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■トケラウとは!?
トケラウとは!?
面積:世界第241位
人口:1405人、世界第229位(訪問したときは1200人くらいでした)
GDP:世界第228位
統計方法により数値は変動しますが、いずれにしてもこれら数値は世界最下位レベルとなる、超極小国家です。
飛行場というものを持っていないから飛行機で訪れることはできません。船で訪問する唯一の方法はサモアの首都アピアApiaに行き船に乗ることです。しかし船の運航スケジュールは不安定で(私たちのときも出港日が3遷している)、日本でサラリーマンを続けながらトケラウへ行くことは至難の業と言えるでしょう。私たちの友人などはトケラウへ旅行するために会社を辞めているほどです。
世界各国から隔絶された感のある、太平洋に浮かぶ小さな島。
「そんな僻地じゃあ、文明物資も入らず、人々は原住民みたいに暮らしていそうだ」とイメージされる人もいるかもしれません。
英国により発見され、領有権はニュージーランドへ譲渡され、ニュージーランドもこんな産業もない僻地を「自国領土」とすると何やらお金がかかるから、「他国」にしたくて「自由連合国家」となるための選挙実施。要は英国にもニュージーランドにも「イラネ」と言われたようなもんですが、トケラウ人は実質ニュージーランドがないと生きていけず、住民投票の結果、自由連合は棄却されて「自治領」としての地位となっています。つまりは「国として機能しているけれどニュージーランドに負んぶに抱っこ」という、都合よさげ?な立場を保持しています。
(※自由連合:独立国A-B間において、ある行政機能(例えば軍事面)をAがBに委託するような関係。現在ニュージーランド&クック諸島その他が自由連合を提携している)。
■トケラウ到着!
トケラウには3つの環礁があります、3つの島、ではなく「3つの環礁」、つまり幾つかの島が「○」の形になるように連なったものが3つあります。今日の午前中に、その1つであるヌクノヌNukunonu環礁に到着しました。
絶海の孤島~、という言葉は、ピトケアン訪問時にも使った言葉ですが、あちらは高緯度で、こちらトケラウは赤道に近い。すなわち非常に暑い分「南の島の度合い」が高いのです。とりあえず、船がヌクノヌに停まるのはわずかな時間だけなので、港からあまり離れずにお散歩などをしました。
港には子供たちも老人もたくさん集っていて、おばあさんたちは歓迎のダンスを踊ってくれました。美人さんが2人椅子に座っているのは、この島から2名選出された「ミストケラウノミネート者」ですって。
先述のように環礁とは幾つかの島が「○」の形になるようにつながっているものですが、トケラウは外洋側とラグーン側(内側)の距離が本当に短い。外洋側にある港から1軒、2軒、3軒・・・と家をすり抜けると、もうラグーン側到着です。対岸までの距離が短くて平らだから、津波が来たらひとたまりもないだろうなぁと心配になってしまうほどです。このまま地球温暖化が進行すれば、まちがいなく初期に水没する国でもあるでしょう。
もう一度船に乗り、暑い船室でごろごろ寝ていて(船酔い対策では寝るのが一番!)、夕方アタフ環礁に到着しました。ここでヌクノヌで積んだ人と荷物を降ろしたら、船はすぐファカオフォFakaofo環礁へ向かってしまいます。私たちはビザを持っていないので、船が出るときにはその船に乗ってアタフを離れなければならないのですが、同行していたニュージーランドの役人さん(船内でも仲良くお話ししてくれたおじさん)が、私たちも是非アタフに滞在できるようにと、港で現地の人にお願いをしてくれました。和人も私たちの上陸について、現地の警察官に確認をしてくれています。更に宿探しの際には、アタフの役人らしき女性がいろいろと民家に声をかけてくれるし、最終的には最初にニュージーランドの役人さんが声をかけてくれていた「ガバメントチーフ」 -日本語に直すなら総理大臣- の自宅に泊まれることになりました。
小さな国だからこそ、法律やルールよりも、人の情?
そんなのどかで良い空気を感じ取れる時間でした。
今日は6月13日。
イヴェントは、6月15日と16日です。
本日の旅
行動 :トケラウ行き船からヌクノヌ環礁1時間上陸、アタフ環礁下船
朝食 :トースト、ミックスベジタブル入りスクランブルエッグ、練乳コーヒー、コーヒー/船の中
昼食 :イカヒュヌヒュヌ(焼き魚)、ポポ(成熟ココナッツ)、タロ(タロイモ)、ソーセージとキャベツのシチュー/船の中
夕食 :マイロー(ミロを溶かしたもの)、タロ(焼きタロ)、ウル(ゆでたパンの実)、イカ(魚のココナッツクリーム煮)、ロロ(ゆで汁ココナッツスープ)、アライサ(ごはん)、チャウメニー(キャベツにんじん羊肉にんにくの醤油炒め)、プアア(豚の丸焼き)/総理大臣の家
宿泊 :総理大臣の家
旅情報
1ニュージーランドドル=68.4円
*トケラウの宿
ヌクノヌ環礁に宿が1軒あり、ビザ申請時に宿名を記入する。ホームステイを斡旋してほしい場合は宿名記入欄にその旨を記入する。私たちは当時の船スケジュール上ファカオフォ環礁でホームステイを依頼していましたが、船スケジュール変更によりファカオフォに泊まる時間がなくなった。基本的に船で寝泊りすることを前提にビザ発給もなくなるなど、私たちのケースは特例と思われます。