、テントを張って寝ることにしました。
夜中、モアイとその背景にある天の川を、シャッター20秒くらい開けて写真を撮りました。満天の星と漆黒のモアイが浮き出る、美しい写真が残せて、嬉しかったです。
本日の旅
行動 :イースター島周遊・1日目
朝食 :ラーメンライス/宿
昼食 :貝の水煮缶、寿司海苔巻き/アフビナプ
夕食 :寿司海苔巻き、ツナマヨ、コーヒー/ラノララク
宿泊 :モアイを見ながら
旅情報
1ペソ=0.18円
*イースター島の観光料
島の2ヶ所にチェックポイントがあり(ラノララク、オロンゴ)、観光客は5日有効観光地ケットを5000チリペソまたは10US$で支払う。ナンバーが付してあり、ときどきナンバー照合のチェックが入るそうなので、日数が余ったチケットを他人に譲渡するなどはやめたほうが懸命です。